旗竿地のメリット・デメリット。購入前の土地選びの注意点

選び方 2020-04-23
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旗竿地とは「竿がついた旗のような形状の土地」のことを言いますが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。意味や読み方が気になる人もいるかもしれません。今回は、旗竿地を購入するときに知っておきたい意味や特徴、土地を購入する場合の注意点などをご紹介します。


旗竿地とは「竿がついた旗のような形状の土地」のこと


旗竿地(はたざおち)とは、道路に接する細い敷地の先に、まとまった敷地がある土地のことを言います。その土地を上から見た時の形状が「竿のついた旗」に似ていることから「旗竿地」と呼ばれています。


建築基準法では、旗竿地は公道に接する敷地の幅員が2メートル以上なければ建築不可であると定められています。自治体によっては、独自の条例でさらに規制している場合もあるでしょう。


旗竿地は特殊な形をしていることから、メリットやデメリットが気になる方もいるのではないでしょうか。今回は旗竿地の特徴のほか、旗竿地を購入する場合のポイントや注意点などをご紹介します。


旗竿地のメリット


【メリット1】土地の価格が安い

旗竿地は整形地と比べて地価水準が低く、安く土地を手に入れることができるケースが多いでしょう。理由として、旗竿地は公道からのアクセスが不便なことや、周囲がすべて隣家に囲まれていることなどが挙げられます。


【メリット2】敷地が奥まっているので静かに暮らせる

旗竿地に住宅を建てる場合、公道から離れた奥まった敷地に家が建つので、家のそばを車や人が通ることがありません。そのため比較的騒音が少なく、静かに暮らすことができるでしょう。小さな子どもがいる場合、道路への急な飛び出しの心配がないのも嬉しいメリットです。


【メリット3】個性のある家を建てられる

旗竿地に注文住宅の建築を検討している方は、土地の形状ならではの個性的な家を建ててはいかがでしょうか。建築家に設計を依頼する、公道から続く細いアプローチ部分の外構にこだわるほか、奥まった敷地だからこそのプライベート感たっぷりのマイホームを建てるのも良いですね。


【メリット4】旗部分の土地が有効活用でき、大きい家を建てられる

旗竿地に住宅を建てる際は、家を建てることのできる旗部分の土地に、比較的大きな家を建てられるでしょう。これは、住宅の大きさを制限する「建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)」や「容積率(敷地面積に対する延べ床面積の割合)」を計算する際、敷地面積のなかに「旗竿地の竿部分」が含められるためです。つまり、旗竿地の有効宅地面積(旗部分)と整形地の面積が同じであった場合には、旗竿地の方が大きい家を建てられる可能性があるのです。



旗竿地のデメリット


【デメリット1】採光や風通しを確保するための工夫が必要

旗竿地は周囲がすべて建物に囲まれているケースが多いため、公道に広く面した土地に比べ、日当たりや風通しの条件が悪くなりがちです。場合によっては「2階にリビングをつくる」「天窓や高窓をつくる」など、その土地に合わせて設計を工夫する必要があることを覚えておきましょう。


【デメリット2】細い路地を駐車場にする場合は、車種が限定されることも

旗竿地に建てた家に駐車スペースを作りたいと考える人もいるでしょう。公道に接した細長い路地部分(竿部分)を駐車場にする場合、道路の幅員が2メートルだと軽自動車でも車1台通るのがやっとです。人や自転車が通る通路として利用することも考えた場合、普通車を駐車するなら路地幅に3メートルは欲しいところ。3.3メートルあれば、余裕をもって駐車できます。


参考:旗竿地の駐車場はどうする?自転車は置ける?路地幅やトラブル回避の工夫


【デメリット3】建築コストが高くなるケースがある 

旗竿地の奥まった敷地に住宅を建てるとき、「建材を運ぶトラックがすぐそばまで寄れない」「細い路地から必要な重機を搬入することができない」といった理由から、建築コストが高くなる場合があります。見積もりをとるときに、余分にかかる費用をしっかり確認しておきましょう。


【デメリット4】防犯面の配慮も必要

旗竿地は四方が隣家に囲まれていることも多く、その分死角が多いと言えます。「ホームセキュリティに加入する」「窓や玄関の防犯対策を強化する」など、家づくりの際にはしっかり防犯対策を検討したいですね。


旗竿地を購入するときの注意点やポイント


路地幅を確認。3メートル以上必要な場合もある

建築基準法では住宅を建てる場合、路地の幅員が2メートル以上必要とされています。ただし、路地の奥行きが一定以上ある場合は、安全及び防火上の配慮から幅員が3メートル以上必要となる場合もあります。「土地を購入したのに家が建てられない」といった事態にならないよう、旗竿地を選ぶときには必要な路地幅を確認するようにしましょう。


将来のことを考えた土地選びをしよう

旗竿地の購入を検討している方は、土地の将来的な使い道を考えておくと、安心して購入へのステップを踏めるのではないでしょうか。例えば売却も一つの選択肢ですが、旗竿地は土地条件の悪さから、整形地に比べて売れにくく、価格面が不利だと言えます。


売却のほかには、旗竿地に建てた建物を賃貸として貸し出したり、駐車場として活用したりするなど、さまざまな選択肢があります。のちに土地を購入したことを後悔しないよう、将来のことも考えて旗竿地を選んでみてはいかがでしょうか。


【実例紹介】ハウスメーカーが提案する旗竿地の住宅


「旗竿地だからこその個性豊かなマイホームを建てよう」という提案のあるハウスメーカーがあります。例えば、公道から続く細長い敷地(竿部分)を活かし「歩く楽しみのあるアプローチ」をつくったり、公道から離れた敷地(旗部分)を活かした「籠もれるウッドデッキ」を設置したりといった住まいの実例があります。旗竿地の地形を活かし、ハウスメーカーで唯一無二の注文住宅を建ててみてはいかがでしょう。


旗竿地の購入はメリット・デメリットを知ることが大切


旗竿地の意味やメリット・デメリット、旗竿地を購入する場合のポイントなどをご紹介しました。旗竿地とは、その名の通り「竿がついた旗のような形状の土地」のことを言います。旗竿地は比較的安い価格で購入できるほか、騒音の心配がなく静かに暮らせるといったメリットがあります。一方で、周囲が建物で囲まれているケースが多いため、住宅を建てる際には採光や風通しを確保するための工夫が必要なほか、駐車スペースをつくる場合は路地幅が十分あるか確認することも大切です。旗竿地のよさを活かした一戸建てを建てられるとよいですね。

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