分譲戸建てとマンション。住宅購入後に必要な固定資産税の違いとは
住宅購入を考えたとき、分譲一戸建てかマンションのどちらがよいのか悩む方もいるかもしれませんね。多くの方は、住宅を購入すると住宅ローン返済のほかに、固定資産税を納めることになります。今回は、固定資産税について一戸建てとマンションの違いを比較してご紹介します。
固定資産税とは
分譲戸建て住宅やマンションなどの不動産を購入すると、毎年、土地や建物に固定資産税や都市計画税を納めることになります。固定資産税は、土地や建物の評価額に基づいて計算されますが、一戸建てとマンションでは、税額にどのような違いがあるのでしょうか。また、長い目で見たときに、固定資産税はどう変わっていくのでしょうか。
分譲戸建て住宅などにかかる固定資産税。仕組みや特例措置の内容とは
分譲一戸建てやマンションの固定資産税
固定資産税を考えるときのポイント
土地や建物の固定資産税を考えるとき、税負担軽減のための特例措置があることを知っておくとよいでしょう。土地や建物に対する固定資産税は、特例措置により一定の割合で減税されます。
住宅用の土地(住宅用地)に対しては、一戸建てとマンションどちらとも、200平米以下で6分の1(200平米を超える部分は3分の1)に課税標準額が軽減されます。建物に対しては、新築の場合だと、課税標準額が2分の1になる軽減措置があります。軽減される期間は、一戸建ての場合は3年間、マンションの場合は5年間となっています。
土地に対する固定資産税のほうが、建物に対する固定資産税よりも軽減措置の効果が大きいと言えますね。
分譲一戸建てとマンションの違い
一般的に、分譲住宅のような一戸建ての場合は、価格の中で土地と建物の割合を比べた場合、7対3で土地の方が比重が大きいと言われています。一方で、マンションはその逆です。土地の比重が大きい一戸建ての方が、税負担軽減の恩恵を多く受けられるでしょう。
長期で見たときの固定資産税の違い
長い目でみたときに、固定資産税はどう変わっていくのでしょうか。固定資産税の計算には、建物の価値を表す評価額が使われます。建物には、何年間使用できるのか(耐用年数)が定められており、耐用年数によって価値が下がっていく割合(減価償却率)が決まります。
建物の耐用年数は、一戸建て(木造の場合)は22年、マンション(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造の場合)は47年とされています。
マンションの方が一戸建てよりも耐用年数が長いため、建物の価値が下がる期間がそのぶん長くなります。結果的に、マンションのほうが固定資産税の高い状態が続くでしょう。
住宅購入後にかかかる固定資産税のことも考えた物件選びを
分譲一戸建てとマンションでは、購入後にかかる固定資産税に違いがあります。「固定資産税は難しくてよくわからない」と悩む場合は、ハウスメーカーの営業担当者などに話しを聞いてみてはいかがでしょうか。家づくりのプロとして、長年培ってきた知識や知恵、情報を提供してくれることでしょう。家選びをするときには、暮らしやすい住まいを考えると同時に、住宅ローンなどの費用や購入後にかかる税金なども考慮して購入物件を決められるとよいですね。