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ガルバリウム鋼板の家を建てるメリット・デメリット。おしゃれでかっこいい家づくりのコツ

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2022-08-17
基礎知識

おしゃれでかっこいいガルバリウムの家。価格やメリット・デメリット、メンテナンスが大変なのではないか気になる方もいるでしょう。今回の記事では、ガルバリウム鋼板を使った家の魅力や性能などの特徴をわかりやすくご紹介します。


おしゃれ・かっこいいガルバリウム鋼板の家が注目されている!


おしゃれでかっこいい家づくりができるガルバリウム鋼板が注目を集めています。新築マイホームにガルバリウム鋼板を採用したいと考える人もいるでしょう。まずはその特徴から見ていきましょう。


ガルバリウム鋼板とは、亜鉛・アルミ・シリコンを組み合わせた合金めっき鋼板のこと

ガルバリウム鋼板とは、鉄(鋼板)を「ガルバリウム」という合金でメッキしたものです。ガルバリウムの中身はアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%。これを金属の膜として、鉄の表面に被せたものがガルバリウム鋼板となります。


そもそもガルバリウム鋼板は、1972年にアメリカで開発されました。現在の日本では「ガルバリウム」「ガルバ」「GL鋼板」などさまざまな呼び方がありますが、どれも同じ素材を指します。


ガルバリウム鋼板は「屋根材」や「外壁材」として使われている

ガルバリウム鋼板は、多くのハウスメーカーで家の「屋根材」「外壁材」として採用されています。シンプルでモダンな雰囲気を演出してくれるガルバリウム。見た目がすっきりと仕上がり、スタイリッシュなデザインで、家の外観を印象づけるアイテムの一つとなるでしょう。


ガルバリウムを使った家を建てるメリット・デメリット


ガルバリウムを使った家を建てるメリット

ガルバリウム鋼板を使った家にはどのような魅力があるのでしょうか。3つのメリットをご紹介します。


<メリット1>デザインがおしゃれでかっこいい

数多くの外壁材がある中で、ガルバリウム鋼板はほかの建材では実現しにくい「黒」などの暗色カラーが存在しており、個性的かつおしゃれでかっこいいデザインの家づくりができるでしょう。同色に統一することで、統一感のある見た目になることも魅力的です。


<メリット2>耐久性が高く耐震性に優れている

ガルバリウム鋼板は、素材の特性から長い耐用年数を実現することが可能です。また、ガルバリウム鋼板に含まれる亜鉛には鉄の腐食を防ぐ作用があります。万一キズが発生し、素地の鉄が露出したとしても、キズの周囲の亜鉛が鉄を保護してくれます。


加えて、ガルバリウム鋼板は耐震性の高さも魅力。ガルバニウム鋼板は薄い金属の板なので、他の外壁素材のサイディングなどと比べても圧倒的に軽いのです。一般的に、外壁材が軽量なほど建物に負担がかからず耐震性が高くなります。


<メリット3>錆びにくく、メンテナンスしやすい

ガルバリウム鋼板はアルミニウムが主原料のため、トタンやアルミなどの金属素材の建材に比べ、錆びにくいという特徴があり、メンテナンスもその分ラクになります。


錆は美観を大きく損なうため、見過ごせないポイント。金属系の外装材としてガルバニウム鋼板は非常に優位性があると言えます。ただし、塩害には弱いため、沿岸部には向かないでしょう。


ガルバリウムを使った家を建てるデメリット

ガルバリウム鋼板を用いた家は、メリットだけでなくデメリットもあります。住んでから後悔のないよう知っておきたいデメリットを2つご紹介します。


<デメリット1>断熱性や遮音性が低い

サイディングなどの建材と比べると、ガルバリウム鋼板は材料が金属であるため熱伝導率が高く、断熱性は期待できません。しかし、近年は断熱材一体型のガルバリウム鋼板が一般的になってきています。断熱材があることによって、金属だと気になる雨音も響かず、快適に過ごせます。気になる場合は、ハウスメーカーで採用している素材について確認てみるとよいでしょう。


<デメリット2>傷がつきやすい

ガルバリウム鋼板の表面のメッキ層は非常に薄いため、傷がつきやすいというデメリットが挙げられます。いくら錆びにくいガルバリウムでも、傷がつくと錆が広がる可能性があるため、気をつけたいところです。


ガルバリウムの家を建てる場合の価格相場は?


