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土間のある家、おすすめの間取りやデメリット解消のポイントを解説

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2022-03-15
間取り・設備

土間のある家のオシャレな間取り事例や、30坪でどのような間取りが可能なのか知りたい方もいるでしょう。狭小住宅や平屋で土間を採用できるのかも気になるポイントですよね。今回は、土間のある家でおすすめの間取りやポイント、費用やデメリットの解消法を解説します。ハウスメーカーで建てる土間の家もご紹介しますので、参考にしてください。


土間とは?


土間のある家づくりが、近年注目を集めています。土間とは、どのような空間を指すのでしょうか。


土間とは、家屋内にある土足で入れる空間のこと

土間とは、家の中でありながら土足で過ごせる空間のことを指します。昔の家では汚れたものの収納や水を使う作業場として利用されていた土間。現在では住まいのコンセプトに合わせ、さまざまな用途で活用されています。


土間は、室内と外を繋ぐ中間スペースとしての役割を持ち、日常生活を便利で豊かなものにしてくれる自由な空間と言えるでしょう。


土間は「狭小住宅」や「平屋」の間取りにも取り入れられる

土間のある家は、「狭小住宅」や「平屋」の間取りにも取り入れることが可能です。限られた空間を無駄なく活用したい狭小住宅でも、土間を収納スペースや趣味の部屋として有効活用できるとよいのではないでしょうか。平屋住宅に土間を取り入れた場合には、工夫次第で開放感のある間取りが叶います。


さらに土間は、新築を建てる際だけでなく、中古物件をリノベーションする際にも取り入れられています。近年では、賃貸物件においても土間のある間取りが増えています。


土間にかかる費用は、使う素材によってさまざま

土間を設ける際にかかる費用は、「使う建材」や「土間の広さ」によって異なります。床に使う建材は、値段の高い「石やタイル」、比較的値段を抑えられる「コンクリート」などから選ぶことができるため、予算に合わせて検討するとよいでしょう。


土間のある家の一般的な工事費用相場は、1㎡あたり8,000円〜12,000円程度です。ただし、ハウスメーカーなど施工業者により違いがあることを知っておきましょう。


【20・30坪】土間のある家のオススメ間取り6選


土間のある家を建てる場合、どのような間取りが考えられるのでしょうか。ここからは、土間のある間取りを6つご紹介します。20・30坪の土間のある家を建てたい、と考えている方も参考にしてみてください。


間取り1:土間を「収納スペース」として活用する

土間は、外出時の持ちものや、外に置くと盗難や雨風にさらされるのが心配なものの「玄関収納スペース」として活用できます。近年では、玄関横にウォークインの収納を配置する間取りも人気です。


普段使う靴や傘はもちろんのこと、たまに使う自転車やベビーカー、ゴルフバッグやキャリーケースなどを保管するのもよいでしょう。クリスマスツリーや暖房器具などの季節ものや子どもの外遊び用道具をしまったり、分別ごみの仮置き場にしたりするのもオススメです。


間取り2:土間をオシャレな「応接スペース」とする

テーブルや椅子を並べて「応接スペース」をつくるアイデアもあります。こだわりのインテリアや家具を取り入れて、オシャレなカフェにいるような寛ぎの空間を作るのもよいですね。土間なら靴を脱ぐ必要がないため、人が気兼ねなく集まれるスペースとなるでしょう。


壁や床などは、玄関やリビングなどと同じ素材にすると、家全体が統一感のある雰囲気になるのでオススメです。壁や床材にタイルや石を使うと、空間を華やかに演出できるでしょう。


間取り3:土間を「ユーティリティスペース(家事室)」とする

土間を「ユーティリティスペース(家事室)」にすることで、家事の作業効率を上げることができます。土間に洗濯物干しのスペースを設けると、天候に左右されずに洗濯物を干せるため便利です。


物干しポールだけでなく、洗濯機や家事に使う道具をしまえる収納や手洗いスペースがあれば、より使い勝手の良い住まいになるでしょう。


さらに、アイロンがけのスペースや裁縫ができるカウンターを土間につくるのもオススメです。土間からキッチンやリビングに繋がる間取りにするなど、家事動線をまとめることを意識してみてください。


間取り4:土間を「楽しめる趣味空間」とする

DIYや園芸をしたり、お気に入りの自転車や作品を飾ったりするなど、土間は「趣味を楽しむ」空間として活用することもできます。その際は、趣味に必要な道具の収納スペースを一緒に検討すると使い勝手がよくなります。


趣味によっては、絵の具やペンキなどの塗料や土汚れが気になる場合もありますよね。耐久性や耐水性も高く、メンテナンスのしやすいタイルや石を床材に使えば、汚れや経年変化を気にせずに済むでしょう。


間取り5:土間に開放感のある「テラス」をつなげる

土間に「テラス」を繋げた土間テラスは、室内にいながら室外の良さを感じられる空間となるでしょう。玄関から土間、そしてテラスへと繋がる間取りは、玄関から靴を脱がずにテラスまで移動できて便利です。このほか、リビングとテラスを繋ぐことで、室内と室外が一体となったような大空間が実現できるでしょう。


テラスの使い方は色々あります。ガーデニングを楽しんだり、テントを張ってアウトドア気分を味わったりするほか、屋根を設置した「インナーテラス」にすれば、天候に左右されることなく、子どもや犬・猫のよい遊び場となるでしょう。


