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空き巣が嫌がる家とは?一軒家の防犯と安全な住まいづくりを解説

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2025-08-01
基礎知識

日本の治安はよいとされていますが、空き巣被害は依然としてあとを絶ちません。特に、一軒家は空き巣に狙われやすいことをご存じですか?今回は、「空き巣が嫌がる家」の特徴から、一軒家の防犯ポイント、防犯とデザイン性を両立させるアイデアまで、あなたの家を空き巣から守るための情報をご紹介します。家族みんなが安心・安全に暮らせるマイホームづくりの参考にしてください。


一軒家はなぜ空き巣に狙われやすいのか?



一軒家(一戸建て住宅)は、マンションやアパートなどの集合住宅に比べて、空き巣に狙われやすい傾向があります。その理由はさまざまで、侵入経路となる窓やドアが多い、留守かどうか分かりやすい、高い塀や植木で周囲からの視線が届きにくい、逃走経路を確保しやすいなど、空き巣にとって「侵入しやすい条件」が揃っているためです。


日本における空き巣被害の実態

近年、窓ガラスを割って侵入する強盗事件や、宅配業者を装った侵入窃盗事件などが報道されていますが、空き巣被害も依然としてあとを絶ちません。


警察庁の統計によれば、住宅への侵入窃盗は2年連続で増加しており、2023年には1万7,469件が発生しました。これは、1日当たり約48件もの住宅が空き巣被害に遭っていることになります。特に被害が多いのは一軒家で、手口としては空き巣が全体の約4分の1を占めています。


これらのデータから、一軒家が空き巣の主要なターゲットになっていることが分かります。だからこそ、新しい家づくりの際には、「空き巣が嫌がる家」をつくることが大切です。


参考:警察庁「住まいる防犯110番」データで見る侵入犯罪の脅威


「空き巣が嫌がる家」と「空き巣に狙われやすい家」の違い



空き巣が嫌がる家づくりを実現するために、狙われやすい家と狙われにくい家のそれぞれの特徴を知っておきましょう。


空き巣が嫌がる家の特徴

空き巣は、侵入に時間がかかる家や、犯行が発覚するリスクが高い家を嫌います。そのため、防犯対策がしっかり施された家は、ターゲットになりにくい傾向があります。


まず、防犯カメラやセンサーライトの設置など、目に見える防犯対策は、空き巣に対する強力な抑止力となります。これらの設備がある家は、不審な動きが記録される可能性が高いため、空き巣は犯行を諦めることが多いようです。また、玄関や窓の施錠が厳重で侵入に時間がかかる家、周囲が開放的で見通しがよい家、近隣住民との交流が活発な地域などは、空き巣に狙われにくい環境となります。


空き巣に狙われやすい家の特徴

一方、防犯対策に不備がある家は、空き巣に狙われやすくなります。玄関の鍵が一つしかない、窓が簡単に開けられる構造であるなど、短時間で侵入できる家は、空き巣にとって魅力的なターゲットです。


また、周囲からの視線が遮られる家や留守だとわかりやすい家、繁華街や幹線道路沿いなど、窓ガラスを割っても音が目立ちにくい家などは、標的になりやすい傾向があります。さらに、駅や高速道路のインターチェンジの近くにあり、逃げやすい家も空き巣に狙われやすいので注意が必要です。空き巣犯の視点から自宅をチェックするには、警察庁のサイトが参考になります。


参考:警察庁「住まいる110番」防犯住宅づくりBefore/After


空き巣が嫌がる家にするための防犯対策7選



空き巣が嫌がる家づくりには、具体的な防犯対策が欠かせません。ここでは、空き巣が侵入をためらう、実践的な防犯対策を7つご紹介します。


1.玄関・窓の施錠強化

玄関や窓の施錠を強化することは、空き巣対策の基本です。ピッキングに強い「ディンプルキー」や不正解錠を防ぐ「電子錠」を採用することで、空き巣の侵入リスクを大幅に減らすことができます。


加えて、窓には補助錠や防犯フィルムを設置し、物理的に侵入を困難にすることが重要です。特に掃き出し窓や勝手口は狙われやすいため、二重ロックによる厳重な対策を推奨します。


2.防犯カメラの設置

防犯カメラは、空き巣への抑止力として非常に有効です。カメラがあることで犯行の一部始終を記録されるリスクが高まり、侵入を諦めるケースが多いです。玄関や勝手口、駐車場など、侵入経路となり得る場所に設置するのが効果的です。


