長く安心して暮らせる住まいのために 住まいの「防犯対策」特集
※このページに掲載しているデータは「愛知県住宅防犯対策協議会」より提供されています。
一戸建てを購入する際に気を付けたい点として「防犯対策」が挙げられます。セキュリティ設備は間取りやデザインと違い目に見えにくい部分ですが、一戸建てはマンションなどの集合住宅とは異なり、自分の家を自分で守る必要があります。安心して生活できる環境を手に入れるためには、住まいに適切なセキュリティ対策を行うことが重要です。
実は愛知県は、空き巣などの被害がとても多いエリアとなっており、それに対応すべく住まいにはセキュリティ性能の高い設備を導入することが推奨されています。
本特集では、現状の被害の実態紹介とともに、ハウスメーカーの防犯対策設備についてご紹介致します。家族の安心・安全を守るためにも、住まいをご検討される方はぜひご一読いただくことをお勧めします。
平成27年度版住宅を
対象とした侵入盗の実態
住宅を対象とした侵入盗の件数は愛知県が全国ワースト1位!
愛知県の被害件数は
全国ワースト1位
愛知県の住宅を対象とした侵入盗の件数は、年々減少傾向にありますが、平成19年から平成27年まで9年連続「全国ワースト1位」です。さらに、平成27年はワースト2位との差が約1,000件あり、全国的に見ましても突出した発生が続いています。
空き巣 | 忍込み | 居空き | |
4,900件 | 3,678件 | 1,001件 | 221件 |
前年比 -6.0% | 前年比 -10.2% | 前年比 +8.5% | 前年比 +13.3% |
全国ワースト1位 | 全国ワースト1位 | 全国ワースト2位 | 全国ワースト2位 |
- 住宅対象侵入盗:空き巣、忍込み、居空きの3つをいう
- ○空き巣・・・留守中の住居に侵入し、金品を盗む手口
- ○忍込み・・・夜間就寝中などに侵入して金品を盗む手口
- ○居空き・・・入浴中、食事中などのスキに侵入して金品を盗む手口
被害の実態 ~空き巣と忍込み・居空きの実態~
- 空き巣
- 前年に比べ認知件数は減少しましたが、未だ全国ワースト1位となっており、全国的に見ても突出した発生となっています。
- 愛知県の特徴として、ガラスやドア等の建物部品を破壊等して侵入する被害が多く、施錠だけでは侵入を防げない現状となっております。
- 夕方から夜にかけての時間帯は、電気のついていない家が留守であるとわかるため、狙われやすくなっていると思われます。
- 忍込み・居空き
- 「忍込み」「居空き」の認知件数は、前年に比べ増加し、「忍込み」「居空き」共に全国ワースト2位の多発手口となっています。
- 「忍込み」「居空き」共に、家人が在宅中に犯人が侵入するもので、侵入に気づいた場合に、強盗や殺人などの凶悪犯罪に発展するおそれがあるため非常に危険です。
侵入手段では、「無施錠」箇所からの侵入が約51%と多くなっています。
無施錠箇所からの侵入口は、窓、玄関の順ですが、勝手口の無施錠スライド窓を開けて侵入される手口も発生しています。
不在の部屋の施錠や、就寝前の施錠を習慣づけましょう。
被害に遭うとこんなことに!

被害に遭った家はこんな風に荒らされてしまい、大切な財産が盗まれてしまいます。
また、泥棒と遭遇すると居直り強盗や殺人等に発展することもあります。女性が在宅していた場合、性犯罪に発展することもあります。



こんな風に侵入されてしまいます






自分でできて、被害防止に役立つどろぼうと闘う防犯対策
防犯の4原則
犯罪を防止するための4つの原則、これは「時間・光・音・地域の目」です。
この4原則に基づく対策を組み合わせることで、より大きな防犯効果が見られます。
防犯環境設計
「防犯環境設計」とは、犯罪企図者に犯罪を「やりにくい」、「やめよう」と思わせる工夫をした建物や住環境の設計のことです。防犯環境設計には4つの基本的な原則(要素)があり、これらを組み合わせて導入することが重要です。
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- 監視性の確保
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- 庭木の剪定、花壇の配置、メッシュ柵の活用などにより、自然な監視性を確保する。
- センサーライト、門灯などを配置して、夜間の見通しを確保する。
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- 領域性の確保
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- 住民同士のあいさつ運動などを展開し、不審者を寄せ付けない環境を形成する。
- 地域のコミュニティを活性化し、地域全体の領域性を高める。
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- 接近の制御
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- カギ付の門扉を設置するなど、建物そのものに近づけさせない。
- 塀、カーポート、物置を建物から離して設置したり、エアコンの室外機を窓の下に設置しないなどし、高窓、2階への足場に利用させない。
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- 対象物の強化
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- 「CP建物部品」でドア、窓、面格子などを強化する。
- 補助錠、サムターンカバーなどで窓、ドアの防犯性を補強する。
具体的な防犯対策

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- ①補助錠
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窓枠設置タイプは種類が豊富。
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- ②防犯ガラス
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ガラス破損時でも、耐貫通性に優れた特殊樹脂膜が侵入を防ぐ。
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- ③雨戸・シャッターの活用
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基本的な対策でもガラス破り手口には効果絶大。
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- ④防犯カメラ
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設置と表示で、侵入を未然に防止。センサーライトカメラも効果的。
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- ⑤足場の確認
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ドロボウの足場になるものが、放置されていないかチェック。
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- ⑥ガードプレート
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ドアと枠との隙間を防ぎ、こじ入れによる侵入を防止。
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- ⑦インターホン
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モニター録画機能付が効果的。
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- ⑧警報機
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開閉・振動反応タイプなど、種類はさまざま。
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- ⑨防犯ジャリ
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庭に敷き詰め、踏みしめる音で侵入を周囲に知らせる。
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- ⑩面格子
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各格子が溶接されているもの、窓枠一体型のものもある。
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- ⑪センサーライト
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電池式・ソーラータイプも有り。
ドロボウと闘う『CP建物部品』って何?
- 警察庁が国交省や経産省、さらに建物部品関連の民間5団体と共に設置した官民合同会議にて、ドアや窓等の各建物部品について耐性試験、検討を重ね、「侵入までに5分以上の時間を要する」等、一定の防犯性能があると評価した建物部品を「防犯性の高い建物部品=CP(Crime Prevention)建物部品」として公表しました。
このページに掲載しているデータは「愛知県住宅防犯対策協議会」より提供されています。
- 愛知県警察・自治体・住宅関連会社が連携したネットワーク
- 「愛知県住宅防犯対策協議会」http://aichibouhan.com