勾配天井とは?メリット、デメリットや照明・シーリングファン設置時のポイント

間取り・設備 2021-08-12
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勾配天井とは「傾斜のついた天井」のこと。「おしゃれな照明やシーリングファンの選び方は?」「リビングとの相性は?」など気になることもありますよね。今回は、勾配天井のメリット・デメリットに加え、照明計画のポイントや家づくりの工夫などを解説します。勾配天井の特徴を知り、後悔のないマイホームを手に入れましょう。


勾配天井とは、傾斜がある天井のこと


勾配天井とは、「勾配」つまり傾斜をつけた天井のこと。読み方は「こうばいてんじょう」と言います。


注文住宅などでは、屋根の形状にあわせて天井を斜めにする方法が一般的です。三角屋根の場合は二方向に傾斜したもの、片流れ屋根の場合は一方向に傾斜した勾配天井になります。

「平屋」や「2階の居室」「上に2階部分がない1階の空間」に作られるケースが多いでしょう。「住宅密集地」などでは、日照を確保するため、傾斜の大きい片流れ屋根が採用され、屋根の形状にあわせて「勾配天井」を取り入れている家も多く見られます。


フラットな天井と比較して、勾配天井にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょう。おしゃれな照明設備の選び方やシーリングファンを設置する場合の注意点なども気になるところですよね。勾配天井のさまざまな疑問について解説していきます。


勾配天井のメリット


《メリット1》部屋が明るく開放感のある空間になる

勾配天井にすることで、部屋が開放感のある空間になります。天井が高く、上部に視線が抜けるため、フラットな天井の部屋よりも居住空間が広々と感じられるでしょう。


高い位置に通常の窓やFIX窓(はめ殺し窓)を付けると、採光を取り入れることができます。部屋全体が明るくなるほか、空の景色を楽しむことができる、といったメリットが得られるでしょう。


《メリット2》2階リビングとの相性がよい

勾配天井は、2階にリビングを持ってくる場合に相性がよいと言われています。勾配天井にできるのは「平屋建て」や「上部に2階部分がない場合」に限られるためです。


コンパクトな住まいでも、天井勾配を取り入れることで、リビングに開放感を持たせることができます。


《メリット3》通気が良くなる

勾配天井の場合、高い位置に換気窓を設置できるので、通気の良い住宅になるでしょう。一般的に、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ動きます。


高い場所に窓があれば、暖かい空気を外へ逃がすことができ、空気を循環させやすくなるのです。


《メリット4》梁を見せるデザインやおしゃれな間取りを採用できる

木造住宅は、柱と梁で構造を組むのが一般的です。梁は本来、天井の内側に隠れて見えない部分ですが、あえて梁を見せるデザインにしたり、FIX窓を高い位置に取り入れたりするなど、個性的でおしゃれなデザインや間取りを採用するのもオススメです。


梁を見せることで、木材のあたたかみを表現できるほか、リビングのアクセントにもなります。梁を中心としたデザイン設計にする場合は場合は、梁そのものの「素材」や「塗装」にこだわるのもよいですね。


勾配天井のデメリット


《デメリット1》建築やメンテナンスにコストがかかる

勾配天井の建築は、通常のフラットな天井と比較すると建築コストがかかります。勾配天井にすることで「壁の面積が増えること」や、「工事の際に足場を組む必要があること」がコストアップの要因です。


暮らしの中で、天井に設置した照明の取り換えや、シーリングファンの修理、窓掃除なども必要となることもあるでしょう。その際にも、場合によっては足場を組む必要があるなど、メンテナンス費用がかかることも知っておきましょう。


《デメリット2》照明に工夫が必要

勾配天井は天井が高くなるため、フラットな天井と比較して照明計画に工夫が必要です。部屋全体に光を取り込み、明るくするために「どこに照明を配置するか」「どこをどのように照らすか」などを考える必要があります。照明器具を吊るす際には、ワイヤーで固定するなど、安全対策も検討することが大切となるでしょう。


《デメリット3》気密性や断熱性などの住宅性能が求められる

勾配天井の家で「部屋がなかなか暖まらない」などの声が聞かれることがあります。勾配天井は天井が高くなる分、冷暖房効率が悪くなるのです。断熱性や気密性といった住宅性能に優れた家づくりが重要となるでしょう。


勾配天井の照明選び。オシャレな空間にするポイント