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アウトドアリビングとは。つくり方や間取りの実例、注意点を解説

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2023-12-08
間取り・設備

家の外をもうひとつのリビングのように活用した「アウトドアリビング」。アウトドアリビングに必要な屋外用家具や間取りが気になる人もいるのではないでしょうか。


今回の記事では、手軽に開放感を味わえる外空間として人気を集めるアウトドアリビングの魅力と、より快適に過ごすためにおすすめの家具や設備をご紹介します。実際の施工実例やつくる上でのアイデア、後悔しないための注意点などもわかりやすく解説しますので参考にしてください


アウトドアリビングとは、屋外スペースをリビングのように活用した空間


アウトドアリビングとは、庭やバルコニー、ウッドデッキやテラスなどの外空間を、室内のリビングルーム(居間)と隣接させ、屋外にリビングと同様の生活空間をつくったものです。文字通り、家の外にある「もうひとつのリビング」で、気軽にアウトドア気分を取り入れることができると、近年人気のある間取りです。


アウトドアリビングの魅力



第二のリビングであるアウトドアリビングの魅力は、外出しなくても屋外の空間を楽しめることです。室内にいながらどのような過ごし方ができるのか、アウトドアリビングの魅力をご紹介します。


屋外で手軽にバーベキューなどのアウトドアが楽しめる

家にアウトドアリビングがあれば、いつでもおうちキャンプを楽しむことができます。室内のリビングとは違い、屋外の空間を活用して家族でバーベキューをしたり、友人を招いてガーデンパーティを開いたり、ハンモックでのんびりしたりと気軽にアウトドア気分を楽しむことができます。テントなどの荷物の用意やキャンプ場への移動もなく、足りないものがあればすぐに室内に取りに行けて、使い慣れたトイレも使えるので快適です。


アウトドアリビングにテーブルとイスを用意して朝食やアフターヌーンティーを楽しむのもおすすめ。いつもとは違う雰囲気で気軽にアウトドア気分を楽しめるので、家族との時間がより充実したものになるでしょう。


子どもやペットを安心して遊ばせられる

アウトドアリビングは、子どもやペットが安全に遊べるスペースとして活用できます。屋外空間でありながら家のリビングとつながっているアウトドアリビングなら、室内から子どもやペットの様子に目が行き届きます。見守りながら仕事や家事ができるので、道路に飛び出すなどの心配が減るでしょう。


周囲の目が気になるプールや砂場遊び、シャボン玉遊びなども気にせず行えるのもうれしいポイント。大人は家でゆっくりくつろぎたいという日も、安心して遊ばせていられるのは大きなメリットではないでしょうか。


狭いリビング空間が広く感じられる

アウトドアリビングは、室内のリビングの延長線上につくるため、狭いリビングに開放感が生まれ、実際よりも広く感じられるという効果があります。窓を全開にすれば2つの空間をつなげて活用できるので、開放感を得られるでしょう。床の段差をなくしたり、開口部を大きくしたりすることで、外との一体感がより高まります。


自然を身近に感じながら過ごせる

家と外の間のような空間のアウトドアリビングでは、四季の移ろいを感じたり、新鮮な空気を感じたりと、自然を身近に感じながら過ごせます。ゴルフの素振りやガーデニングといった趣味の場として利用するのもよいですね。


アウトドアリビングの使い方は、アイデア次第で無限大と言ってよいでしょう。家族の趣味や目的にあわせて、アウトドアリビングの家具や設備を整えるのも楽しみ方のひとつです。


【施工例】アウトドアリビングのつくり方。間取りはどうする?