録画機能はもちろん、スマートフォンと連携できるタイプを選べば、外出先からでも自宅の状況を確認でき、より安心です。ダミーカメラの併用も一つの手段ですが、やはり本物のカメラを設置することで、より確実な防犯効果が期待できます。


3.センサーライトの導入

センサーライトは、人の動きを感知して自動で点灯するため、暗闇に紛れて侵入しようとする空き巣にとって大きな脅威となります。特に、玄関・勝手口・庭など、死角になりやすい場所に設置することで、侵入者の動きを周囲に知らせ、犯行を躊躇させることができます。


ソーラー発電式や防水仕様のセンサーライトを選べば、設置場所の自由度が高まり、維持管理も容易です。適切な場所に配置することで、夜間の暗がりを減らし、不審者の侵入を効果的に抑制できます。


4.防犯砂利の敷設

防犯砂利は、踏むと大きな音が鳴る特殊な砂利で、空き巣が音を立てずに移動することを難しくします。特に、庭や建物の周囲、玄関アプローチなどに敷き詰めると効果的です。足音が響くことで侵入が発覚しやすくなるため、空き巣は侵入をためらう傾向にあります。通常の砂利と比べて耐久性が高く、メンテナンスも簡単なため、手軽に取り入れられる防犯対策の一つです。


5.見通しのよいフェンスや塀の設置

高い塀や生い茂った植栽は、空き巣が隠れるのに適した環境を作り出してしまいます。そのため、外から家の様子が見えやすい「見通しのよいフェンス」や「低めの塀」を採用することが重要です。縦格子タイプのフェンスや、隙間のあるデザインの塀を選ぶと、外部からの視線を確保しつつ、防犯対策としても機能します。植栽を選ぶ際も、剪定をこまめに行い、死角を作らない工夫が求められます。


6.エアコン室外機や雨どいの位置を調整

空き巣は、エアコンの室外機や雨どいを足場にして、窓から侵入することがあります。特に2階の窓は無施錠のことが多いため、注意が必要です。室外機や雨どいは、足場として利用されない位置に設置するよう、設計の段階で工夫しておくことが大切です。雨どいからの侵入を防ぐ「忍び返し」などの防犯アイテムの使用も検討してみましょう。


7.防犯アラーム・セキュリティサービスの導入

防犯アラームやホームセキュリティの導入は、空き巣対策の最後の砦として非常に効果的です。窓やドアに開閉センサーや振動感知アラームを設置することで、不審な動きを即座に検知し、大音量の警報で侵入を防ぐことができます。


また、警備会社のセキュリティサービスを利用すると、異常発生時には専門スタッフが即座に対応してくれるため、より安全性が高まります。ご自宅の状況やライフスタイルに応じて、最適な防犯システムを選びましょう。


【関連記事】新築一戸建ての防犯対策をチェック!空き巣被害から家を守る方法とは


一軒家の防犯力を高めるポイント



一軒家は、集合住宅と異なり、防犯対策が個人の責任に委ねられるため、日常の習慣やちょっとした工夫が防犯力を大きく左右します。空き巣は侵入しやすい家を綿密に下見して犯行に及ぶため、住人が普段の生活の中で防犯意識を高めることが、空き巣が嫌がる家づくりにつながります。防犯力を高める主なポイントは、以下の5つです。


短時間の外出でも必ず施錠する

「少しの外出だから大丈夫」と油断して無施錠にすると、空き巣に狙われるリスクが格段に高まります。空き巣は、ほんの数分の隙を狙って侵入するケースが多く、施錠の有無を事前に確認してから犯行に及ぶのが常套手段です。


特に、勝手口や窓は無施錠になりがちなので、たとえ短時間の外出であっても必ず鍵をかける習慣を身につけましょう。また、玄関や窓に補助錠を設置することで、より防犯効果を高めることができます。


マーキングに注意する

空き巣は、事前に周到な下見を行い、侵入しやすいと判断した家に「マーキング」と呼ばれる目印をつけることがあります。郵便受けや表札などに、不審な記号や印が書き込まれていないか、玄関付近に石や吸い殻などが置かれていないか、定期的に確認する習慣をつけましょう。


もしマーキングを見つけた場合は、すぐに消去し、不審な動きがあれば、ためらわずに警察や近隣住民に知らせることが大切です。日頃から家の周囲を注意深くチェックし、少しでも不審な点があれば、早急に対策を講じることで、空き巣のターゲットにされるリスクを回避できます。


郵便物や新聞を溜め置かない

郵便受けに新聞やチラシ、郵便物などが溜まっている状態は、「長期不在」を知らせるサインとなり、空き巣に狙われやすくなります。旅行や出張などで家を長期間空ける場合は、新聞の配達を一時停止する、郵便物は親戚や信頼できる知人に定期的に回収してもらうなどの対策を講じましょう。


