再確認
Review
まず、最近の電気代高騰の理由とエネルギーの今後について確認しておきましょう。
電気代高騰の理由のひとつ
日本は電気を創り出す燃料を、ある程度海外に依存しています。
そのため、世界情勢によっては電気代に燃料調達費が上乗せされ、請求額が高騰することがあります。
電力ひっ迫は、冬にも
気温が高い夏と低い冬には電力需要が増えます。
しかし冬は日の入りが早く、夕方には夏場より電力需要と供給のバランスが崩れやすくなります。
そのため”停電”の可能性も含めて、この先も電力不足は多発
することが予測されます。
エネルギーの今後
京都議定書を契機に、世界では温室効果ガス排出量削減など地球環境に目を向けるようになりました。
近年でもSDGsなどサステナブルな視点が求められています。
日本政府は2050年カーボンニュートラルの実現に向け、住宅では省エネ基準を一般化する計画です。
すでに“売電収入”から次のフェーズへ
以前は、太陽光による余剰発電を売って収入にするという構想がありました。
しかし今は、「使う分だけ創る」という方向にシフトしています。
太陽光発電などは昔の話ではなく、エネルギー効率を求める”これから”の話です。
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節電・省エネに向けて
Energy saving
最近「節電」と「省エネ」は、一時的に電力供給と需要のバランスを取るための節電、
そもそものエネルギー効率を良くするための省エネ、という使われ方をします。節電のために
この夏も電力がひっ迫し、
エアコンの設定温度を上げる、省エネ家電へ切り替えるなど
節電協力が呼びかけられています。
しかし一戸建ての場合、構造や設備で節電することができます。
機密性・断熱性の高い住宅は冷気や暖気を逃さず使用電力を減らせます。
電気代の安い時間帯に蓄電池に充電すれば、日中にその電力を使用することで
世間で電力需要が増える時間帯での節電につながります。
また世界の動向や政府の計画、
電気代が安定しにくい計算方法であることを鑑みると
自宅でエネルギー効率を上げ“省エネ住宅”を検討することも、おすすめです。ZEH住宅·LCCM住宅
省エネ住宅の整備に向けて、支援制度が設けられています。
ZEH(ゼッチ)は、Net Zero Energy Houseの略でエネルギー収支がほぼ0の住まいを指します。
各家庭で、使う分のエネルギーを創り出すことを目指すものです。
LCCM(エルシーシーエム)は、Life Cycle Carbon Minusの略で、太陽光発電などを利用した
再生可能エネルギーの創出に加え、建設時·運用時·廃棄時まで含めてCO2収支をマイナスにする住宅です。出典:環境省ホームページ
(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/
jutakukentiku_house_tk4_000153.html)支援金というメリット
支援金額について
区分 LCCM住宅 次世代
HEMS住宅ZEH+住宅·
次世代ZEH+住宅ZEH住宅 補助額 140万円/戸 112万円/戸 100万円/戸 55万円/戸 省エネ性能や設備などにより、エネルギーの効率化に貢献している住宅ほど補助額が増えます。
※設備や仕様、お住まい予定のエリアによって区分が変わります。詳しくはメーカーへお問合せください。
生活・制度・将来のメリット
その他のメリットも確認しておきましょう。
※ライフサイクルコスト(後述)の説明はこちら
もちろん、デメリットもあります。
デメリットも目線を変えてみると…
初期費用の負担は大きく感じますが、電気代の創出により長い目で見ると費用の回収も見込めます。
また、大手ハウスメーカーはメンテナンス計画まで含めたアフターフォローが充実しています。
設備やローン計画などにより、返済計画やライフサイクルコストの計算が異なるため、希望の暮らしに合わせてメーカーに試算をお願いしてみることもおすすめです。住まいと電気自動車
日本政府は、2035年までに電気自動車へ移行する計画も打ち出しています。
近い未来、自宅で電気自動車のバッテリーの充電をすることが当たり前になるかもしれません。
自宅で電気を創り出せる太陽光パネルや、電気料金が安い深夜に充電ができる蓄電池型の設備を、
住宅購入の際に検討しておくのも良いかもしれません。 -
災害時の安心
Disaster
エネルギー創出や蓄電が可能な住宅は、災害時の強い味方になります。
情報取得に必要な携帯の充電や、設備次第ではシャワーや簡単な料理なども可能です。
電気自動車が電源になることも考えられます。
また家選びネットに掲載のメーカーは、構造においても地震の揺れに耐える強靭な造りをしています。
被災した時、生活の質を大きく落とすことなく自宅で災害をしのぐことができれば、
大きな安心につながります。 -
長期的な目線
Life cycle cost
大手ハウスメーカーの品質とフォローに加え、省エネ住宅の構造・
設備への投資に不安を感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、
住宅購入には「ライフサイクルコスト」で考える方法もあります。
土地や建物にかかるイニシャルコストだけでなく、住んでから必要になる光熱費や
メンテナンス費なども含めた費用を「ライフサイクルコスト」と呼びます。
人生100年時代の時代。長期的な目線でコストパフォーマンスや保証内容で判断し、
お子様やお孫様の代までの安心を考える方も多くいらっしゃいます。※ライフサイクルコストのイメージ
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より便利に
Convenience
さまざまなモノをインターネットでつなぐIoT。家庭の電気量を管理するシステムである
HEMSを採用していればIoTも取り入れやすく、更なる利便性を生み出すことができます。-
エアコンや照明を
スマートフォンで遠隔操作暑さ・寒さが厳しい日に
帰宅時には
快適な室内温度へ旅行や帰省時
在宅を装う
防犯対策が可能に室内温度を感知して
エアコンを起動し
高齢者やペットの
熱中症対策に -
スマートキーやスマートロックで
玄関を簡単に施錠·解錠荷物を持ったまま
お子様と
手を繋いだまま
玄関を解錠鍵を閉めたか不安でも
手元で確認できて安心先にお子様が帰宅しても
保護者のスマホで解錠鍵の紛失など心配を軽減
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災害時にも安心
大雨・暴風による
警報発令を感知し
自動で停電に備える暴風警報発令を感知し
自動で備える各住宅だけでなく
エリアの断水・ガス管断裂・液状化も計測 -
AIが暮らしをサポート
AI搭載冷蔵庫なら
行動パターンから
おすすめレシピや
食材を提案将来的には
健康状態を把握し
AIから医療受診を提案将来的には
住民が自宅で倒れた際に
AIが通報
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