アウトドアリビングを取り入れる場合の間取りには、どのようなアイデアがあるのでしょうか。ここでは、アウトドアリビングを設計する上でのポイントを実例をもとにご紹介します。


【施工例1】アウトドアリビングを1階につくる場合

アウトドアリビングは、設置後の用途の幅を考慮してリビングの延長線上につくることが多いです。1階にリビングがある場合は、外と中を継ぎ目のない状態でつなぎ、「空間を広げる」というイメージのつくり方をするのがおすすめ。一戸建ての場合、リビングの大きな掃き出し窓にウッドデッキをつなげる形でアウトドアリビングをつくる事例も多いです。


【実例1】家族や友人と気軽にバーベキューやホームパーティーを楽しめるよう、外空間に便利な流し台を設置して、簡単な調理や下ごしらえ、洗い物などの後片づけができるようにした事例があります。リビングとつながる広々空間なので、洗濯物を干したり収納を設置したりと活用の幅が広がりますね。


【施工例2】アウトドアリビングを2階につくる場合

眺めの良い2階にリビングのある家を検討している方もいるのではないでしょうか。リビングが2階にある場合は、バルコニーを広くつくってアウトドアリビングにすることができます。リビングとバルコニーをつなげることで、よりプライベート感のあるアウトドアリビングを実現できます。


本物の土や天然芝を敷くことで、より自然と調和した屋外空間に仕上がるでしょう。屋根がない場合は開放感を楽しめますが、大きめの屋根付きにすれば多少の雨でも問題なく過ごすことができますよ。


【実例2】高い壁に囲まれたバルコニーをアウトドアリビングとして活用した事例があります。バルコニーにはテーブルセットを置き、天気のいい日は家族で食事を楽しむそうです。外からの視線を遮りながら、空を眺められる開放感が味わえるので、読書や天体観測、映画鑑賞など、家族でおうち時間を楽しむことができます。


【施工例3】アウトドアリビングを屋上や庭につくる場合

アウトドアリビングは、360度の眺望を楽しめる屋上に設けることもできます。周りに自分の家より高い住宅がない場合には、人目を気にせず、昼間は日光浴やお昼寝、夜はテントを張って天体観測などを楽しめます。


また、庭を広く確保できる家の場合は、敷石や芝生の中に東屋を設置するのもおすすめ。室内からは少し離れますが、1階や2階のアウトドアリビング同様に家族や友人とバーベキューや食事などを楽しめる空間となるでしょう。どちらも冬にはブランケットや屋外用ストーブなどがあると寒い日も快適に過ごせます。


【実例3】開放感あふれる屋上空間にルーフトップ型のアウトドアリビングを設けた事例があります。みんなでテントを張ってキャンプサイトのように楽しんだり、ハンモックを設置したりとさまざまな楽しみ方ができます。


アウトドアリビングを快適にする家具・設備



アウトドアリビングには、どのような家具や設備を設置するとよいのでしょう。ここでは、アウトドアリビングをより快適な空間にするために欠かせない家具や設備、空間づくりのポイントやアイデアをご紹介します。


ソファやテーブルなどの屋外用家具をおく

アウトドアリビングには、耐久性が高い屋外用のソファやテーブル、チェアを設置して、目的に合わせた空間づくりをするのがおすすめ。ハンモックなどのおしゃれな家具を選べば、まるでリゾートを訪れたような雰囲気ができるでしょう。


室内のリビングと同じ雰囲気でまとめて家族みんなが使いやすいテーブルとチェアを置き、気軽に食事を楽しめる屋外空間にするのもよいですね。


屋外用の家具は、インテリアショップや通販サイトなどで購入することが可能です。選ぶ際には、外で使うことを考慮して見た目だけでなく「劣化しにくいか」「耐久性があるか」など機能性の部分もチェックするのがポイントです。


家電や照明を使う場所にコンセントを配置する

アウトドアリビングで家電や照明を使いたいと考えている場合には、コンセントの設置を忘れないようにしましょう。あとで「コンセントの位置が悪い、数が足りない」といった後悔がないよう、設計時には「何をどこで使うか」をしっかりイメージして付属設備を検討することが必要です。


電源を用意しておけばお気に入りの照明器具を使って、昼夜を問わずアウトドアリビングを楽しむことができます。トラブルを防ぎ、屋外で安全に電気を使うためには、コンセントの水漏れ防止用カバーや盗電対策用の機器なども一緒に用意すると安心です。


