住宅ローン返済額の目安は?返済計画のポイントやシミュレーションについて
マイホームを購入するとき、住宅ローンの返済額の目安が気になる人もいるのではないでしょうか。どのように返済計画を立てればよいのか知りたいと思う人もいるかもしれません。今回の記事では、マイホーム購入時の住宅ローンについて、平均返済額や返済額を考えるときのポイントや長期的なシミュレーションをするといった返済で困らないためにできることをご紹介します。
マイホーム購入時に知りたい住宅ローンの返済額について
マイホームを購入するときは、自己資金から頭金を出し、残りは住宅ローンで賄うというイメージを持っている方が多いでしょう。国土交通省の資料によると、住宅ローンのある世帯の割合(無回答を除いて算出)は、注文住宅(新築)で88.6%、分譲戸建住宅で90.3%と、実際に多くの方が住宅ローンを組んでマイホームを購入していることが分かります。
また、住宅ローンがある世帯の年間返済額の平均は、注文住宅で116.5万円、分譲戸建住宅で116.7万円となっており、毎月10万円前後の返済をしているようです。
参考:国土交通省住宅局「平成30年度住宅市場動向調査報告書」
住宅ローンの返済額を考えるときのポイント
具体的に住宅ローンの返済額を決めるときの目安はあるのでしょうか。ここでは、住宅ローンの返済額を考えるときのポイントと注意点をご紹介します。
返済比率は年収の25%以内
一般的に住宅ローンの返済額は、年収の25%以内が安心だと言われています。単純に計算した場合、年収700万円だと、25%は175万円で毎月の返済額は約14万5千円となります。
しかし、これはあくまで目安だということを理解しておきましょう。なぜなら、同じ年収であったとしても、年齢や家族の人数、生活費として必要なお金や資産の有無などの条件は、個々で異なるためです。25%の返済比率から計算される金額は、住宅ローン借入額を決めるときの検討材料として活用してみてください。
家賃を参考に毎月の返済額を検討
賃貸住宅に住んでいる方は、家賃を目安に毎月返済額を検討してみるのもよいでしょう。しかし、ここでも注意が必要です。マイホームを持つと、賃貸のときには必要なかった固定資産税などの税金や、保険料、修繕費などの出費があるためです。20年、30年後にはリフォーム代など、さらに大きな費用がかかることも考えられます。毎月の返済額は無理をせず、将来を見越して積み立てをできる余裕をもった計画が立てられるとよいですね。
住宅ローン返済で困らないためにできること
ようやく手に入れた夢のマイホーム。毎月のローンの返済で困ってしまうことは避けたいですよね。住宅ローン返済に困らないためにできることには、どのようなことがあるのでしょうか。
返済シミュレーションをしておく
住宅ローンの返済は、30年や35年といった長期間になる場合が多いでしょう。そのため、返済期間中に家族の生活がどのように変わるのか、収入や収支の増減などを考えて返済額を検討することが大切です。
たとえば、子どもが生まれたばかりの頃にマイホームを購入した場合、10年後や20年後には生活費や教育費の負担が今よりも大きくなるはずです。そのようなときでも、返済していける金額なのか、長期的な返済シミュレーションをして検討しましょう。
毎月返済額は無理せず、余裕があれば繰り上げ返済を
家計のことを考えたとき、毎月の返済額は無理をしない範囲にしておき、万が一のことを考えた場合に必要な予備費を確保しておけるのが理想です。できるだけ、早期返済したいと考えている場合は、毎月余ったお金を貯金しておき、ある程度の現金が準備できたら繰り上げ返済にまわすとよいでしょう。
マイホームのローン返済額はシミュレーションをして決めよう
今回の記事では、マイホームのローン返済額の平均や、返済額を計画するときのポイントなどをご紹介しました。住宅ローンの返済額を考えるときは、年収やこれまで支払っていた家賃を参考にすることができます。しかし、これらはあくまでも目安として考えることも大切。長期的なシミュレーション、そして無理のない返済を心掛け、早期返済したい場合には繰り上げ返済を検討するとよいでしょう。余裕を持った返済計画を立て、理想のマイホームを手に入れられるとよいですね。