マイホームのおすすめオプションは?オプション費用で後悔しないハウスメーカー選びのポイント
マイホームを建築するとき、おすすめのオプションやオプション費用が気になる方もいますよね。オプションと標準仕様の違いを知りたいと思う方もいるかもしれません。今回の記事では、注文住宅を購入した方に聞いた「おすすめオプション」や追加する前に考えたいこと、オプションを視野に入れたハウスメーカー選びのポイントをご紹介します。
マイホームのオプションとは?
オプションとは?標準仕様との違い
マイホームの「オプション」とは標準仕様以外の設備を指します。一方で、注文住宅などにおける「標準仕様」とは、ハウスメーカーや工務店など建築会社がそれぞれ独自で設定した「その住宅の基準となる仕様」のこと。住宅に必要な柱や壁などの骨組みのほか、窓やフローリング、キッチンやトイレなどを一つの商品としてまとめたものです。本体価格や坪単価は、標準仕様をもとに算出されています。
すなわち、マイホームに標準仕様以外の設備を追加したり、よりグレードの高い設備に変更したりする場合は、オプション毎の追加費用が発生することになります。
オプションの費用相場
オプションの追加費用が気になる方もいるかもしれません。しかし、オプションにかかる費用相場はハウスメーカーや選ぶグレードにより大きく異なるため、一概にいくらとは言えません。
例えば、エアコンの取り付けは標準工事だけで可能ですが、配管を隠すには追加料金がかかるなど、費用はメーカーによってはさまざまです。気になるハウスメーカーがある場合には、営業担当者に直接聞いてみると費用相場などを確認できるでしょう。
マイホームに追加してよかったおすすめのオプションは?
マイホームを建てるときには、どのようなオプションを検討するとよいのでしょうか。ここでは、実際に注文住宅を購入した方がマイホームに追加してよかったと感じるおすすめオプションをご紹介します。
外観のオプション
「標準仕様の外壁だと、10年ごとに塗り替えが必要だと聞きました。メンテナンスをできるだけ楽にしたいと思い、数十年はきれいな状態を保てるタイル張りの外壁に変更しました。住み始めて10年経ちますが、汚れも目立たず掃除が楽で満足しています」(40代男性)
「鍵の閉め忘れが心配だったこともあり、玄関は電子錠システムに変更しました。荷物が多いときや子どもを抱っこしているときも、鍵を取り出さなくても近づけばすぐに扉が開くので、助かっています」(30代女性)
マイホームの外観には、さまざまなオプションが考えられるようです。外壁はタイル張りのほか、セルフクリーニング機能の付いた外壁などもあるので、将来のメンテナンスなどのことも考えて検討するとよいでしょう。また、防犯性を高めるためにセンサーライトを玄関周りに設置したという声も聞かれました。
内装のオプション
「標準仕様にオプションを追加して、キッチンやリビングのフローリングをコーティングしてもらいました。本来、フローリングをキレイな状態を保つためには定期的にワックスをかけなければなりませんが、コーティングをしておくと、20~30年はメンテナンスフリーのようなのでおすすめです」(30代女性)
「階段やトイレの手すりは標準仕様のようでしたが、高齢になったときのことを考えて、玄関周りなどほかにも必要だと感じる場所に手すりを追加してもらいました。新築時に採用しない場合でも、将来つける可能性がある場所には、壁の中に下地をオプションで入れておくとよいと設計士さんにアドバイスももらいました」(40代男性)
フローリングや壁など内装にこだわる方は多いでしょう。メンテナンスしやすいようにオプションを追加するほか、素材にこだわってフローリングを無垢材に変更したという方や、壁を珪藻土や漆喰などを使った塗り壁にしたという方もいました。また、リビングやキッチンに床暖房をつける人も多いようです。
家族が多い家庭では、収納に関するオプションが人気で、収納力の高いウォークインクローゼットを採用したり、リビングや玄関先の収納スペースを増設したりという声も聞かれました。
キッチン
「家を建てるまでは水を飲むためにペットボトルを購入していて、毎回発生する価格や部屋へ運ぶ労力が気になっていました。新しい家にはキッチンに浄水器をつけてもらったので、いつでもおいしい水が飲めて夫も子どもも喜んでいます」(20代女性)
「我が家は週末にまとめ買いが多いので、家づくりを進める段階からキッチンにパントリーを希望していました。パントリーがあると、キッチンに物を出しっぱなしにすることも減りきれいに保てるようになったので嬉しいです」(30代女性)
キッチンは毎日の家事の負担を軽減する意味でも、便利で快適にしたいと思う方もいるのではないでしょうか。特に、耐久性のあるワークトップはキズが付きにくくお手入れがしやすいと人気が高いようです。また、最近では、日々の食器洗いの負担を軽減するために、グレードの高い大容量の食器洗い乾燥機へオプションで変更したという声がありました。
お風呂