屋根やオーニングをつければ、雨や暑い日差しを避けられる

アウトドアリビングに屋根を設置しておけば、突然の雨や暑い日差しを避けることができます。雨の多い梅雨や暑い夏にも、屋根付きならアウトドアリビングを積極的に活用できるでしょう。固定の屋根を付けたくない場合は、開いたり閉じたりできるオーニングや、気軽に取り外しのできるサンシェード・タープを利用するのも一つの方法です。


アウトドアリビングをつくるときに後悔しないための注意点


アウトドアリビングをつくるときには、どのようなポイントを意識するとよいのでしょうか。後悔しないための注意点を解説します。


動かしやすい家具を選ぶ

屋外に置く家具は、いざと言うときのためにできるだけ動かしやすいものを選ぶのがよいでしょう。台風などの暴風時にも移動させやすいものであれば、万が一自宅の壁を傷つけてしまった、イスが飛ばされて近所の家のガラスを割ってしまったなどのトラブルを避けることができます。


フェンスやグリーンで目隠しし、プライバシー対策を

アウトドアリビングは屋外空間なので、間取りによっては人の目が気になることもあるかもしれません。プライバシー対策として壁や背の高いフェンス、格子などで目隠しをすることを検討しましょう。もちろんDIYも可能で、グリーンを配置するといった工夫もおすすめです。特に隣家が近い都市部や庭がつくりにくい狭小地などでは、しっかりプライバシー対策をとることで快適な空間を確保できます。


きれいな状態を保つには、こまめなメンテナンスが必須

アウトドアリビングは年中雨風にさらされるため、こまめなメンテナンスが欠かせません。アウトドアリビングとしてウッドデッキを設置する場合は、定期的に防水塗料を塗りなおしたり、防腐処理を施したりする必要があります。もし、これらのメンテナンスを怠れば、シロアリに浸食され、突然床が抜けてしまうといったことも考えられるため注意が必要です。


屋外用家具も劣化は免れません。濡れたらすぐに拭き取る、日頃から定期的にガタつきや壊れた部分がないかチェックするなどの管理も大切です。


 蚊やハエなどの虫対策も大切

アウトドアリビングで快適に過ごすためには、蚊やハエなどに対する虫対策も重要です。手軽な虫対策として、蚊取り線香を置いたり虫除けスプレーを使用したりするといった方法があります。それでも虫が大量発生してしまうようであれば、電気タイプの虫取り機などを導入することも検討しましょう。意外に扇風機による効果も高いので、室内からアウトドアリビングに向けて風を送るのもおすすめです。


ハウスメーカーで建てるアウトドアリビングのある住まい


ハウスメーカーによって、どのような施工実例があるのか気になる方もいるのではないでしょうか。一例ですが、大手ハウスメーカーでは以下のようなアウトドアリビングを提案しています。


  • 大開口窓でも断熱性を確保した快適な住まいを実現
  • 玄関先の軒下に広がる半屋外空間


大手ハウスメーカーでは、高度な断熱性能であたたかさを確保した住まいを提供したり、軒下をガレージ感覚で活用したりとさまざまなアイデアを提案しています。アウトドアリビングが気になる方は、資料請求をしたり、住宅展示場などを訪れたりして、家族で快適に過ごせるアウトドアリビングを見つけましょう。


【関連記事】大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!工務店との違いやおすすめポイント


アウトドアリビングを実現して、後悔のない家づくりをしよう


今回はアウトドアリビングの魅力やメリットのほかに、置くとよい家具や欠かせない設備、間取りのつくり方や実例などをご紹介しました。過ごしやすい屋外空間にするためには、目的に合わせた設備を検討することが大切です。室内空間以上にプライバシー対策や虫対策、こまめなメンテナンスが必要となるでしょう。アウトドアリビングの楽しみ方などを家族で話し合い、後悔のない家づくりができるとよいですね。

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