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2階トイレはいる?いらない?費用やメリット・デメリット、検討時のポイントを紹介

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2022-04-07
間取り・設備

「2階トイレはいる?いらない?」と注文住宅の間取りを考える際に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。後悔や失敗をしないためのポイントを知りたい方もいるかもしれません。今回の記事では、2階トイレを設置するメリットやデメリットのほか、費用や検討時のポイントなどをご紹介します。


2階にトイレを設置するメリット


一戸建て住宅の2階にトイレを設置する間取りは、どのような家庭に向いているのでしょうか。まずは、2階トイレを設置するメリットから見てみましょう。


<メリット1>朝のトイレ渋滞を緩和できる

家族の人数が多いほど、トイレは混雑しやすいもの。特に、通勤や通学の時間が家族の間で重なってしまう「朝」の時間帯はトイレ渋滞が起きやすく、家族のストレスとなってしまうこともあるでしょう。トイレを2つ設置することで、家族がスムーズに利用できます。


<メリット2>来客時でもトイレを利用しやすい

1階と2階のそれぞれにトイレがあると、友人が泊りに来た時など来客時に「1階はゲスト用、2階は家族用」など使い分けることができます。お互いに気兼ねなくトイレを使えるのは嬉しいメリットですよね。


<メリット3>夜中にトイレへ行くとき、階下に行かなくて済む

2階にトイレを設置しておけば、夜中にトイレへ行きたい時に階段を下りる必要がありません。1階にしかトイレがない場合は、階段を降りる際に転倒し足を踏み外してしまうことや、トイレが遠いために子どもが間に合わないことなども想定されるでしょう。2階トイレがあれば、そういった心配が減るため安心です。


2階にトイレを設置するデメリット


つづいて、2階トイレを設置する場合のデメリットをご紹介します。


<デメリット1>掃除の手間が増える

トイレの数が増えると必然的に掃除をする箇所が増えるため、手間は増えます。トイレを設計する際には、掃除しやすさに配慮するほか、汚れが付きにくい性能のトイレを選ぶなど工夫をするとよいでしょう。


<デメリット2>排水音が階下に響く場合がある

トイレの設置場所によっては、生活する中で排水音が気になる場合もあるでしょう。「音が気になってゆっくりできない」と後悔することのないよう、トイレの設置場所や、排水管の位置を事前に相談できるとよいですね。


2階トイレの設置費用は50~100万円。配管の繋ぎやすさでコストが変わる


2階トイレの設置費用は、一般的に50~100万円が相場だといわれています。1階のトイレの真上であれば配管が短く済むため費用を抑えられる傾向にありますが、部屋の西側と東側にトイレを設置するなど配管が長くなってしまう場合は、その分費用も上がるでしょう。


リフォームによって2階トイレを増設することもできます。増設工事期間の目安は5~7日程度です。工事の工程が増えるため、新築時に設けるよりもコストは高くなりやすいでしょう。


2階トイレを設置する場合の「間取り」は3パターン


2階トイレを設置する場合の間取りは、どのように選ぶとよいでしょうか。3つのパターンに分けてご紹介します。


間取りパターン1:廊下に隣接した場所に設置

間取りに余裕がある場合は、室内の一部を利用して廊下に隣接する形でトイレを設置するとよいでしょう。一般的にはこのパターンが多く、2階にトイレが設置されている建売住宅でもこの配置は多く採用されています。


間取りパターン2:ベランダなどを利用して設置

間取りに余裕がない場合は、ベランダなど2階の一部を増設して設置する方法もあります。建ぺい率や容積率などを踏まえ、2階の空間を狭めることなくトイレスペースを確保できるのが特徴です。設置位置によって外観が大きく変わってしまう場合もあるため、相談しながら決めていくとよいでしょう。


間取りパターン3:部屋の内部に設置

高齢者がいる場合などは、利便性を考えて、寝室など部屋の中にトイレを設置することも可能です。その場合は、防音や防臭などの対策もあわせて検討するとよさそうです。


トイレに必要な広さは、1.1畳~1.6畳が目安


トイレに必要な広さの目安とは、どのくらいでしょうか。一般的には、トイレ自体の大きさや移動スペース、扉の大きさを考慮し、1.1畳~1.6畳といわれています。


一戸建てでは1.1畳で設計されることが多く、広めの一戸建てでは1.6畳程度が目安となります。1.3畳以上あると十分なゆとりがあるトイレになるでしょう。


トイレに必要な広さは1.15畳~1.3畳

国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、トイレに必要な面積は「1.8平米~2平米(約1畳)」と定められています。トイレを設置するには、使いやすさにも配慮して、必要な広さを検討しましょう。