土間に犬の居住スペースを作ることもアイデアの一つ。散歩やトイレの度に汚れや匂いを気にせず、ペットと暮らすことも可能になります。


間取り6:利便性のよい「通り土間」を設ける

玄関から家の奥まで土足のまま歩いていける、利便性の良い「通り土間」を設けるのもオススメ。通り土間とは、廊下のような役割を果たす、家の中を通り抜ける土間のことです。


二世帯住宅にする場合、子世帯と親世帯の間を「通り土間」で繋げば、程よくプライバシーを確保した家づくりができます。通り土間は視線が抜けが良く、開放感や奥行きを感じられます。ドアや窓などの開口部を開け放つことで風が通るため、通気性の良い住まいが実現できるでしょう。


土間空間を活かす間取りのポイント


土間のある家の間取りを考える場合、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。知っておきたい間取りのポイントをご紹介します。


用途に合わせ「土間の広さ」を検討する

土間の広さは、土間の用途に合わせて検討するのがオススメです。どのように土間を使いたいのかによって、必要なスペースは変わってくるでしょう。


例えば、玄関土間を収納スペースとする場合、収納するものを置くスペースに0.5畳を加えた広さが理想です。事前に土間で収納したいものをリストアップし、その大きさを把握しておくことで、土間に必要な広さがイメージができるでしょう。


また、ほかの居住空間でどのくらいの広さが必要なのかを考え、そこに影響しないバランスを考えることも大切です。「土間を作ったことでリビングが狭くなってしまった」などといった後悔のないようにしたいですね。


使い勝手のよい「動線」を取り入れる

土間のある家を建てる場合は、生活動線や家事動線に配慮して、使い勝手のよい暮らしを手に入れましょう。例えば、玄関からキッチンの間に土間を配置した間取りなら、買い物袋をそのままキッチンまで運び、収納できるので便利です。


また、土間を洗面所や風呂場と繋げるのもよいでしょう。玄関から土間を通ってすぐに風呂場へ行けるので、リビングやダイニングなど家族でくつろぐスペースが汚れません。小さい子どもの居る家庭やスポーツが趣味の家庭にオススメです。


土間のデメリットを解消!設計・間取り検討時の注意点


土間のある家は、ライフスタイルに合わせてさまざまな用途に対応できることがメリットですが、デメリットがあることも把握しておきましょう。ここでは、設計・間取りを検討する際に注意する点をご紹介します。


冬場は寒い!断熱対策を検討

内と外を繋ぐ空間である玄関土間は、外気の影響を受けやすいため冬場が寒くなりがちです。北海道や東北地方などは特に寒い地域のため、快適な土間空間づくりに断熱対策を検討するのがオススメです。


床から伝わる冷気を遮るために床に断熱材を入れたり、床暖房を導入したりするほか、土間に暖房を設置するのもよいでしょう。予算が許せば、家全体の温度差を一定に保つことができる「全館空調システム」や、高気密・高断熱住宅にするのも効果的です。後悔しないためにも、事前にハウスメーカーや建築家などの専門家に相談するとよいでしょう。


温度差が出やすく湿気対策も重要

土間は室内と室外の温度差が生じやすい空間なので、湿気対策も検討しましょう。外の冷気と室内の暖気がぶつかり合うため、冬場は特に結露が起こりやすくなります。


土間を設ける際は、調湿効果のある珪藻土などの自然素材を使用したり、土間部に空気の通り道を作ったりするのが有効です。また、土間に「窓を設ける」「換気扇をつける」などの対策をして、普段から換気をしっかり行うとよいでしょう。


土間・リビング間の段差に配慮しておくと安心

土間と居住スペースには多くの場合、段差が発生します。特に、小さな子どもや高齢者、体の不自由な方が暮らす場合には、段差への配慮が必要となるでしょう。


土間のある家を建てる際には、将来の生活に備えてバリアフリーを検討することも大切です。できるだけ段差を低くすることやスロープの設置を検討するとよいでしょう。また、家への出入りに影響しない場所に土間をつくるなどの工夫も取り入れてみてはいかがでしょうか。


大手ハウスメーカーで土間のある家を建てよう


大手ハウスメーカーなら、これまでの実績とノウハウを活かした土間のある家づくりを提案してくれるでしょう。


例えば、大手ハウスメーカーでは以下のような間取りの施行事例があります。


  • メイン玄関と来客用玄関の間に長い土間を配置し、中庭や美しい格子戸を取り入れた料亭のような佇まいの間取り事例
  • 土間をダイニングスペースとして庭と繋げ、友人を呼んでのパーティーを楽しめる土間サロンの間取り事例


カタログを取り寄せたり住宅展示場に足を運んだりしながら、大手ハウスメーカーで土間のある家づくりを検討してみてはいかがでしょうか。


関連記事:大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!検討初期に知りたい基本情報まとめ


土間のある家は、使い方に合わせて間取りを検討


土間のある家でおすすめの間取りやデメリットについてご紹介しました。土間は狭小・平屋住宅でも取り入れられる間取りです。注文住宅を検討する際に、費用面やデメリットが気になる場合は、ハウスメーカーなどに事前に相談しておくと安心でしょう。


20坪・30坪で建築可能な間取り事例を参考に、オシャレで満足のいく土間のある家を手に入れられるとよいですね。

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