また、不要なチラシが郵便受けに溜まっている状態も、長期不在を疑われる原因となるため、日常的に郵便受けを整理する習慣を身につけることが防犯につながります。


SNSでの情報発信に注意する

SNSへの投稿が、空き巣に自宅の情報を与えてしまう危険があります。特に「旅行中」「家を空けている」と分かる投稿は格好のターゲットになりかねないため、旅行から帰宅後に写真をアップするなど、情報発信するタイミングに十分気をつけましょう。


自宅の場所が特定できるような写真や投稿は極力避け、SNSの共有範囲を限定するなど、プライバシー設定を見直すことも重要な防犯対策の一つです。


近隣住民との連携を強化する

地域全体で防犯意識を高めることも、空き巣対策として非常に有効です。日頃から積極的に隣人と挨拶を交わし、不審者や不審車両の情報を共有することで、犯罪の抑止につながります。


また、町内会や防犯パトロール活動に参加することで、地域全体の防犯意識が向上します。外出時に近隣住民に一声かける、異変があればすぐに知らせ合うなど、協力し合える関係を築くことが、安心・安全な住環境をつくるための重要なカギとなります。


防犯対策とデザイン性を両立させるアイデア



防犯設備が目立ちすぎると、圧迫感のある外観になったり、せっかくの美しいデザインが損なわれたりすることもあります。防犯対策を強化する一方で、デザインにもこだわりたいと考える方もいるでしょう。ここでは、安全性を確保しながら、おしゃれで快適な住まいを実現するための防犯対策をご紹介します。


防犯ガラスの窓にする

「防犯ガラス」を採用した窓は、防犯性とデザイン性を兼ね備えた対策の一つです。通常のガラスよりも格段に割れにくく、万が一割れても貫通しにくいため、空き巣は侵入を諦めやすくなります。特に、2枚のガラスの間に特殊なフィルムを中間膜として挟み込んだ「防犯合わせガラス」は、その強固さから防犯効果が非常に高いです。


さらに、防犯ガラスであることを示す専用ステッカーを貼ることで、家のデザインを損なわずに住人の防犯意識の高さをアピールして、犯罪の抑止効果も期待できます。


デザイン性の高いフェンスで見通しのよい庭をつくる

庭のデザインを工夫することで、防犯対策と美観を両立できます。高い塀や生い茂った植栽は、空き巣が身を隠すのに最適な死角をつくりだしてしまうため、見通しのよい庭づくりが重要です。


低めの植栽や、足を掛けにくいデザインのフェンスなどを選び、適度な高さと通気性を確保しながら、外部からの視認性を確保しましょう。また、自宅の雰囲気にマッチするおしゃれな色味の「防犯砂利」を敷き詰めたり、デザイン性の高いセンサーライトを設置したりすることで、安全性を保ちながらおしゃれな庭を実現できます。


オートロックやスマートキーを導入する

オートロックやスマートキーは、従来の物理的な鍵を使わずに、カードやリモコンなど電子的な認証方式で玄関の施錠・解錠ができるシステムです。玄関ドアの鍵穴が外から見えないため、ピッキング被害に遭いにくく、オートロックの設定によって鍵のかけ忘れも防止できます。


スマートフォンと連携できるタイプでは、外出先から施錠確認や遠隔操作が可能なため、利便性と防犯性を両立できます。


【関連記事】防犯に強い家づくり。安心して暮らせる間取りや設備を選ぶポイント


防犯設備とハウスメーカー選びのポイント



防犯性能の高い家を実現するためには、適切な防犯設備の導入はもちろんのこと、防犯対策に力を入れているハウスメーカーを選ぶことが重要です。


パンフレットを取り寄せたり、モデルルームを見学したりして、暮らしやすさやデザインだけでなく、防犯性能についても事前にしっかりと確認しておきましょう。営業担当者に、防犯設備の情報や防犯性を高めるための設計上の工夫について相談するのがおすすめです。


【関連記事】大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!工務店との違いやおすすめポイント


空き巣が嫌がる家づくりで安心のマイホームを実現しよう



空き巣が嫌がる家にするためには、防犯対策を取り入れた家づくりが不可欠です。玄関や窓の施錠強化、防犯カメラやセンサーライトの設置など、一軒家における具体策を実施することで、空き巣の侵入リスクを大幅に減らせます。信頼できるハウスメーカーと相談しながら、家族みんなが安心・安全に暮らせる理想のマイホームを実現できるとよいですね。

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