F935ed9f 7d45 45b7 8889 106d136a4fbc

分譲住宅とは?注文住宅や建売住宅との違いやメリット・デメリット

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2024-03-12
選び方

分譲住宅の購入で後悔しないためには、分譲住宅の意味やメリット・デメリットを知っておくことが大切です。また、分譲住宅と注文住宅・建売住宅の違いを知っておくことで、ベストな家選びができるでしょう。今回は、分譲住宅の特徴に加え、分譲住宅を探す際のポイントや住宅の種類による違いなどを分かりやすく紹介します


分譲住宅とは?


分譲住宅とは、分譲地に建てられ販売されている住宅のことです。不動産会社やハウスメーカーが広い土地を買い上げ、宅地として開発した土地を分譲地(詳しくは後述)といい、そこに建てられる住宅が分譲住宅です。


大規模な分譲地では、いくつかの区画に分けられて複数の分譲住宅が建てられます。具体的には、新興住宅地などに一斉に建てられる同じ造りの住宅をイメージするとよいでしょう。


分譲住宅の場合、土地と建物をセットで購入することになります。また、間取りや設備、仕様がある程度決まった形で建築されるのが一般的です。


なお、「分譲住宅」と呼ぶのは戸建ての場合がほとんどで、マンションの場合は「分譲マンション」と呼ばれます。


【関連記事】分譲とは?意味や「分譲住宅」「分譲マンション」の特徴、「賃貸」との違い


注文住宅や建売住宅との違い



一戸建て住宅には、分譲住宅以外にも「注文住宅」や「建売住宅」があります。


「注文住宅」は、オーダーメイドで建設するのに対し、すでに建設された住宅を販売するのが「分譲住宅」や「建売住宅」です。以下では、それぞれの特徴や分譲住宅との違いをくわしくご紹介します。


注文住宅とは

「注文住宅」とは、自分で選び購入した土地に自由な設計で建築していく住宅で、施工するハウスメーカーや工務店は自由に選べます。基本的には、間取りや設備、内外装などを1から仕上げられるという自由度の高さが注文住宅の最大の魅力でしょう。


その分、手間や追加コストが発生し、入居までの期間も分譲住宅に比べて長くかかります。また、土地がない場合にはまず土地探しから始める必要がある点に注意が必要です。


【関連記事】分譲住宅と注文住宅の違いは?メリット・デメリットや住宅比率・価格を紹介!


建売住宅とは

「建売住宅」とは、不動産会社などが購入した土地に住宅を建てた状態で販売されているものを指します。つまり、分譲住宅と同様、すでに建築された建物と土地をセットで購入できるので、短期間で入居できるという特徴があります。


分譲住宅との違いは「分譲地に建てられるかどうか」という点です。「分譲住宅」の場合もすでに建築済みの状態で販売されることもあり、ほとんど同じような意味合いで使われることが多いでしょう。


【関連記事】建売住宅とは?購入のメリットや注文住宅・分譲住宅との違いを比較


分譲地とは?


ここからは、分譲住宅を建てる土地を指す「分譲地」について、くわしく見ていきましょう。


先述のように、分譲地は不動産会社などが広い土地を区画整備し宅地用に販売している土地を指します。すぐに住宅が建てられるようにインフラなどが整備されているのが特徴です。


なお、土地を探す際に「宅地」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。宅地とは、土地の登記記録に記載される「地目」の種類の一つで、住宅を建てることができる土地のことを意味します。土地の状態によっては、電気やガス、上下水道のインフラなどが整備されていないため、住宅を建てる際は、購入者が費用を払ってインフラ整備などを行う必要があります。


【関連記事】分譲地の区画の選び方。人気の土地や選ぶときに大切にすると良いこと

【関連記事】分譲地とは。メリットやデメリット、購入時に知っておきたい注意点


分譲住宅のメリット


ここからは、分譲住宅を購入するメリットを確認していきましょう。


メリット1:購入価格がはっきりしている

一般的に分譲住宅の場合は、ある程度設計の決まった家が土地とセットで販売されます。販売価格にはあらかじめ土地代も含まれているため、土地、建物とも選択の幅が広い注文住宅に比べて、契約後に土地代などの追加コストが発生せず購入価格が明瞭といえます。予算がはっきりしていると、長期にわたる資金計画なども立てやすくなるでしょう。


