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ランドリールームとは?間取りや収納など失敗しないためのポイント

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2022-08-02
間取り・設備

ランドリールームとはどのようなスペースを指すのでしょうか。失敗のないよう、間取りや収納のポイントを知りたい方もいるかもしれません。今回の記事では、ランドリールームのメリット・デメリット、新築する際に押さえておきたいポイントをご紹介します。後悔のない理想のランドリールームづくりに是非役立ててください。


ランドリールームとは?


ランドリールームは、洗濯に関わる家事をまとめて行う部屋

ランドリールームとは、洗濯に関する家事をまとめて行う部屋のことを言い、「洗濯室」や「家事室」「ユーティリティルーム」などと呼ぶこともあります。ランドリールームは、「洗濯物を洗う、干す、取り込む、たたむ」までの工程を一室で行えることが魅力です。


必要に応じてシンク、洗濯機、乾燥機、物干し竿、アイロン台、収納棚などを一箇所にまとめることで、洗濯にかける家事の時間効率を上げられる部屋となるでしょう。


サンルームとの違いは、家事の専用のスペースかどうか

ランドリールームと似たものに、「サンルーム」があります。サンルームは、壁や屋根をガラス張りにするなどして、太陽の光を取り入れやすくした部屋のこと。リビングの延長でサンルームをつくり、洗濯物を干すだけでなく、採光やくつろぎのためにも利用されることもあります。一方、ランドリールームは、洗濯に関わる家事専用のスペースです。


ランドリールームとサンルーム、どちらがよいのか悩む人もいるかもしれないですね。両者のメリット・デメリットを考慮し、使用目的に合わせて検討しましょう。


ランドリールームを設けるメリット


ランドリールームには、どのような魅力があるのでしょうか。ここからは、ランドリールームを設けるメリットをご紹介します。


<メリット1>効率よく家事を進められる

ランドリールームは、洗濯に関わる一連の流れを一室で行えるため、洗濯動線がシンプルになります。戸建ての場合、洗濯機は1階で、干すのは2階のベランダやバルコニーという間取りも多いのではないでしょうか。洗濯は毎日のことなので、家の中を行ったり来たりするのは大変ですよね。ランドリールームは洗濯する、干す、たたむ、までを一室で行えるため、効率よく家事を進めることができます


また、共働き世帯が多い現代、家事にかける時間を十分にとれない家庭も多いでしょう。24時間いつでも室内干しができ、家事動線が短縮できるランドリールームは、家事の時間を減らしたい方に重宝するスペースと言えそうです。


<メリット2>天気の悪い日や花粉の多い時期に困らない

ランドリールームがあることで、雨や雪など、天候を気にせず洗濯できることも魅力です。室内に物干しスペースがあるため、外出中に天気が悪くなったとしても、心配は要りません。


また花粉や黄砂、PM2.5などが気になる方は、通年で部屋干しができることが大きなメリットとなるでしょう。


<メリット3>リビングなどに干さなくて済む

ランドリールームは、リビングに洗濯物を干さずに済むメリットがあります。リビング以外に洗濯物を干すスペースがないため、仕方なくリビングに干している家庭もあるでしょう。実際、リビングは日当たりや風通しがよく、洗濯物が乾きやすい場所です。


しかし、リビングに洗濯物を干すと、リビングに湿気がこもって結露の原因になったり、生活感が出て、寛げなくなったりします。干すだけでなく、取り込んで片付けるまでの工程を考えると、かえって手間が増えることも考えられるでしょう。ランドリールームがあれば、リビングのリラックス空間と洗濯動線を分けることができます


ランドリールームを設けるデメリット


ここからは、ランドリールームを設けることで生じるデメリットをご紹介します。あとで、「やっぱりいらなかった」なんてことがないよう、しっかり押さえておきましょう。


<デメリット1>ほかのスペースがせまくなる

ランドリールームをつくる際は、ほかの部屋の間取りも考慮しながら広さを検討する必要があります。ランドリールームの採光の良さを優先し、リビングなどほかの部屋の快適性が損なわれてはいけません。ほかの部屋の間取りも含めて失敗することがないよう、施工会社と相談しましょう。