参考:住生活基本計画における居住面積水準


2階トイレのスペースを検討する際のポイント

2階トイレのスペースを検討する際、後悔や失敗を減らすには、どのようなことをポイントに考えるとよいでしょうか。


タンクレストイレなら、省スペース化が可能

最近よく見られるようになった「タンクレストイレ」は、タンクがない分、トイレの省スペース化が可能となります。トイレ内のスペースに余裕ができれば、洗面所がなくても収納や手洗い場のスペースをトイレ内に確保することができますよ。


扉の種類によって、必要な広さが変わる

トイレの出入口の扉は「内開き」「外開き」「引き戸」の3種類があります。扉の種類によって、トイレスペースに必要な広さが異なることを覚えておきましょう。


ドアが内開きの場合は、扉を空けて人が行き来できるだけの広さが必要です。外開きの場合は、廊下など入口部分に扉が開くだけの一定のスペースが必要となるでしょう。省スペース化を図るには、引き戸が最も適しています。


使いやすい2階トイレにするための工夫


2階のトイレを使いやすくするために取り入れたい工夫をご紹介します。


窓の設置場所は、近隣との「位置関係」に配慮しよう

2階トイレに換気や採光のための「窓」を設置したい場合は、隣の家や道路からトイレの様子が見えないか確認が必要です。中が見えてしまう場合には、カーテンやブラインドを使用して目隠ししたり、換気扇で代用したりする方法もあります。


トイレットペーパーなどの「収納場所」を用意しよう

トイレットペーパーや掃除用具など、頻繁に使うものが置ける収納場所を確保すると、より使いやすくなるでしょう。棚などを設けられない場合は、ニッチを設置したり、突っ張り棒を後付けしたりすると、さらに使い勝手がよくなります。


さまざまな用途に使える「手洗い器」の設置を検討しよう

2階トイレに手洗い器をつければ、手を洗うことだけでなく、加湿器や2階の掃除用の水くみなど、さまざまな用途に使えて便利です。手洗い器は後付けも可能で、タンク付きのトイレであれば、DIYで比較的簡単に設置できます。


掃除のしやすい「壁」や「床材」を選ぼう

トイレは汚れや臭いが付着しやすく、出来る限り掃除の手間を省きたいと考える方も多いのではないでしょうか。「壁は下部のみにタイルを使用する」「床材はクッションフロアを使う」など、水に強い素材を選ぶことをオススメします。


2階トイレで起こりやすいトラブルとその対策


お金をかけて建てたマイホーム。2階トイレの設置で失敗しないよう、トラブル対策を知っておきましょう。


排水管のつまりが原因で、1階のトイレが逆流する

1階と2階のトイレの共有部分となる「メインの配管の詰まり」が原因で、1階のトイレが逆流する事例があります。配管が詰まることで排水速度は遅くなりますが、トイレを洗浄する水の速度は変わらないため、排水が間に合わず1階トイレが逆流してしまうのです。


このようなトラブルを避けるための注意点は、配管が詰まる原因となる「トイレットペーパーを大量に流す」「トイレットペーパー以外は流さない」といった行為をしないこと。詰まってしまった場合は自力での対処が難しいため、早めに専門業者へ相談するのがオススメです。


配管の不具合で、2階トイレが下水臭くなる

2階トイレが下水臭くなるといった、トラブルが起きる可能性もあります。通常、2階以上の建物の場合は、トイレの配管内に空気圧を調整するための「通気管」がついています。その通気管に不具合が生じると、トイレの封水が維持されず通気管や壁、床の隙間を通して臭いが漏れてしまうのです。


トイレの悪臭を防ぐには、通気管に異常がないかや、適切に設置されているかなどの適切なチェックが大切となるでしょう。


水漏れして、天井が水浸しになる

便器の破損、給水管・排水管の緩みや破損などが原因となり、水漏れを起こして1階の天井が水浸しになってしまうこともあります。配管のズレを修正したり、部品を交換すると直るケースもあれば、トイレ自体の交換が必要なケースもあります。


原因ごとに対処法が異なるため、専門業者に相談をして、原因を特定しながら対処していくことが必要となるでしょう。


大手ハウスメーカーで、2階トイレのある住まいづくり


大手ハウスメーカーでは、標準設備として2階トイレがついていることも多いです。提供しているメーカーによって機能や価格もさまざまで、2階のトイレ用にオススメしている「節水タンクレストイレ」や「ローコストのトイレ」などには、それぞれによいところがあります。予算やイメージと合わせて、ハウスメーカーに相談してみると希望に沿った2階トイレの設置ができるでしょう。


2階トイレのメリット・デメリットを比較して、後悔のない家づくり


2階のトイレはいるか、いらないかと悩んでいる方に向け、メリットやデメリット、設置する際のポイントなどをご紹介しました。設置する場合は、タンクレストイレや引き戸を採用してみると、必要なスペースが確保しやすいかもしれません。今回の記事を参考に、2階トイレを設置するか検討してみてはいかがでしょうか。

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