一戸建て住宅の寿命はどのくらい?木造と鉄骨の寿命の違いやリフォームに必要な修繕費

基礎知識 2020-03-30
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一戸建て住宅の寿命をご存知ですか?一戸建て住宅を新築する際、理想のマイホームに何年住むことができるのか知りたいと思う人もいるのではないでしょうか。注文住宅と建売住宅で寿命が違うのかや、リフォームなどに必要な修繕費が気になる人もいるかもしれません。今回は、木造住宅や鉄骨住宅の寿命の考え方や、一戸建て住宅の寿命を延ばすコツなどをご紹介します。


新築一戸建て住宅の寿命


一戸建て住宅の寿命と耐用年数

住宅の「耐用年数」と聞くと、一戸建て住宅の寿命のことかと思われる方もいるかもしれませんが、耐用年数と寿命は決してイコールではありません。よく聞く耐用年数は、正確には法定耐用年数と言い、不動産の減価償却費用を計算するために、国が設定した一律の年数のことです。つまり、不動産価値を公平に算出するために国が設定したものであり、住宅に住めなくなる、修繕が必要になる年数というわけではありません。


では一戸建て住宅の寿命は何年と言われているのでしょうか。住宅の種類別に見ていきましょう。


木造住宅の寿命

木造住宅は、日本の建築物で多く見られる建築様式です。減価償却の計算に用いられる法定耐用年数は22年となっていますが、木造住宅の本来の寿命である物理的耐用年数は約80年とも言われています。骨組みや基礎、軸組に使用される木材の耐久性から計算すると約80年、適切に乾燥が保たれ、木材に腐食の被害がなければ80年以上経っても住むことができるそうです。


中古住宅の場合、この法定耐用年数を超えると価格が下がる傾向にありますが、適切にメンテナンスがなされていれば、そのまま住んでも問題ないでしょう。購入前に点検をして、必要に応じてリフォームや修繕などをすれば、寿命と言われる年数以上住むこともできます。


よく「木造住宅の平均耐用年数は30年」といった声も聞かれますが、これは新築から30年ほど経つと、建て替えや住み替えのために木造住宅を取り壊している人が多いためだと考えられます。


鉄骨住宅・鉄筋コンクリート住宅の寿命

鉄骨住宅の法定耐用年数は、一戸建ての場合、軽量鉄骨プレハブ造なら19年または27年、重量鉄骨造の場合だと34年となっています。マンションなどの鉄筋コンクリート造なら47年です。物理的耐用年数も木造住宅に比べて長く、建材であるコンクリートの耐久性から算出すると、寿命は117年から120年とも言われています。適切なメンテナンスやリフォームを行えば、法定耐用年数よりも大幅に長く住み続けることができるでしょう。


新築に限らず、中古住宅の場合でも同じことが言えます。不動産会社に築何年の物件かをきちんと確認し、寿命を延ばすために何年目頃にリフォームや修繕が必要になるかを考えておくと安心ですね。


一戸建ての寿命を短くする要因


木造住宅や鉄骨住宅といった工法に関わらず、日頃の扱い方や手入れの仕方によって、建物の寿命は大きく変わります。また、一戸建てが老朽化したとき、リフォームするよりも、建て替えや住み替えの方がよいと判断し、一戸建てを手放す人が多くいるのも寿命を短くしている要因と考えられます。


家族構成の変化や、災害などの外的要因も一戸建ての寿命を短くしているでしょう。新築から30年が経過すれば、子どもたちは独立し、老後のためバリアフリーに配慮した住宅を望む人も多いです。大規模なリフォームに費用をかけるよりも、建て替えを選択する人もいるでしょう。さらに、自然災害や都市開発などの外的要因により、建て替えを余儀なくされるケースもあります。


住宅の購入を検討している人の中には、建売住宅は注文住宅と比べて「寿命が短いのではないか」と気になる人もいるようですが、基本的に、注文か建売かは寿命と関係ありません。建物ごとの使用材料や施工品質、扱い方次第で寿命が変わることを覚えておきましょう。


一戸建ての寿命を延ばすためのコツ


せっかく手にしたマイホーム。住宅ローンが払い終わる時期の築30年に寿命を迎えるのはもったいないですよね。どうすれば一戸建ての寿命を延ばすことができるのでしょうか。マイホームに長く住み続けるためのポイントをご紹介します。


こまめな手入れや点検

日頃から掃除をして住まいを快適に保つのはもちろんのことですが、外回りと水回りは特に気をつけてこまめにチェックするようにしましょう。具体的には、外回りは外壁のひび割れや雨どいの詰まり、割れがないかを確認するとよいでしょう。


水回りはサビ・カビを防止しこまめに掃除することで、ちょっとした不具合を見つけやすくなります。フローリングも、傷みを防ぐためにワックスがけを定期的に行うことをおすすめします。


定期的なメンテナンスやリフォーム

マイホームを手にしたら、定期的なメンテナンスや必要に応じたリフォームをすることで、一戸建ての寿命を延ばせるでしょう。自分で点検できない箇所や、破損しているかどうかの判断が難しい場合もあります。そこはプロに定期的な点検をしてもらうと安心です。何か不具合があったとしても、早期に対処することで被害や修繕費を最小に抑えることができるので、結果的に住宅の寿命を延ばすことができます。


一戸建ての寿命を延ばすために必要な修繕費


一戸建てにかかる修繕費は、目安として30年間で約500万円前後と言われています。この金額は一括で必要なものではなく、不具合の場所や状況によってお金のかかる時期と金額が変わります。マンションの修繕積立金のように、毎月1万円~1万5千円くらいを積み立てるなど、修繕費として計画的に貯金をしておくと安心ではないでしょうか。


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