ビルトインガレージとは。実用的な間取りやおすすめのシャッターを紹介

間取り・設備 2022-06-22
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「ビルトインガレージとは?」「家の間取りはどうする?」など、車を格納するビルトインガレージ付きの家づくりに興味がある人もいるのではないでしょうか。平屋建てや木造注文住宅でもビルトインガレージが可能なのか気になる人もいるかもしれません。今回の記事では、ビルトインガレージのメリット・デメリットや、20坪・30坪・40坪の間取りを考えるコツなどをご紹介します。


ビルトインガレージとは、建物の1階部分にあるガレージのこと


注文住宅を検討するとき、ビルトインガレージが気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは、ビルトインガレージの特徴や活用の仕方についてご紹介します。


ビルトインガレージの特徴。木造住宅でも建てられる?

ビルトインガレージ(インナーガレージ)とは、建物の一部分を車を格納するスペースにしたものです。ビルトインガレージのある住まいを、ガレージハウスと呼ぶこともあります。ビルトインガレージ付き住宅は、2階建てや3階建ての家に見られることが多いですが、平屋建てでも建築できます。


ビルトインガレージの特徴は「大きな開口部」ですが、それゆえ一般的な住宅よりも建物を支えるための強度が必要となります。木造注文住宅だと強度に不安が残ることも考えられますが、梁や柱を補強することで強度を持たせることも可能です。鉄筋コンクリート造が最も設計しやすいでしょう。


また、ビルトインガレージは後付けも可能です。その際には庭を減らして増築するほか、不要な居室を解体してリフォームするといった手段を取るケースが多いようです。


ビルトインガレージを設置する理由は?

ビルトインガレージはどのように活用できるのか、気になっている人もいるのではないでしょうか。実際に、ビルトインガレージ付き住宅に住んでいる方の声をご紹介します。


「ビルトインガレージには普段、車やバイクを置いて機械いじりを楽しんでいます。室内からも愛車を眺められるように、家の間取りも工夫しました」(40代男性)


「うちは敷地面積が狭く、建物外に駐車場を作れなかったのでビルトインガレージにしました。周辺の駐車場も借りることも検討しましたが、ビルトインガレージを作る方が経済的で利便性もよいと考えました」(30代男性)


ビルトインガレージを趣味の場として活用したり、生活する上で実用的に使ったりしているという方がいました。ここからは、具体的なビルトインガレージのメリット・デメリットや間取り事例をご紹介します。


ビルトインガレージのメリット


<メリット1>固定資産税が安くなる

ビルトインガレージ付きの住宅は、ビルトインガレージのない住宅と比較して固定資産税が安くなるケースが多いでしょう。建物全体の延べ床面積のうち、ビルトインガレージの床面積が5分の1までの広さなら、そのスペースは延床面積の計算外となるためです。


ただし、ガレージの入り口に電動シャッターを付けるなど、設備によっては固定資産税の評価対象となる可能性もあります。また、ビルトインガレージの評価方法は自治体によって異なるため、あらかじめ営業担当者に固定資産税についても相談しておくと安心でしょう。


関連記事:一戸建てにかかる固定資産税の計算方法や支払い時期。マンションと税額の違いはある?


<メリット2>風雨や盗難、いたずらなどから愛車を守れる

ビルトインガレージなら、外付けのカーポートとは異なり、車が風雨にさらされることがありません。車へのいたずらや盗難など不要なトラブルにも巻き込まれにくく、安心して生活できるでしょう。


<メリット3>天気が悪い場合でも、車の乗り降りが楽

ビルトインガレージは、建物の中に駐車場を作ることになるので、天気が悪いときでも楽に乗り降りすることができます。ガレージからパントリーやキッチンにつながる間取りにすると、車から居住スペースまでの導線が短くなり、買い物帰りなど、重い荷物の持ち運びも楽になるのも嬉しいですね。


<メリット4>自然光や通風を取り入れやすくなる2階リビングなどの間取りにしやすい

ビルトインガレージは、1階スペースはガレージで削られることになりますが、その分2階以上に居住スペースを設けるため、眺望や採光に有利な2階リビングの間取りにしやすくなるメリットもあります。別棟でガレージを設ける場合とは違い、居住する建物の基礎と屋根もガレージと共有することになるため、その分の費用は抑えられます。


関連記事:2階リビングのメリット・デメリット。建築時のポイントやリフォーム費用も紹介


<メリット5>ビルトインガレージを趣味部屋や第2のリビングにすることで豊かな暮らしを実現できる

ビルトインガレージを書斎や趣味部屋、第2のリビングとして活用するという使い方もできます。ガレージとは別にそれらのスペースをとる必要がなく、限られた間取りを有意義に使えるでしょう。


