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坪単価の計算方法。坪単価の変動ポイントを知って注文住宅の予算を検討!

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2021-07-29
基礎知識

坪単価とは何か、計算方法や平米(㎡)単価から坪単価への換算方法が気になる方もいるのではないでしょうか。注文住宅を購入する際には、坪単価が変動するポイントも知っておきたいところです。今回は、坪単価の具体例を交えた計算の仕方や、ハウスメーカー選びで気をつけたいことなどをご紹介します。


坪単価とは。考え方と計算方法


不動産広告などで「坪単価」という言葉を目にする機会もあるのではないでしょうか。注文住宅を建てる際や住宅ローンの借入額を考えるときの参考にする方もいるかもしれません。まずは、坪単価の基本的な考え方と計算方法を確認しましょう。


坪単価とは、土地や建物の床面積1坪あたりの価格・建築費のこと

坪単価とは、土地の場合は1坪あたりの価格、建物の場合は建物一坪あたりの建築費を指した言葉です。一坪とは、およそ3.3平米(㎡)で、畳約2枚分の広さを表しています。


建物の坪単価を算出するための一般的な計算方法は以下の通りです。

参考本体価格 ÷ 想定延床面積(坪) = 坪単価


延床面積とは、各階床面積の合計を指します。例えば2階建て住宅の場合、1階と2階がそれぞれ20坪ずつだと、延床面積は40坪となります。参考本体価格が4000万円の場合、坪単価は以下のような計算式となります。

4000(万円) ÷ 40(坪) = 100万円

この計算により、坪単価は100万円だと分かります。


住宅の価格表示に注意!坪単価の計算方法はハウスメーカーによって違う

坪単価の計算方法には一定のルールがなく、ハウスメーカーによって計算方法が異なる場合があります。そのため、建築費用の参考にする場合は注意が必要でしょう。設備のグレードなど、建てる家の条件によっても坪単価は変動するため、坪単価だけで「家が高い、安い」などといった判断をすることは避けたいところです。


一方、一般的なマンションの場合は、景品表示法により公正競争規約が定められており、表示ルールが統一されているため坪単価が比較しやすくなっています。一戸建てとマンションに違いがあることを理解しておきましょう。


建坪を詳しく知りたい方はこちら
建坪とは?2階建ての計算例や「坪単価」「延床面積」「建築面積」との関係


平米単価から「坪単価」に換算する計算方法


平米単価とは、建物の床面積1㎡あたりの建築費のこと

注文住宅などの参考本体価格を坪数ではなく延床面積(㎡)で割ると、1平米あたりの単価が計算できます。これを「平米単価」といいます。


平米単価を、先述した坪単価の例で考えてみましょう。40坪を平米に換算すると、1坪=約3.3平米なので、40坪=約132平米となります。参考本体価格が4000万円なので、以下のような計算で平米単価が求められます。

4000(万円) ÷ 132(㎡)= 30.3…

つまり、床面積1㎡あたりの建築費(平米単価)は約30.3万円となります。


平米単価を坪単価に換算する計算式

平米単価を坪単価に換算したい場合、1平米=0.3025坪と換算できるため、計算式は以下となります。

平米単価(万円) ÷ 0.3025 = 坪単価(万円)


平米単価が前述の計算式で出た、30.3万円の場合は

30.3(万円) ÷ 0.3025 = 100.16…(万円)

となり、坪単価は約100万円と計算できます。


坪単価が変動する2つのポイント


不動産広告等に記載されている坪単価は、あくまで広告に書かれた条件で家を建てた場合の価格です。注文住宅を建てる場合は、設備のグレードや間取りプランを変更することもあるかもしれません。そうなると、坪単価が変動することもあります。ここでは、坪単価が変動するポイントを解説します。


ポイント1:延床面積が小さいほど坪単価は割高になる

坪単価60万円で40坪2400万の物件がある場合、10坪減らしたからといって600万円コストダウンできるわけではありません。「家が小さくなった分、本体価格も下がって坪単価を抑えられるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、坪単価は割高になるケースが多いでしょう。