<デメリット2>家事中は家族とコミュニケーションをとりにくい

ランドリールームは、一室で洗濯関連の家事が完結できるメリットがある反面、独立した部屋であるため、家事中に家族とのコミュニケーションがとりにくくなるというデメリットがあります。


例えば小さなお子さんがいる場合などは、「常に子どもの気配を感じながら家事をしたい」と考える人も多いでしょう。そのような場合は、ランドリールームを作っても活用しきれない可能性があります。


<デメリット3>ライフステージの変化により使わなくなる可能性も

ランドリールームは、大人数家族や、子育てをしている方にとっては便利な部屋です。しかし、将来的に子どもが成長して家を出て行った場合など、家族構成の変化により使用頻度が低くなる可能性があります。


そうなった場合、ランドリールームがデッドスペースとならないよう、家族構成の変化などがあっても使い勝手の良い広さやレイアウトにしておく必要がありますね。


ランドリールームの広さや間取りを決めるポイント


使い勝手のよいランドリールームを設ける場合、どれくらいの広さや間取りがよいでしょうか。ここからは、間取りを決める際のポイントをお伝えします。


ランドリールームの広さは2畳~3畳程度が理想

ランドリールームの広さに基準はありません。「広すぎず、狭すぎず」が理想的です。では、戸建ての平均坪数である35坪の間取りでシュミレーションをしてみましょう。


3~4人家族3LDKの場合、各部屋の収納スペース等を工夫することで、3畳ほどのランドリールームを確保する間取りが実現できます。3畳あれば2メートルの物干し竿を2本設置でき、家族4人分の洗濯物を十分に干すことができます。


4LDKの場合でも、各部屋を少しづつ小さく取ってスペースを確保することで、少なくとも2〜3畳程のランドリールームのスペースが取れるでしょう。3LDKの場合より小さくなりますが、ランドリールームとしては十分なスペースを確保できると言えそうです。


住宅スペースが限られ、ランドリールームを独立してつくるのが難しい場合は、洗面室や脱衣所とランドリールームを兼用した間取りがオススメです。一般的に洗面室は2畳程度なので、1畳程スペースを広くして3畳にすれば、物干し竿などを問題なく設置できるでしょう。


洗濯機と物干し場の距離を短く、動きやすい動線に

洗濯機と物干し場の距離を短くすると、家事動線が短くなり動きやすくなります。可能ならばファミリークローゼットをランドリールームと併設するのはいかがでしょうか。洗濯物を洗って収納するまでの動線がコンパクトになり、より時間短縮になります。


干す場所を考えて間取りを検討

ランドリールームを設けたとしても、洗濯物は屋外干しがメインという方もいるでしょう。例えば屋外干しの場所として2階のバルコニーやベランダを使う方は、思い切って2階にキッチン・浴室・洗面脱衣場・ランドリールームなどの水回りを持ってくるのはいかがでしょうか。水回りを中心とした回遊動線をつくることで、効率よく家事を行うことができますよ。


ランドリールームは、洗濯以外の家事や生活の動線も調和するように配置してこそ活きてきます。キッチンや浴室、洗濯物干し場がどこにあるかも考慮して間取りを考えましょう。


ランドリールームで失敗・後悔した!を回避するための工夫


ランドリールームを設けて失敗や後悔をすることがないよう、工夫したいポイントをご紹介します。


<工夫1>収納スペースを確保しよう

洗面所とランドリールームの間に、タオル・下着類の収納場所があると大変便利です。毎日使うタオルや下着類は数や種類が多くなるため、収納スペースを確保することでクローゼットまで片付けにいく手間が省けます。ランドリールームにしまう衣類をあらかじめ決めておくと、収納の量もイメージしやすく、収納棚も設置しやすいでしょう。