「浴室は掃除が面倒なので、床や壁材は掃除のしやすさにこだわりました。水はけのよい素材にしたところ、カビが生えにくく掃除の頻度を抑えられるようになったので助かっています」(20代女性)
お風呂場のオプションとして、天気に左右されることなく洗濯物を干せるように、脱衣所に室内物干しができるスペースを確保したとの声も聞かれました。
トイレ
「アパートに住んでいるときに、朝はトイレが混雑することが多くストレスに感じていたので、2階にもトイレを設置しました。来客時にも気兼ねなく利用できるので追加して良かったです」(30代男性)
上記のほかに、狭いスペースを広々と見せられるタンクレストイレに変更したり、ミニ手洗い場を追加したりしたという声も聞かれました。
省エネ設備
「電気代が年々高騰しており、自分の家の使う電気量を賄いたいという思いから、太陽光発電を設置しました。発電量や1日の電気使用量などを確認できるので、家族の電気代への関心が高まったことも嬉しいメリットでした」(40代男性)
近年は、省エネ設備への関心も高く、注文住宅を建てる方の多くが検討するオプションのひとつです。太陽光発電と蓄電池を一緒に導入し、売電量をアップさせたり、災害時にも使えるようにしたりしている家庭もあるようです。
オプションを追加する前に考えたいこと
オプションの追加はメリットが大きい一方で、「予算が足りなくなった」「思ったよりも使い勝手が悪くなってしまった」という後悔の声を上げる方もいます。オプションを追加する前に気をつけたいポイントをご紹介します。
必要な設備の優先順位を決める
注文住宅を検討する際は、自分や家族が取り入れたい設備について意見を出し合いましょう。その後、家族みんなにとって本当に必要なのか確認し、優先順位をつけて予算内に収めることが大切です。ここで、しっかり必要なモノを見極め、理想の暮らしを明確にできると、家づくりが進んだ際も気持ちがブレてしまうことを防げるでしょう。
オプションのデメリットも確認する
オプションを検討する際は、メリットばかりに目が行きがちですが、追加することによって発生するデメリットがないかも注目しましょう。「余計な掃除やランニングコストが発生しないか」「居住スペースが狭くならないか」あらゆる視点でイメージを膨らませ、納得のいくオプションを検討していくことが重要です。
オプション費用で予算オーバーにならないために!ハウスメーカー選びのポイント
そもそも注文住宅の値引き交渉は、難しいと言われています。値引き交渉に応じてもらえたとしても、使う建材が安価なものに変更されるなど、住宅の品質低下を招いてしまう可能性も。そうなれば希望するオプションを追加したとしても、本末転倒な結果となってしまいます。
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これまでご紹介したオプションを追加して設備のグレードを上げると、より快適な暮らしが実現するでしょう。しかし、その分費用が増えることも忘れてはいけません。ここでは、「気づいたら予算オーバーになってしまった」とならないための、ハウスメーカー選びのポイントをご紹介します。
ポイント①ハウスメーカーの標準仕様を比較
住宅の標準仕様はハウスメーカーによって異なるため、中には理想に近い住宅を標準仕様として提供するハウスメーカーもあるはずです。標準仕様が自分の理想とかけ離れていた場合は、オプションを追加して理想に近づけなければなりませんが、標準仕様が理想に近ければオプションを追加せずに済むでしょう。
ハウスメーカーを選ぶときは、イメージや見た目、坪単価の安さだけでなく、スタート地点である標準仕様がどのような設備となっているのかを確認し、比較することも大切です。
ポイント②優先順位に応じたハウスメーカーを比較
ハウスメーカーは得意な分野の部材や設備を標準仕様にし、不得意な部材や設備をオプションにする傾向があります。ハウスメーカーを選ぶときには、「床暖房を付けたい」「キッチンにこだわりたい」など家づくりのおける優先順位に合わせて、どのハウスメーカーの強みとマッチするのかを比較検討してみてはいかがでしょうか。優先順位の高いものが標準仕様となっていれば、オプションを追加する必要がなく家づくりを進められます。オプションを追加するときも、発生する費用を確認して比較できるとよいでしょう。
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オプションを検討し、お気に入りのマイホームを手に入れよう
標準仕様との違いなどをご紹介しました。オプションは外観や内装などさまざまな箇所で追加できるので、理想の住まいに合わせて追加したいものを検討してみるとよいでしょう。ただし、その分追加費用がかかることも忘れてはいけません。予算オーバーとならないためには、自分の理想に近い標準仕様のハウスメーカーを選ぶことも大切です。住宅展示場に足を運び、実際の仕様を確認しながら、必要なオプションを考え満足のいくマイホームを建てられるとよいですね。
注文住宅の予算相場を知りたい方はこちら。