ハウスメーカーのモデルハウスへの宿泊体験がオススメ。チェックポイントなどを紹介
ハウスメーカーのモデルハウスで宿泊体験ができることをご存知ですか。注文住宅の購入を考えたとき、ショールームの展示を見学するだけでなく、宿泊体験をしてみると理想の住まいがより明確になるかもしれません。今回は、宿泊体験をする方法や宿泊時のチェックポイントなどをご紹介します。
ハウスメーカーが行うモデルハウスで宿泊体験とは?
注文住宅の購入を考えたとき、ハウスメーカーの展示場見学や資料請求したカタログなどで理想の暮らしはイメージできても、具体的な間取りや必要な設備に悩む方もいるでしょう。そのようなときに利用したいのが、ハウスメーカーや工務店で実施している「モデルハウスの宿泊体験」です。実際にモデルハウスで家族といっしょに1泊2日を過ごし、住み心地や性能・設備の使い勝手を通して、その家の暮らしやすさを体験できるというものです。
まずは、ハウスメーカーのモデルハウスに宿泊体験する流れから確認していきましょう。
宿泊体験の流れ
ハウスメーカーが実施する宿泊体験の、一般的な申し込みからチェックアウトまでの流れは以下の通りです。なお、宿泊体験を実施しているかどうかはハウスメーカーによって異なるほか、宿泊体験を公表していないハウスメーカーもあります。
宿泊体験ができるか知りたい場合には、ハウスメーカーの問い合わせ先に直接電話で確認してみるとよいでしょう。
1.申し込み
最初に宿泊体験の申し込みを行います。多くの場合、ハウスメーカーの公式サイトから申し込むか、営業担当者に直接申し込みを行います。契約を検討している方のみ申し込み可能なケースも多いので、宿泊体験の申し込みに必要な条件も確認しておきましょう。
2.予約の確定
申し込み内容に応じて、ハウスメーカーから連絡があり、身分証明書などを提示して宿泊の予約が確定します。
3.宿泊当日
宿泊当日は、夕方頃からモデルハウスにチェックインして宿泊体験の説明を受けます。その後、鍵を受け取り、家族だけで1泊過ごす流れが多いでしょう。
4、宿泊後
翌朝にはチェックアウトし、アンケートなどを記載して終了です。
モデルハウスの宿泊体験の料金は、基本的に無料で体験できる場合が多いようです。しかし、万が一宿泊中に設備を壊してしまったなどトラブルが生じた場合には、賠償責任を求められるケースがあるため、小さいお子さんがいる場合には注意が必要です。
宿泊予約は必須となりますが、土日は宿泊体験の希望が多く抽選制になる場合がほとんど。余裕がある際は平日の予約がオススメです。
ハウスメーカーのモデルハウスで宿泊体験するメリット
ハウスメーカーの技術を体感できる
ハウスメーカーが手がけるモデルハウスでの宿泊体験を通して、ハウスメーカー独自の技術を生かした住まいの暮らしを体感できます。快適性を考えた空間づくりや生活動線などのアイデアは、注文住宅の家づくりを考える上で参考になるしょう。断熱性や防音性などの住宅性能も、実際に宿泊してみることで他メーカーとの違いや、技術の良さを知ることができます。起きている時間だけでなく、深夜や朝方の様子を確認できるのも宿泊体験するメリットと言えます。
マイホームに求める理想の暮らしを具体的にイメージできる
実際にモデルハウスで宿泊体験をした方の中からは、「一日中快適に過ごせて、空調コントロールのよさが実感できた」「最新設備に憧れていたが、実際に使ってみると必要ないと分かった」などの声が聞かれることもあります。住宅の設計図を見ただけではイメージしづらいことも、宿泊体験をすることで、住まいづくりに必要なこと、不必要なことがより明確になるでしょう。
ハウスメーカーが実施する宿泊体験で確かめたい3つのチェックポイント
ハウスメーカーのモデルハウスで宿泊体験をする時には、どのようなことを確かめたいのか考えておくことも大切です。ここでは、宿泊体験時にチェックするべきポイントを3つご紹介します。
ポイント1:断熱性や防音性などの住宅性能はどうか
断熱性や気密性、防音性などの基本的な住宅性能は、宿泊時にチェックしておきたいポイントのひとつです。住宅性能の優れた家ほど、快適に過ごせるほか省エネにもつながります。具体的には、エアコンの効き具合や、各部屋の温度差、外からの騒音が聞こえないかなどを確認してみるとよいでしょう。
ポイント2:暮らしやすい間取りや必要な収納スペースの広さは
宿泊体験を通して、ライフステージを見据えた暮らしやすい間取りを考えることも大切です。最適な間取りは家族構成などによって異なりますが、ハウスメーカーのノウハウが詰まったモデルハウスの間取り設計は、家づくりを進める上でよい参考となります。
「リビングや玄関など、各部屋の広さは十分か」「片づけやすい位置に、収納スペースがあるか」など、そこで実際に生活をすることをイメージしながら各所をチェックしましょう。宿泊体験の一日を通して生活動線や家事動線、水回りの使い勝手なども確認できるとよいですね。
ポイント3:家族にとって必要な設備はなにか
住宅の最新設備を使えるのも、宿泊体験の大きな魅力です。実際体験できれば、設備の導入を検討しやすいでしょう。例えば、食器洗い乾燥機などの家事を楽にしてくれる最新家電や、娯楽のひとつとなりそうなホームシアターなどを楽しめるモデルハウスもあります。
それらを実際に使用する際には、使われている住宅設備が「標準仕様」と「オプション仕様」のどちらなのかをチェックすることも大切です。標準仕様で十分なのか、オプションは必要なのか、家族で相談し取捨選択をしましょう。
このほか、住宅性能や間取り、必要な設備などをチェックし、家づくりの検討材料にできるとよいですね。ただし、浮き足立ってしまっては冷静に判断ができません。あれもこれも取り入れたい気持ちを抑えて、ポイントを確認しましょう。
なお、宿泊体験において、基本的な生活アイテムは揃っている場合も多いようですが、モデルハウスによって必要な持ち物は異なります。また、キッチンの調理利用はNGにしているケースもあるようです。当日になって、食事の手配が必要だったとならないように、宿泊体験の日程が決まったら、事前に必要な持ち物やチェックポイントを見直し、早めに準備をしておくと安心でしょう。
ハウスメーカーのモデルハウスで宿泊体験をし、家づくりのイメージを膨ませよう
ハウスメーカーによっては、独自の技術や暮らしやすさを体感してもらうために、モデルハウスでの宿泊体験を実施しています。宿泊体験を通して、住宅性能や間取り、必要な設備などのポイントをチェックすることで、家族が理想とする暮らしをより明確にできるでしょう。ショールームで住宅展示場を見学するだけでなく、宿泊体験を通してハウスメーカーの技術を実際に体感し、夢のマイホーム実現に役立てられるとよいですね。