また、脱いだ服を分類できるランドリーバッグも置いておくのもオススメ。帰宅後すぐに部屋着に着替える際、汚れ物をそのままランドリーバッグへ入れることができます。


洗濯機などの家電や、収納スペースのレイアウトをイメージし、おしゃれで快適なランドリースペースを目指しましょう。


<工夫2>湿気対策を取り入れよう

室内干しが基本のランドリールームで最も大切なことは、「風通し」と「湿度」です。室内干しはどうしても室内の湿度が高くなるため、空気を循環させて湿気がこもらないよう工夫する必要があります。


湿気対策を取り入れれば、家の北側にランドリールームをもってきたとしても問題なく使えるでしょう。工夫として以下のような事例が挙げられます。


  • 除湿機・換気扇・サーキュレーターを設置する
  • 窓の大きさよりも窓の数を重視し、2方向以上設けることで風の通りを良くする
  • 天窓(トップライト)を設けて太陽の熱を利用する
  • 珪藻土や木材など、湿気を吸収してくれる壁(壁紙)の素材を検討してみる など


以上の工夫をすることで、湿気対策とともにより洗濯物が乾きやすい環境をつくることができます。是非取り入れてみてはいかがでしょうか。


<工夫3>作業台は作業しやすい広さや高さを検討しよう

ランドリールームを設ける方は、是非作業台の設置も一緒に検討しましょう。作業台があれば洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりできます。


作業台を設ける場合は、メインで作業する人の背の高さに合わせるのがポイント。ランドリースペースが狭くなってしまうという場合は、折り畳みや埋め込みのできる収納式作業台を選ぶのもオススメです。


<工夫4>コンセントの位置や数にも配慮しよう

ランドリールームのコンセントの位置や数もあらかじめ想定しておくとよいでしょう。洗濯機や乾燥機などの家電にはコンセントが必須ですし、作業台でアイロンをかける場合も必要になってきます。コードの長さなども事前に計算して位置を考えておくと、不便なく作業が行えます。


【実例あり】大手ハウスメーカーでランドリールームのある住まい


大手ハウスメーカーでも、ランドリールームのある新築一戸建てを多く手がけています。ここでは、ランドリールームのある住まいの実例をご紹介します。自分に合ったランドリールームのアドバイスをしてくれる大手ハウスメーカーを探しましょう。


<間取り実例1>玄関から一直線でランドリールームへ行ける家

シューズクロークから通り抜けできるクローゼットを設けて、そのまま洗面台、ランドリールームと続く空間を実現した間取りの実例があります。玄関からそのままランドリールームへ行けるので、外から持ってきた花粉などをリビングに持ち込まずに済みます。帰宅後部屋着に着替え、手を洗うという一連の流れをスムーズに行うことができるでしょう。


<間取り実例2>窓を設けて家事中にリビングの様子がわかる家

ランドリールームに窓を設け、家事をしながらリビングの様子がわかる住まいを実現した実例もあります。ランドリールームは洗濯にかかる家事を一室でできるメリットがある反面、こもって作業してしまうと家族とのコミュニケーションが取りづらくなるデメリットも。


室内窓はおしゃれなインテリアのアクセントにもなりますし、ランドリールームに風を取り込みながらも家族のつながりを感じられる空間をつくれます。


関連記事:大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!検討初期に知りたい基本情報まとめ


ランドリールームの広さや間取りを検討して後悔のない家づくり


今回は、ランドリールームのメリット・デメリット、設ける場合に失敗や後悔しないための広さや間取りを踏まえた注意点をご紹介しました。ランドリールームは洗濯にかかる時間を短縮させ、家族との時間が増えるメリットがある一方、ほかの居住スペースが狭くなるなどのデメリットが考えられます。


ランドリールームを設ける際には、湿気対策や収納などの工夫を取り入れ、納得のいくランドリールームのある新築住宅を建てられるとよいですね。

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