メリット2:物件を見てから購入できる

注文住宅は自由度の高さが最大のメリットですが、図面やサンプルなどを使って設計を決めることになります。仕上がりのイメージがつきにくいため、完成後に「想像していたものと違う」と後悔する可能性も考えられます。


その点、分譲住宅の場合は、すでに建築済みの物件を内覧できるほか、購入物件が建築中であっても、似た設計の家を見学できるケースがほとんどです。購入前にじっくり物件を見て生活をイメージしやすく、間取りや設備、内装はもちろん、外構や立地、利便性に至るまで実際に見て納得してから購入できるのは嬉しいポイントではないでしょうか。


メリット3:幅広い人に支持されやすい

新興住宅地などに建てられることの多い分譲住宅は、不特定多数の方に向けて販売することを目的に設計されているため、それだけ幅広い人に支持されやすいという特徴があります。分譲住宅が建てられるエリアは、そこを中心に病院や商業施設、学校などが同時に建設されるケースが多いため、利便性の高い生活を送れるでしょう。長い人生を考えた際、将来売却する可能性も視野に入れている場合、分譲住宅は好条件といえます。


一方の注文住宅は、施主のライフスタイルを反映して設計されている住宅が多いため、売却を検討した場合にはこだわりの施工が足かせになるケースもあります。いざ売却したいとなった場合に買い手が付きやすい分譲住宅は、メリットが大きいといえるでしょう。


分譲住宅のデメリット


次に、分譲住宅を購入する上で知っておきたいデメリットを紹介します。


デメリット1:土地の広さが決まっている

分譲住宅を購入する場合、すでに決められた区画ごとの販売になるので、土地の広さを変えることはできません。そのため、庭などをもう少し広く取りたいというような要望は難しいでしょう。分譲地の区画選びは、住まいのイメージをしっかり持って行いたいところです。


デメリット2:間取りやデザインの自由度が低い

分譲住宅は、注文住宅と比較して間取りや設備、内装など、デザインの自由度が低いと言えます。子どもの人数に応じた部屋数や加えたい設備などがある場合に変更が難しいでしょう。一方で、近年では、間取りのパターンが複数用意されたり、デザイン性の高い住宅が揃っていたりと、バリエーション豊かな住まいを選べるようになってきました。


家の構造や家づくりにかけるコンセプトに合わせて、さまざまなハウスメーカーが手掛ける分譲住宅を検討し、自分たちにピッタリの住宅を見つけるのもおすすめです。


デメリット3:施工会社があらかじめ決まっている

分譲住宅は、土地と建物がセットで販売されているため、施工会社を自由に選ぶことができません。家づくりにおける施工会社の役割は、家の完成だけでなく、その後のメンテナンスなどを含めたアフターフォローも含まれます。


出来る限りアフターフォローがしっかりしている会社を選びたいところですが、分譲住宅の場合は施工会社が決まっているため後から変更はできません。分譲住宅の購入時は、家の外観や間取りだけでなく、アフターフォローもしっかり行ってくれる施工会社なのか確認することも大切でしょう。


【関連記事】分譲住宅のメリットとデメリット。購入するときに知っておきたいこと


分譲住宅はこんな方におすすめ


分譲住宅はどのような方におすすめなのでしょうか。向いている人は以下の通りです。


  • なるべくコストを抑えたい
  • 早急に家を決めたい
  • 完成した家を見てから購入したい
  • 土地を持っていない  など


分譲住宅は、土地と住宅を一緒に購入できることが大きな特徴のため、契約後早めに入居したい方におすすめです。分譲住宅であれば、建物のスペックが決まっているため、ゼロの状態から一つひとつ打ち合わせを行う必要がありません。


すでに完成された状態で販売されていてすぐにでも見学や入居ができる分譲住宅は、多忙であったり、遠方に住んでいたりして家づくりの対応が難しい方、急に転勤が決まって早急に次の新居を決めたい方などにとっては大きなメリットではないでしょうか。契約から入居までの煩わしい手間を省き、新生活をスタートできます。


