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一戸建てにバルコニーをつくりたい。必要な広さやべランダとの違いとは

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2019-08-20
間取り・設備

バルコニーを新築一戸建てにつくりたいと考えるとき、「バルコニーをどこにつくる?」「バルコニーに必要な広さは?」など気になることもあるのではないでしょうか。バルコニーは洗濯物を干したり、家族団らんの場所として使ったりと、さまざまな使い方ができるスペースです。完成後に「使いにくい、こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、バルコニーをつくるときのポイントを知っておきましょう。


バルコニーとベランダの違いや役割


バルコニーとベランダの違いは屋根の有無

一戸建てにバルコニーをつくることを検討するとき、「バルコニー」と「ベランダ」の違いが気になる人もいるのではないでしょうか。バルコニーとベランダは、どちらも住戸から外に張り出していてるスペースのことを言いますが、双方の違いは「屋根があるかないか」です。ベランダは屋根つきのスペースを指しますが、バルコニーの場合は屋根がありません。


また、ベランダは1階や2階などの階数は関係ありませんが、バルコニーは2階以上の室外に設置されています。1階部分に室内の延長としてつくられるスペースは、ベランダではなくデッキと言います。デッキと似ているものにテラスがありますが、テラスは建物から突き出している空間のことで、庭の一部であるという特徴を持ちます。屋根はあるものとないものがあるようです。


バルコニーの基本的な役割

バルコニーやベランダの基本的な役割は、どちらも洗濯物や布団を干すことですが、近年では家庭菜園やガーデニング、アウトドアを楽しむなど、生活スタイルによって使い方は多様化しています。バルコニーやベランダのどちらを、どのように設置するかは、暮らしの中での使い方を家族と話し合い、敷地の面積や形にあったものを選んでみてはいかがでしょうか。


マンションの場合、バルコニーは専有面積とならない

マンションなどの集合住宅の場合、緊急時の避難経路を確保する意味から、バルコニーなどは共用部分として扱われます。専有面積には含まれず、一戸建てとは異なる役割があることを覚えておきましょう。


一戸建てに後悔しないバルコニーをつくる2つのポイント


一戸建てを新築した際、完成したバルコニーを目にして「こんなに狭かったの?」と後悔した人の声も意外と多くあるようです。後悔しないための一戸建てのバルコニーづくりでは、どのようなことを意識するとよいのでしょう。


ポイント1:使い方をイメージして奥行きや幅を決める

一戸建てのバルコニーを検討するときは、奥行きや幅などのサイズが重要です。奥行きが狭いバルコニーは、洗濯物をかき分けながら移動したり、布団を干したりと作業するのも一苦労でしょう。一方、奥行きがある程度あれば、物干し竿を2列設置するなど設備次第で移動が楽になり、洗濯物や布団も干しやすくなります。


一戸建ての場合、図面上ではバルコニーの奥行きが70センチ~90センチという場合もありますが、エアコンの室外機を置くと、より狭くなってしまいます。バルコニーで楽に作業するには奥行き1.5メートルを目安にするとよいでしょう。


バルコニーの幅はどのくらいあれば使いやすいでしょうか。例えば、4人家族の布団を干すことを考えてみましょう。布団1枚の幅が1メートルくらいなので、バルコニーの幅は4メートルくらいあると使い勝手がよいのではないでしょうか。


ポイント2:動線を意識して位置を決める

新築一戸建てに設置するバルコニーは「位置」も重要です。毎日の洗濯物を干す、という使い方をするのなら、洗濯機に近い場所だと家事がより楽になるでしょう。ガーデニングや家庭菜園を考えている場合は、近くに水道があると便利です。


また、方角もポイントのひとつ。一般的に、南向きのバルコニーは一日を通して明るく、部屋にも明るい日差しが入ってきます。一方で、夏場は部屋が暑くなりすぎるかもしれません。西向きのバルコニーは、西日の影響を受けやすい方角です。西向きだと夕方まで日差しが入るため、冬の気温が下がる時間帯でも暖かさを保てるほか、洗濯する時間帯が遅い人にはメリットとなりそうです。しかし、西日の暑さが部屋に入り込むなど、夏には大きなデメリットとなることも考えられます。


方角によってそれぞれメリット・デメリットがあるので、使い方にあわせてバルコニーの位置を検討してみてはいかがでしょうか。


ハウスメーカーが手掛ける一戸建てのバルコニーは使い方に合わせて選べる


ハウスメーカーでは、希望する使い方に合わせてバルコニーの種類を選ぶことができます。ここでは、その中の一例をご紹介します。


ルーフバルコニー

家族でアウトドアや食事を楽しむスペースとして使える「ルーフバルコニー」。「ルーフテラス」と呼ばれることもあります。マンションにつくられることが多いルーフバルコニーですが、一戸建てに設置することもできるのです。階下の屋根部分を利用してつくられるバルコニーなので、通常のバルコニーよりも面積が広く、日差しを浴びながらのびのびとした開放的な空間が楽しめるでしょう。


ルーフバルコニーに水道なども併せて設置しておくと、子どもの水遊びやバーベキューなどの食事の際に役立ちます。休日の読書や、お酒を楽しむなど、大人のくつろぎ空間としても利用できますね。


屋上バルコニー

土地が狭いなどの理由から、一般的なバルコニーだと十分な広さをとれないと考える場合は、屋上バルコニーを検討してみてはいかがでしょうか。天井や壁がない屋上なら開放感がありながらも、周囲の視線が気にならないプライベート空間となるでしょう。洗濯物を干すだけでなく、星空を眺めたり眺望を楽しんだり第2のリビングとできるのも、屋上バルコニーならではの魅力です。


一戸建てのバルコニーは使い方をイメージして広さや種類を検討しよう


バルコニーとは、住戸から外に張り出していてるスペースで屋根がないものを言います。新築一戸建てにバルコニーを設置するときは、使い方を考えて広さや間取りを検討するほか、南向きや西向きなど、方角によるメリット・デメリットを考慮して位置を決めることも大切です。建物の構造上、要望通りにできないときは、1階に物干しスペースを作ったり、室内干しがしやすい間取りにしたりと、幅や奥行、サイズをハウスメーカーと相談しながら進めるとよいのではないでしょうか。


家族で楽しむスペースやくつろぎ空間にしたい、ガーデニングや家庭菜園を楽しみたいなど、バルコニーの使い方を考えながら、使い勝手のよいバルコニーを考えられるとよいですね。


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