
平屋のガレージハウス。間取りのポイントや費用相場を解説
住居とガレージが一体になったものを、ガレージハウスと言います。平屋のガレージハウスを建てる場合、間取りに悩む人や費用が気になる人もいるのではないでしょうか。今回は平屋ガレージハウスの価格相場や間取りのポイントをご紹介します。ぜひ家づくりの参考にしてみてくださいね。
平屋のガレージハウスについて気になること
平屋建てのガレージハウス(ビルトインガレージ)を建てる際、どのようなことが気になるでしょうか。実際に検討者の声を聞いてみました。
「車が趣味なので、平屋のガレージハウスを建てたいと考えています。ガレージを居室のそばに配置することで、車のエンジン音や排気の臭いが生活に影響を及ぼさないか心配です」(30代男性)
「平屋をガレージハウスにして、家族みんなが暮らしやすい生活を実現したいです。間取りを考える上でのポイントが気になります」(20代女性)
平屋のガレージハウスを建てる場合、ガレージのそばに居室を配置することになります。エンジン音や排気の臭いについてのほか、ガレージがあることで生活スペースが少なくなってしまうのではといった心配の声も聞かれました。
平屋のガレージハウスで快適な暮らしを実現するためには、間取りの検討など家づくりにおいてどのような配慮をするとよいのでしょう。ここからは、平屋ガレージハウスの価格相場やメリットのほか、間取りを考えるときのポイントをご紹介します。
平屋ガレージハウスの価格相場
平屋ガレージハウスの価格は、ガレージの広さなどプランによって大きく異なりますが、ガレージのない住宅の本体価格に比べると割高となります。しかし、土地代が高く近隣の駐車場を借りる費用が高い場合は、平屋や狭小住宅であっても、ガレージを作ったほうがメリットが大きくなるケースもあります。
具体的な建築価格はいくら位かかるのでしょう。一般的に車1台分のガレージスペースは4~5坪と言われています。坪単価が60万円とすると、車1台分のガレージを作るのに240~300万円程度かかり、この金額が新築費用に上乗せされます。このほか、用途に合わせてガレージの設備費用がかかることも頭に入れておきたいですね。
平屋ガレージハウスのメリット
平屋のガレージハウスにはどのような魅力があるのでしょうか。ここでは平屋のガレージハウスを建てる4つのメリットをご紹介します。
《メリット1》車やバイクの趣味を楽しめる
車やバイクの趣味を持つ方は、ガレージハウスが憧れだという方も多いのではないでしょうか。平屋のガレージハウスなら、お気に入りの場所からいつでも愛車を眺めることができる間取りも可能です。ガレージにシャッターをつければ、セキュリティやプライバシーを確保できるでしょう。
《メリット2》車と居住スペースの往来に便利
建物のそばにガレージあることで、車と居住スペースの往来が便利で楽になります。買い物時など重たい荷物があっても、短い距離で家の中まで運ぶことができます。雨の場合でも、濡れることなく乗り降りできるので安心です。
《メリット3》多目的に使える
ガレージハウスは、駐車スペース以外でもさまざまな用途で使えます。例えば、キャンプ用品などアウトドアグッズを収納するスペースとしても使うのもよいですね。子供の安全な遊び場としても、便利に利用できます。ライフスタイルに合わせて、さまざまな使い道を考えてみてはいかがでしょう。
《メリット4》固定資産税を減らせる
住宅の延床面積のうち、ガレージ部分の面積が5分の1以下であった場合、ガレージ部分は固定資産税の計算に算入されません。特に土地の値段が高い都心部などに家を持つ場合は、大きなメリットとなるでしょう。
平屋ガレージハウスの間取り・設備を考えるポイント
平屋のガレージハウスを建てる際、間取りや設備についてどのようなことを意識するとよいのでしょうか。ここでは、間取りや設備を考える際のポイントをご紹介します。
ガレージとして必要な広さを検討する
これから何十年と暮らしていくことを考えたとき、十分なガレージの広さを確保しておくことは大切です。停める車の車種や車の台数などについて確認し、建築後「スペースが足りない」といった後悔のないようにしたいですね。
防音や換気に配慮する
建物のそばにガレージを配置する場合、車のエンジン音や排気ガスが気になるかもしれません。排気ガスについては、ガレージ内に専用の換気扇を設置して換気に気をつけたり、換気システムを導入したりするといった対策が考えられます。
間取りに配慮した上で、どうしてもエンジン音が気になる場合は、ガレージに防音設備を整えるという方法があります。気になる場合には、営業担当者に相談してみてはいかがでしょうか。
動線を考えて、室内用ドアを配置
ガレージから居室への移動がスムーズに行えるよう、動線を考えて室内用ドアを配置しましょう。室内用ドアの位置が悪いと、移動がスムーズに行えず、生活ストレスが溜まってしまいます。設計時には、ガレージを含めた生活動線を考えると安心です。
車道への出入りにも配慮しよう
ガレージから車道へ出入りしやすいプランを検討することもポイントの一つです。車道とガレージの出入りが難しいと、事故が起こってしまうことも考えられます。車の大きさなどに配慮して、スムーズに出入りできる設計にすることが大切です。
ハウスメーカーで建てる平屋ガレージハウスの間取り事例
平屋のガレージハウスを建てられる建築会社は色々ありますが、ハウスメーカーで平屋ガレージハウスの注文住宅を建てたいと考えている人もいるかもしれませんね。ここでは、ハウスメーカーで建てられる平屋ガレージハウスの事例を2つご紹介します。
リビングから愛車を眺められる平屋の間取り
ガレージのほかに中庭を取り入れて、住まいの広がりを演出している間取りの事例があります。中庭を中心としたロの字型の平屋は、すべての部屋とつながるインナーコートを配置することで、外と内の空間をゆるやかに繋ぎます。リビング横にガレージを設置することで、いつでも愛車を眺められる設計です。
敷地スペースを最大限活用した間取り
建物内には廊下を作らず、スペースを最大限に活用した平屋ガレージハウスの間取り事例があります。部屋同士がつながっているため移動しやすく、掃除などの家事を楽に行えます。さらに開け閉めがスムーズな引き戸を採用し、将来に配慮したバリアフリーの住まいとなっています。
平屋のガレージハウスは間取りにこだわった家づくりを
今回は、平屋のガレージハウスについて、費用相場やメリットのほか、間取りや設備を検討するときのポイントなどをご紹介しました。平屋のガレージハウスは、愛車の趣味を楽しめるほか、車の乗り降りが便利になるといったメリットがあります。間取りや設備を考えるときには、ガレージ内の音や排気に配慮するほか、室内用ドアの位置も動線を考えて検討できるとよいでしょう。
最近では建築家のデザインしたおしゃれな平屋ガレージハウスも見られます。さまざまな事例が載った住宅カタログなどを参考に、ご自身の理想を叶える平屋を建てらるとよいですね。