スキップフロアの間取りで後悔しない!平屋や和室、リビングに設ける実例を紹介

間取り・設備 2021-04-27
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「スキップフロアとは?」「スキップフロアの間取りが知りたい」と考える方もいますよね。平屋建てにも取り入れられるのか、気になる方もいるかもしれません。今回は、階段の途中だけでなくリビング、寝室などで空間を有効活用できるスキップフロアについて、間取りの実例やメリット・デメリット、建築時のポイントなどを解説します。


スキップフロアとは、1つの階層に高さの異なるフロアがある間取りのこと


スキップフロアの特徴

スキップフロアとは、床面の一部に高さを変えた部分を持たせた間取りの構成を指します。縦の空間に変化をつけるために用いられ、「ステップフロア」や「中2階」、和室を指す場合は「小上がり」とも呼ばれます。傾斜地や狭小地に注文住宅を建てる場合は、ステップフロアを設けることで、土地を最大限に有効活用した家づくりができるでしょう。


何階建てになるかは、行政の判断によって異なる

スキップフロアを設けた家が「何階建て」とみなされるのかは、地域によって判断が異なります。家を建てる際には、確認申請を出して建築許可をもらう必要がありますが、建築基準法には「階」に関する明確な定義がありません。そのため、許可を出す行政の考え方次第で解釈が変わってしまうのです。


平屋建てでもスキップフロアは可能

平屋建て住宅でもスキップフロアを設けることは可能です。スキップフロアを取り入れることで、横に広がるフラットな平屋の空間に、縦の立体感を生み出すことができるでしょう。段差によってゆるやかに仕切ることもできるので、本来、平屋建てでは不得意なプライベート空間も作りやすくなります。


【間取り紹介】スキップフロアのある住まいの実例


スキップフロアを設けた家の間取りが気になる方もいるのではないでしょうか。ここではハウスメーカーで建てられたスキップフロアのある住まいの実例をご紹介します。


<実例1>階段の途中に隠れ家のようなスキップフロアを設けた間取り

1階から2階へ行く階段の途中に、隠れ家的なスキップフロアを設けた間取りがあります。スキップフロアを設けて高低差を設けることで、仕切りがなくてもパーソナルスペースを作ることができます。

スキップフロアは工夫次第で、家族の勉強スペースや書斎とするほか、子どもの遊び場とすることも可能です。


<実例2>大空間のスキップフロアにリビングを設けた間取り

1階から2階へ行く階段の途中に、吹き抜け大空間のスキップフロアを設け、リビングとした間取りの実例もあります。1階にはダイニングキッチンを、スキップフロアで仕切った1.5階にリビングを配置しています。


空間をゆるやかに仕切るため、家族がそれぞれの場所で思い思いの時間を過ごしながらも、家族の気配を常に感じることができるでしょう。家族とのコミュニケーションを大切にしたい方におすすめの間取りです。


<実例3>スキップフロアのある寝室の間取り

寝室にスキップフロアを設け、「眠るスペース」と「リラックススペース」を分けた間取りの実例があります。例えば、夫婦で同じ寝室を使う場合、一人が先にベッドで休んでいても、スキップフロアという別空間があれば相手に気を遣うことなく過ごすことができます。ソファや本棚、テレビなどを置いて、お気に入りのスペースを作ってみてはいかがでしょうか。


スキップフロアの家で後悔しないために知っておきたいポイント


スキップフロアのある家を建てて後悔しないためには、どのような点を意識して家づくりを進めるとよいのでしょう。ここでは、後悔しないためのポイントを解説します。


スキップフロアの間取りが得意なハウスメーカーを選ぶ

スキップフロアのある家を建てるなら、建築実績の豊富なハウスメーカーに依頼するのがおすすめです。一戸建てにスキップフロアを設ける場合には、光や空気の入り方、プライバシーの確保など、さまざまな配慮が必要です。


また、理想通りの設計を作り上げるには、平面図だけでなく、3D画像や模型などを使ってイメージすることが重要です。スキップフロアの設計や施工が得意なハウスメーカーの方が、安心して任せられるのではないでしょうか。


スキップフロアが延床面積に算入されるかどうかを確認

スキップフロアは、空間の高さを1.4メートル以内にするなど一定の条件を満たせば、延床面積に算入されず、固定資産税がかかりません。しかし、居住目的でつくる場合は、延床面積に算入され、固定資産税もアップしてしまいます。設計時に、あらかじめどちらのケースになるのか確認しておくと、資金計画の参考になるのではないでしょうか。


スキップフロアのメリット


スキップフロアには、実際どのようなメリットがあるのか分からない方もいるかもしれません。ここでは、スキップフロアの具体的なメリットをご紹介します。


<メリット1>部屋に空間の広がりや開放感を感じられる

スキップフロアがあると、視線の抜けが良く、実際の部屋よりも視覚的に広く感じられるでしょう。また、スキップフロアを上手に活用することで、住居内全体に光を取り込むことができるため、明るく開放感を感じられる住まいになります。


<メリット2>家族の気配が伝わりやすい

スキップフロアのある家は、壁ではなく段差で空間を仕切るため、家族の一体感を感じやすいというメリットもあります。常に家族の声や気配を感じられるため、特に小さなお子さんがいる家庭では安心感が高まるのではないでしょうか。


<メリット3>収納スペースなど上下の空間を有効に活用できる

スキップフロアを設ければ、スキップフロア下部を収納スペースとするなど、空間を有効に活用することができます。高低差をつけることでデッドスペースを減らせるため、狭小住宅では、特にこのメリットを感じられるのではないでしょうか。


<メリット4>おしゃれな家になる

スキップフロアは、賃貸住宅や建売住宅で採用されているケースが少ないです。そのためスキップフロアがある注文住宅は、個性的でおしゃれに感じる方も多いでしょう。ひとつのデザインコンセプトを持って設計された「デザイン住宅」に、スキップフロアを取り入れるのもおすすめです。


スキップフロアのデメリット


スキップフロアを設けるなら、メリットだけでなくデメリットも理解しておきましょう。ここでは、スキップフロアのデメリットをご紹介します。


<デメリット1>建築費用が高い

スキップフロアを設ける場合、建築費用が高くなるケースが多いでしょう。一般的な戸建住宅と比べると、階段や床板に工夫が必要となるためです。このほか、壁が少ない分、耐震性を保つために、建築費をかけて強固な家にする必要があります。


<デメリット2>住宅の断熱性能や空調設備に配慮が必要

スキップフロアのある家は、壁で仕切る場所が減り、ワンフロアのような空間が広がるため、空調が効きにくくなります。そのため、断熱性や気密性の高い家づくりをすることが大切でしょう。シーリングファンを活用したり、床暖房や全館空調を設置したりするなど、快適に暮らすための設備を検討してみてはいかがでしょうか。


<デメリット3>掃除がしにくい

スキップフロアによって段差が生まれるため、掃除がしにくいというデメリットもあります。ロボット掃除機が使えないという点も理解しておきましょう。それぞれのスペースに掃除道具を置いておくなど、掃除が苦にならない工夫をしたいですね。


<デメリット4>老後は生活しづらいと感じることも

建てた住宅で何十年と暮らしていくのであれば、老後のことも考えておきましょう。ステップフロアがあると必然的に段差が多くなるため、老後は暮らしにくいと感じることもあるかもしれません。お風呂やトイレ、キッチンなど生活動線を1カ所に集中させておくなど、老後の暮らしを考えた間取りを考えられるとよいですね。


スキップフロアの間取りは後悔のないように検討!