分譲地は2区画購入できる!メリット・デメリットや購入時の注意点
分譲地の区画は2区画まとめて購入できることをご存知でしょうか。2区画購入することで、間取りにゆとりを持ちたい方のほか、二世帯住宅を考えている方は理想の広さの住宅を手に入れることができるでしょう。今回は、分譲地を2区画購入するメリット・デメリットや購入前に知っておきたい注意点についてご紹介します。
分譲地の「区画」とは
分譲地の「区画」とは、その土地を利用するために区切られた単位のことで、その分割された1つ1つを「1区画」と呼びます。区画の大きさに決まりはなく土地の広さはそれぞれのため、分譲地を選んで住宅を建てる際は、その区画が希望している広さの土地であるかを確認することが重要です。
分譲地の区画は、地価や地形から売りやすい広さに線引きされたものと言えます。そのため、道路を挟んだ区画や隣り合った区画をまとめて購入することは可能です。2区画購入を希望する場合には、販売する不動産会社やハウスメーカーにまずは相談してみるところから始めてみましょう。
分譲地を2区画まとめて購入するメリット
分譲地を2区画購入するメリットはどのような点でしょうか。まずは、具体的なメリットを紹介します。
二世帯住宅でも余裕のある間取りを実現
二世帯住宅を建てたいけれど、希望する広さの土地が見つからないという方もいるのではないでしょうか。2区画まとめて購入すれば、広い土地を手に入れることができます。間取りや部屋の広さに余裕ができ、暮らしやすい二世帯住宅が建てられるのではないでしょうか。
庭や駐車場スペースを十分確保できる
首都圏の市街地では、限られた土地を小さな区画に区切っている場合があるため、1区画だけでは理想の住まいを建てにくいこともあるでしょう。2区画をまとめて購入することで、十分な広さの庭や駐車場スペースを確保できるのもメリットと言えそうです。広々とした庭のほか、隣の住宅との間に余裕ができるのも嬉しいポイントです。
分譲地を2区画まとめて購入するデメリット
2区画購入したいと考えている方のなかには、デメリットについて知りたい方もいるでしょう。購入前に確認しておきたいデメリットを紹介します。
土地の形状によっては造成費がかかる
高低差のある隣り合った分譲地の土地を2区画購入する場合は、高さを調整するための造成費がかかります。平地にそのまま住宅を建てるよりも、コストが高くつくことが考えられるでしょう。気になる区画がある場合には、販売元のハウスメーカーに「造成費用がかかるか」や「かかる場合にはいくらになるのか」を確認するのがおすすめします。
税金が増える
土地や建物には固定資産税がかかり、所有者は必ず毎年負担しなければなりません。土地や建物にかかる固定資産税は、それらの面積が広いほど固定資産税額が上がることを覚えておきたいところです。
「住宅用地」を住宅の敷地として利用している場合、200平米以下の小規模住宅用地は6分の1、200平米を超える一般住宅用地については3分の1の割合で課税標準額が軽減されて計算されますが、2区画購入する場合は住宅が大きくなる分、税額が増えると予想されるでしょう。
参考:総務省「固定資産税の概要」
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維持費も念頭に入れておく必要がある
住宅を建てれば、いずれは修理やリフォーム費用が発生します。2区画分購入して住宅が大きくなれば、その分だけ維持費もかかることを念頭に置いておきましょう。
また、将来子どもたちに土地のみを残したいと考え更地にした場合であっても、土地に対する相続税が発生します。一方で、優遇特例が設けられているため納税額を抑えることは可能です。ハウスメーカーの営業担当者など、家を維持していくための費用に詳しい専門家に相談して、税金対策を考えていけるとよいでしょう。
2区画まとめて購入し大きな住宅を建てたいと考える場合には、長期的に発生する土地の税金や維持費についても考慮し、家族と相談しながら1区画ではなく2区画の購入でよいのか見極めていくことが大切です。