なぜなら、延床面積が小さくなっても、本体価格に含まれる設備費用や必要経費など住宅に必須の費用は変わらないためです。そのため、延床面積が小さくなると、一坪当たりの費用は割高となってしまうのです。


ポイント2:施工床面積で計算している場合は坪単価が下がる

ハウスメーカーによっては坪単価の計算に、延床面積ではなく「施工床面積」を使用している場合があり、坪単価が変わる要因となります。「施工床面積」とは、延床面積には算入されない玄関ポーチやバルコニー、小屋裏収納、ロフト、吹き抜けなどの施工部分すべてを含めた面積のことです。


施工床面積を使って坪単価を計算した場合、延床面積よりも面積が広くなる分、坪単価は下がります。注文住宅を検討する際は、坪単価の計算方法で使われている「面積は何なのか」にも注目しましょう。


坪単価からハウスメーカーを選ぶときに気をつけたいこと


注文住宅を建てるとき、坪単価を参考にして、ハウスメーカーを選ぶ方も多いのではないでしょうか。ここでは、ハウスメーカーを検討するときに注意しておきたいことを紹介します。


坪単価に別途付帯工事費や諸経費は含まれない。予算の伝え方に気をつけよう

坪単価の計算に使われる「本体価格」とは、建物本体を建築するためにかかる費用のことを指します。土地の地盤工事費や照明設備、インテリア工事などにかかる「別途付帯工事」、登記費用や住宅ローン手数料、火災保険料や印紙代などの「諸費用」は本体価格に含まれません。


家づくり全体の費用を考えた時、別途付帯工事費は2割前後、諸費用は1割前後かかると言われています。坪単価を参考に注文住宅の予算を考えるときは、坪単価に含まれない費用が別途かかることを頭に入れておきましょう。


複数のハウスメーカーに見積もり依頼をするときは内容の違いに注目

注文住宅の建築依頼先を探すとき、複数のハウスメーカーに見積もりを依頼する場合もあるでしょう。見積もりの作り方はハウスメーカーによってそれぞれです。見積もりを比較するときは、費用面で後悔することのないよう「金額の内訳に違いはないか」「建築費に違いがある場合は何が違うのか」をしっかり確認し比較するようにしたいですね。


住宅設備の内容に注目しよう

坪単価でハウスメーカーを選ぶ際、トイレやキッチンなどの住宅設備についても確認しておくとよいでしょう。どのようなレベルの設備を標準仕様にしているかによって、坪単価は異なります。


坪単価を低く見せるために標準仕様のレベルを下げているようなメーカーを選んだ場合、実際に家を建てる際には、グレードアップすることも出てきます。そうなってしまうと、本体価格が当初の予算より大幅に超えてしまうケースもあるでしょう。


自分や家族がどのようなレベルの設備を求めているのか、また検討しているメーカーの標準仕様はどのようになっているのか、事前に確認しておくことは大切です。自分たちの要望を明確にしておくことで、グレードアップも念頭に入れたハウスメーカー選びを実現できるのではないでしょうか。


大手ハウスメーカーの特徴を詳しく知りたい方はこちら
大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!工務店との違いやおすすめポイント


坪単価の計算方法を理解して注文住宅の予算を考えよう!


不動産広告などで見る建物の「坪単価」の計算方法や、坪単価の計算が変動するポイントなどをご紹介しました。坪単価とは、建物の延床面積1坪あたりの建築費(価格)を指します。計算方法には一定のルールがないため単純に比較することはできませんが、家づくり予算を検討する際の参考になるでしょう。


注文住宅の予算を考えるときは、坪単価のほか、別途付帯工事費や諸費用などのことも頭に入れておくことが大切です。インターネットには坪単価の計算サイトなどもありますが、坪単価自体の意味や計算式をしっかり理解して、家づくりを進められるとよいですね。


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