ガルバリウム鋼板の家を建てる際にかかる価格の相場は気になるところですよね。ここからは、具体的な価格について解説します。


外壁材として使われるガルバリウム鋼板の価格は、おおむね1㎡あたり3,000円〜5,000円です。


しかし、ガルバリウム鋼板だけで外壁を仕上げることはできないため、そのほかにかかってくる材料費や施工費、人件費などがここに上乗せされると考えた方がよいでしょう。また、ガルバリウム鋼板は外壁材としてよく使われるサイディングよりもイニシャルコスト(初期費用)はやや高いようです。


おしゃれでかっこいい外観に見せるためのコツ・ポイント


ガルバリウム鋼板の家をおしゃれでかっこいい外観にするためには、どのような工夫ができるでしょうか。かっこよく見せるためのコツ・ポイントをご紹介します。


色にこだわる【黒・グレー・シルバー・白】

先に説明したように、ガルバリウム鋼板はほかの建材では実現しにくい暗色カラーなども得意とします。以下によく採用されているカラーと特徴をご紹介します。


特徴

・かっこよく、高級感を与えてくれる
グレー

・黒同様、シックでかっこいい印象になる

・泥跳ねなどが目立ちにくい

シルバー

・メタリックですっきりした印象にしてくれる

・夜間、明かりに照らされたときにかっこいい


・敬遠しがちな白い外壁も、ガルバリウムなら手入れしやすく取り入れやすい


ほかにもブラウン、ブルーなどの色があります。ガルバリウム鋼板の良さを最大限に活かしたカラーを選べるとよいですね。


木材など異素材と組み合わせる

木材など、ガルバリウムと異なる素材を組み合わせてより個性的な外観にすることもできます。例えば、1階はカラマツ材やスギ材などの木材に、2階は色のトーンを合わせたガルバニウム鋼板にするのはどうでしょうか。もし木材を縦張りにした場合、ガルバリウムも縦張りにすることで全体が調和し、デザイン性の高い素敵な外観になります。


ほかにも、家の正面のみを一面木材にすることで、家全体に木の温もりをもたせつつ存在感のある家にすることも可能。「木+ガルバリウム鋼板」という同じ組み合わせでも、色や張り方、張り分け方など、アイデア次第で仕上がりの雰囲気も異なります。納得のいくオリジナルの組み合わせを考えてみてはいかがでしょうか。


外構とのバランスを考える

カーポートと家の屋根材、外壁材を統一するのもオススメ。屋根材にも使われているガルバリウム鋼板だからこそ可能な外観になるでしょう。また、よく採用される黒のガルバリウム鋼板は、グリーンや木製のフェンスとの相性もよいです。建物はガルバリウム鋼板のモダンに、外構は木や緑を多くしたナチュラルなものに、という組み合わせも面白いですね。


大手ハウスメーカーでガルバリウムの家を建てよう


大手ハウスメーカーで注文住宅を建てる場合、独自の技術を採用した外壁材を扱っているケースが多いでしょう。しかし、規格住宅など商品によってはガルバリウムの屋根材や外壁材を用いたものもあります。気になるハウスメーカーがある場合は、営業マンに相談してるのもオススメです。ここでは、大手ハウスメーカーで建てられるガルバリウム鋼板を用いた住まいの実例を2つご紹介します。


【実例1】意匠性に優れた錆に強いガルバリウムの家

軽量で耐久性に優れているガルバリウム鋼板。屋根と外壁をガルバリウム鋼板にし、コストパフォーマンスに優れた家の実例があります。戸建ての屋根に多く採用される切妻屋根ですが、ガルバリウム鋼板なら非対称の屋根や個性あふれる形の屋根との相性もよいでしょう。その優れた意匠性を活かし、自分らしい家を建てられるのが魅力です。


【実例2】外壁材の色を選んで全体の印象を引き締めた家

家全体をホワイトのガルバリウム鋼板にし、玄関ドアを鮮やかなブルーにした家の実例があります。ポイントで別カラーをもってくるとアクセントになりますし、外壁の白も引き立ちますね。ホワイトは庭のグリーンとの相性もよく、オススメです。


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