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パントリーのメリット・デメリットや間取り・収納のポイントを解説

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2023-08-29
間取り・設備

新築一戸建てを建てるとき、キッチンにパントリーが必要か気になる方や、どのような間取りがよいのか知りたい方もいるのではないでしょうか。今回は、食品などをストックする際に便利なパントリーについて、設置するメリット・デメリットとともに、パントリーの種類や収納時のポイントをご紹介します。間取りに組み込む際に知っておきたい注意点も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。


パントリーとは


パントリーとは、主に食品を置いておくための「食品庫」のことで、食品貯蔵庫や食器室とも呼ばれます。パントリーには、米や麺類、乾物などまとめ買いした食品をストックできるだけでなく、普段あまり使わないホットプレートや来客用の食器などの収納スペースとして活用できます。


パントリーは、以下のようなライフスタイルの方にオススメです。

  • まとめ買いをよくする
  • 食器や日用品のストックが多い
  • リビングからキッチンが見えやすいので生活感をなくしたい

反対に、キッチン自体のスペースが小さい方や、食品や日用品のストックが苦手といった方は必ずしもパントリーの設置にこだわらなくてもよいでしょう。パントリーの要否は、ご自身のライフスタイルや物の量に応じて検討してはいかがでしょうか。


新築一戸建てにパントリーを作るメリット


パントリーがあると、生活する上でどのようなメリットがあるのかを紹介します。


食品の収納スペースが増える

パントリーがあると、お米やペットボトル、乾物や缶詰、レトルト食品などの食品をまとめてストックできるスペースが増えます。まとまった収納スペースがあることで、安いときにまとめ買いをしたり、買い物に行く回数を減らすことができたりするでしょう。


買い物の頻度を減らせれば、家事の手間を削減できるため、共働きや子育てで忙しい家庭にとっては便利です。また、台風や豪雪といった突然の災害時も、ある程度の保存食の備蓄があれば、しばらく外出や買い物ができなくても暮らしを継続できるので安心でしょう。


キッチンがすっきりする

パントリーは食品だけでなく、使用頻度の少ない調理道具や食器などキッチン周りのアイテムも収納できます。キッチンに余計なものを置かずに済むので、気持ちよく料理ができるほか、来客が多い方やあまり生活感を出したくない方にも使い勝手がよいでしょう。


また、パントリーがあると整理整頓もしやすくなるため「あれはどこに片付けたかな?」と探すストレスも軽減されます。調理や後片付けが効率よくできることで、家事も快適にこなしやすくなるでしょう。


アイデア次第でさまざまな使い方ができる

普段の生活でそこまでたくさんの食料品を備蓄しないのであれば、パントリースペースの一部を、普通の収納として利用できます。LDKに近いパントリーであれば、掃除機や日用品のストック品などを収納することで、家事をしながらサッと必要な物を取り出せるといったことも可能です。


また、広いスペースを確保したパントリーであれば、繕い物をしたり家計簿をつけたりと、ちょっとした作業スペースとしても活用できます。プライベートな空間として利用するのもよいですね。


新築一戸建てにパントリーを作るデメリット


パントリーを設けることでキッチンが使いにくいと感じるケースもあります。具体的なデメリットを確認しておきましょう。


キッチンエリアにある程度のスペースが必要

パントリーを作るには、キッチン付近にある程度の広さが必要です。無計画に作ると主役であるキッチンが狭くなったり、家事動線が悪くなったりして、家事効率が落ちてしまうことがあります。


また、パントリーの設置には、スペースを確保するための費用が発生することも忘れてはいけません。限られた予算のなかで希望に見合ったパントリーを含めた間取りを考えるときには、家事に支障のないキッチンスペースを確保した上で、パントリーの大きさや設置場所をよく検討することが大切でしょう。


パントリー内は管理しやすい工夫が必要

パントリーはまとまった収納スペースがあるため、物を詰め込み過ぎて管理ができず、重複買いや賞味期限切れといったトラブルを招くケースがあります。


パントリーを設置する場合には、何がどこにあるか把握できるように収納を工夫し、適切な備蓄数量を理解して管理することが大切です。定期的にストックしている食品の賞味期限も確認し、食品をムダにすることがないように計画的にまとめ買いするとよいでしょう。


パントリー設置で失敗しないための注意点



ここからは、設計時の間取りにパントリーを取り入れる際に、注意したいポイントを紹介します。


使い方を考えてから間取りに組み込む

パントリーは、使い方を考えてから間取りに組み込むことが大切です。まずは、パントリーをどのように活用したいのか目的を洗い出すことから始めましょう。

理想とする使い方間取りへの反映
  • 来客が多いためキッチンになるべく物を置きたくない
  • 電子レンジや炊飯器といった家電まで収納できるスペースを確保する
  • 買い物から帰宅したらすぐに食品や日用品を収納したい
  • 玄関の近くにパントリーを設置する
このように、理想とするパントリーの使い方次第で間取りは変わってきます。パントリーを設置したものの、デッドスペースになってあまり活用できていないとならないように、パントリー設置の目的に合わせて、場所や広さを検討しましょう。


収納したい物に合わせた奥行を考える

パントリーは奥行きが深すぎると、出し入れが手間になってしまったり、収納スペースを活用しきれずデッドスペースができたりすることが考えられます。ベストな奥行きの長さは、30〜45㎝程度といわれています。


パントリーに置きたい物をリストアップし、実際に収納する物のサイズを確認してから奥行きを決めると、失敗が少ないでしょう。


また、収納は「可動式の棚」を取り入れるのがオススメです。特に子どものいる家庭の食品や日用品は、ライフスタイルの変化によって変わってきます。その時々によって使いやすい収納を実現できるよう工夫するとよいでしょう。


パントリー設置における3つの種類