ビルトインガレージは、もともと敷地の広さに制限があるため取り入れる方が多いもの。趣味部屋などとして兼用できる点は、豊かな暮らしを実現できるメリットとなりますね。


ビルトインガレージのデメリット


<デメリット1>建ぺい率に算入されるので、居住空間が削られる

ビルトインガレージを作る場合には、その分居住空間を削らなければなりません。ガレージの面積も、建ぺい率や容積率の計算に算入されるためです。容積率はガレージの条件によって緩和規定の対象となりますが、いずれにしても、居住空間とのバランスを考えた住まいづくりを心がけたいですね。


<デメリット2>ガレージによっては駐車の難易度が高くなる

ビルトインガレージは壁に囲まれた駐車スペースになるので、ガレージの広さや形状によっては、駐車が難しいと感じるかもしれません。今は小型車で駐車に問題ないと思っていても、将来大きな車に乗り換える可能性があるのであれば、長いスパンでの利便性を考えてガレージ設計をすることが大切になるでしょう。


<デメリット3>建築費用が高くなる

ビルトインガレージ付き注文住宅の建築費用は、家の規模やこだわりによって異なりますが、一般的な相場として一坪あたり50〜90万円程度かかります。単純に駐車スペースとしての利用を考えているのであれば、ビルトインガレージの費用相場と、周辺の駐車場賃料と比較しながら、ビルトインガレージ付きの住宅を検討するとよさそうです。


<デメリット4>土地の条件によっては3階建てになることも

ビルトインガレージは、居室空間が2階以上、土地の条件によっては3階建てになる場合があります。3階建てとなると、老後の階段の上り下りを考慮した間取りを検討する必要があるでしょう。


<デメリット5>間口の広いビルトインガレージの場合、建築工法の制約を受けやすい

車を2台以上格納するなど、間口の広いビルトインガレージを設ける場合、建物を建てる際の建築工法が限られてしまうことがあります。「鉄筋コンクリート(RC)造」だと耐久性に優れているため間口を広く取りやすいですが、「木造軸組工法(木造住宅の建築工法の一種)」の場合は、柱や梁を補強する必要があります。


しかし、柱や梁などの補強材をデザインの一部として取り入れ、外観のデザインと調和させることで、おしゃれに見せることも可能です。


【20坪・30坪・40坪】ビルトインガレージ付き注文住宅の間取りを考えるコツ


ビルトインガレージ付き注文住宅は、どのような間取りが可能なのか気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは、間取りを考えるときのコツをご紹介します。


【20坪】住まい全体に一体感のある狭小住宅の間取り

20坪程度の敷地にビルトインガレージ付き注文住宅を建てる場合は、できるだけ生活空間を広げられるよう工夫したいですね。例えば、リビングを2階におき、天井を高くとることで空間を広く見せるといった間取りはどうでしょう。子ども部屋は、広い部屋を間仕切りできるようにしておけば、ライフスタイルにあわせて部屋数などをアレンジした間取りにできます。


【30坪】ビルトインガレージを収納場所としても活用する間取り

30坪程度の敷地にビルトインガレージ付き注文住宅を建てる場合は、収納スペースの確保に頭を悩ませる方もいるかもしれません。そこで、ビルトインガレージを収納スペースとして活用できるよう、間取りを工夫してみてはいかがでしょうか。特にアウトドア用品などを持っている場合には、ガレージに収納スペースがあると使い勝手がよいでしょう。


【40坪】愛車を眺められるビルトインガレージのある間取り

40坪程度の敷地がある場合には、広さや空間に余裕をもって家づくりをすることができるでしょう。「少しでも長く愛車を眺めていたい」というような方におすすめなのが、居室からビルトインガレージを眺められる間取りです。例えば、ビルトインガレージにリビングや寝室、書斎を隣接するアイデアがあります。


その際には、ガレージもとことんおしゃれにもこだわるのもよいですね。ただし、ガレージと居室が近いため、車やバイク、シャッター開閉時の騒音が問題にならないかどうか十分検討することが大切です。


ビルトインガレージのシャッター選び。種類ごとの特徴は?


ビルトインガレージにシャッターを取り付けることで、外からの侵入を防いだり、風雨から愛車を守ったりすることができます。ここでは、主なシャッターの種類と特徴をご紹介します。


【タイプ1】チェーンで巻き上げタイプのシャッター

チェーンを使って巻き上げるタイプのシャッターです。巻き上げ時の音が大きいですが、重たいシャッターでも比較的持ち上げやすいでしょう。巻き取ったシャッターは丈夫に格納できる仕組みになっているため、設置場所を選びません。


【タイプ2】ベルトで巻き上げるタイプのシャッター

チェーンではなくベルトで巻き上げるタイプのシャッターです。チェーンに比べて開閉時の音は静かですが、パワーが弱く重たいシャッターには不向きです。


【タイプ3】オーバースライダー式のシャッター

天井に設置されたレールに沿うようにスライドさせて収納するタイプのシャッターです。開閉スピードが速く、音が静かで騒音を抑えられるという特徴があります。ある程度天井の高さが必要となるなど設置条件があるため、気になる場合には早めに相談してみるとよいでしょう。


ビルトインガレージを設置する際に抑えておきたいポイント