新築マイホームを平屋にするメリット・デメリット。間取りのポイントや費用とは
平屋のマイホームを新築するとしたら、2階建てや3階建ての住宅と比較してどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。平屋住宅の間取りのポイントを知りたいと思うこともあるかもしれません。今回の記事では、平屋の特徴や費用、間取りなどについてわかりやすくご紹介します。
平屋のマイホームを新築しよう!
ワンフロアで広くつながる空間が魅力的な平屋。いわゆる1階建て住宅のことですが、最近では、世代を問わず平屋に注目する方も増えてきました。しかし、まだまだ2階建て以上の住宅が多いことから、平屋について詳しく知らない方も多いでしょう。
実際にマイホームとして平屋を検討している方に、平屋の住宅について気になることを聞いてみました。
「平屋には2階建てや3階建ての住宅と比較してどのようなメリット・デメリットがあるのか気になります」(30代男性)
「平屋建ての建築費用は、2階建てと比べて安いイメージなのですが実際のところどうなのでしょうか」(30代女性)
「平屋の間取りを考えるときには、どのようなことを意識すればよいのか知りたいです」(20代女性)
平屋のマイホームを検討する場合、メリットやデメリットのほか、建築費用や間取りを考えるときのポイントが気になるという声が聞かれました。そこで今回は、平屋建ての特徴をわかりやすくご紹介します。ぜひ家づくりの参考にしてみてくださいね。
2階建て住宅と比較した平屋のメリット
メンテナンス費用が安い
家を建てたらどのような住まいであっても、多かれ少なかれメンテナンスが必要になります。例えば、経年劣化により外壁塗装が必要になることもあるでしょう。そのような場合、2階建て以上だと足場を組むなどの理由から高所作業費用がかかりますが、平屋なら足場が必要ないので、その分メンテナンス費用を安く済ませることができます。
階段の上り下りをする必要がない
ワンフロアである平屋の最大のメリットは、「階段を昇り降りする必要がない」ことではないでしょうか。2階建てだと、1階にリビングや水回り、2階に各居室が配置されている場合が多いでしょう。そうすると「2階にモノを取りに行く」「1階で洗濯したものを2階のベランダへ干しに行く」といったことが、日常生活のなかで必要になります。
一方で、ワンフロアでつながった平屋なら、昇り降りの負担がないため移動がスムーズなほか、水回りなどの家事動線も集約できます。小さな子どもから高齢者まで安心して暮らせる住まいになるのではないでしょうか。
2階建て住宅と比較した平屋のデメリット
プライバシーを確保しづらい
平屋建てはワンフロアにすべての部屋を作るため、プライバシーは確保しづらいかもしれません。2階建てと比較した場合、部屋の出入りがわかりやすいほか、音漏れなどもしやすくなってしまいます。
また立地によっては、周りから家の中が丸見えになってしまうということも考えられます。平屋を建てるときには、周辺環境を考慮した間取りや工夫が重要となるでしょう。
防犯面に配慮が必要
平屋は防犯に対する配慮も必要です。なぜなら、住宅は1階からのほうが侵入しやすいため、2階建てと比較して、空き巣被害にあうリスクが高くなってしまうからです。特に開放感のある間取りにしたい場合には、窓ガラスや玄関ドアなど随所に防犯対策を施しておくことをおすすめします。
平屋のマイホームを建てるときのポイント
日当たりや風通しを考えた間取りが大切
高い建物が立ち並ぶ土地に住宅を建てる場合もあるでしょう。平屋は2階建て以上の住宅と比べて高さがないため、日当たりや風通しで不利な一面があります。そのため、平屋の間取りを考えるときには、周囲の建物を考慮して、日当たりや風通しを確保できるように工夫したいですね。
土地と建物のトータル費用で予算を立てる
平屋で2階建てと同じ居住空間を確保したいと考えた場合、2階建てよりも広い土地を用意する必要があります。そのため、土地価格の高い場所では2階建て以上にお金がかかったという話もよく聞かれます。
家づくりの予算を考えるときには、土地代と建物代のトータル費用を考えておくことが大切です。土地代にお金がかかるときは、平屋に求める条件を家族で話し合い、無理のない計画を立てたいですね。
【間取り事例】ハウスメーカーで建てられる平屋の住まい
ここでは、ハウスメーカーが提案する平屋の間取り事例をご紹介します。
大空間を楽しむ間取り
平屋は構造上の制約が少ないため、のびやかな高天井や明るい大開口の住まいを提案するハウスメーカーがあります。ワンフロアの中で広々とした空間を実現できるのは、平屋ならではの贅沢。気持ちの良い毎日が送れるのではないでしょうか。
外とのつながりを大切にした間取り
平屋にウッドデッキやテラスをつけて、リビングから庭へ出やすい間取りにするプランを提案するハウスメーカーもあります。庭へとつながる平屋は子育てがしやすく、自然とのふれあいも楽しめるので、子どもたちにとってもうれしい住まいとなりそうです。
平屋のメリット・デメリットを理解して暮らしやすいマイホームを建てよう
今回は、平屋のメリット・デメリットや間取りのポイントをご紹介しました。平屋は階段の昇り降りをする必要がなく、家事動線を集約できるため、誰もが暮らしやすい住まいになりそうです。一方で、デメリットとしてプライバシーが確保しづらいことや防犯面の不安が挙げられます。
マイホームとして平屋を建てたいと考えている場合には、メリットとデメリットを理解してデメリットを補うような工夫ができるとよいのではないでしょうか。家族みんなが快適に暮らせる平屋を建てられるとよいですね。