また、分譲住宅は新築一戸建てにも関わらず、比較的お求めやすい価格であることも特徴です。注文住宅とは違って多くの資材を一度に調達できるため、建築費などのコストを大幅に減らすことができるのです。できるかぎりコストを抑えつつも新築一戸建てに住みたい方にもおすすめな物件といえるでしょう。


一方で、デザイン性を重視する方や、事前に間取りや設備などをよく確認したい方には建売住宅が人気となっています。


分譲住宅を探す際のポイント


最後に、分譲住宅を探す際に押さえておきたいポイントをご紹介します。


入居後のサービス

実際に生活を始めてみたら不具合が生じる場合もあるため、定期点検や保証期間など入居後に受けられるアフターサービスにはどのようなものがあるか調べておくことが重要です。質問や相談を24時間電話で受けてくれる窓口や、購入後2年以内は無料で修繕してくれるサービスなど、安心できるアフターサービスがあるかを確認しましょう。


周辺の環境

一戸建てを購入する際に大切なのは、住宅の間取りや設備、内装だけではありません。長くその家に住むことを踏まえ、「職場や学校に通いやすい立地であるか」「駅やスーパー、病院は近くにあるか」など生活をする上で不便がないか、実際に下見に行って周辺の環境を調査することも重要といえます。


また、朝の早い時間や夜の暗くなった時間帯など、曜日や時間帯を変えて一度訪れてみましょう。日中の訪問では気付きにくい「外灯はあるか」「道路の人通りや交通量は多いか」「近隣の騒音が気にならないか」などを確認することで、実際にその家で暮らすイメージへとつながるかもしれません。


間取りや土地選び

すでに完成した状態で販売されている分譲住宅は、ライフスタイルにあわせて間取りを選びましょう。日当たりの良さを求めるなら南向き、落ち着いた雰囲気を求めるなら北向きなど、自分が何を求めているかで間取りを決めることが大切です。


安心して暮らすためには土地の地盤を確認することも忘れてはいけません。地盤トラブルに対して修復費用を保証してもらえる地盤保証があるか建築会社に確認しておくと安心でしょう。


【関連記事】地盤保証とは?地盤保証制度に伴う義務や保証の受け方を解説


分譲住宅の意味やメリット・デメリットを理解して家選びを


今回の記事では、一戸建て住宅の種類のひとつである「分譲住宅」の意味やメリット・デメリット、注文住宅や建売住宅との違いなどをご紹介しました。分譲住宅といえば、画一的な住宅が並んでいるというイメージがあるかもしれません。しかし、今は大手ハウスメーカーなどでは、それぞれの家族の暮らしに合ったバリエーション豊かな住まいを提供していることも多いです。


分譲住宅の見学などに行くと、これまでのイメージとは異なる町並みを目にすることができるでしょう。分譲住宅のメリット・デメリットを踏まえて、理想の新築一戸建てを購入できるとよいですね。

この記事を読んだあなたにおすすめ

A9faae48 4255 416e 927c 5e65fb7ecad6

ユニバーサルデザイン住宅とは。導入のメリット・デメリットと住宅実例を紹介

ユニバーサルデザイン住宅とは、小さい子どもから高齢者まで、誰もが暮らしやすいように設計された住宅のこと。近年、ユニバーサルデザインの考え方があらゆ...

選び方2024-03-11

Eb89adfa f8b7 4577 8922 68a36da8670c

ハウスメーカーの選び方!押さえておきたい5つのチェックポイント

家づくりを考えたとき、どのハウスメーカーに依頼する...

選び方2023-05-25

2ddacbd1 983e 4178 b99e 24db764bcecc

「一戸建てvsマンション」どっちを選ぶ?メリット・デメリットで比較

「一戸建てかマンション、住宅購入するならどっちが良い?」と悩んでいる方もいるでしょう。購入費用や売りやすさなど、双方を比較した違いや、それぞれのメリット・デメリットを知りたいと思う方もいるかもし...

選び方2021-01-20

ご希望のエリアをお選びください