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旗竿地の駐車場はどうする?自転車も置ける?路地幅やトラブル回避の工夫

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2020-04-22
選び方


旗竿地の注文住宅に駐車場をつくるとき「最低限必要な路地幅」「駐輪場も必要な場合の注意点」「隣家とトラブルにならない作り方」を知りたい人もいると思います。今回は、旗竿地の意味やメリット・デメリット、旗竿地で駐車場をつくる際に知っておきたい工夫をご紹介します。


旗竿地とは「竿がついた旗のような形状の土地」のこと


旗竿地(はたざおち)とは、「竿がついた旗のような形状の土地」のことを言います。旗竿地は、公道に接する敷地の幅員が2メートル以上なければ建築不可であると、建築基準法によって定められています。


旗竿地購入のメリットとデメリット


旗竿地のメリット

旗竿地は整形地に比べて、土地の価格が安いのが大きな特徴です。地価水準が安い理由は「公道からのアクセスが不便」「周囲すべてを隣地に囲まれている」といったことです。しかし見方を変えれば、旗竿地ならではの個性豊かな家が建てられるとも言えるでしょう。


例えば、建築家に依頼して唯一無二の注文住宅を建てるのもよいのではないでしょうか。このほか、家が公道から離れるため、車などの騒音が少なく静かに暮らせるというメリットもあります。


また、細長い路地部分(竿部分)を活かして、玄関までの長くて素敵なアプローチを作ることもできます。この部分に駐車場を作るのであれば、コンクリート仕上げにすることもできるでしょう。車が停まっていないときに、子どもの自転車の練習に使うこともできますよ。


旗竿地のデメリット

旗竿地は、周囲がすべて建物に囲まれているケースが多いでしょう。そのため、採光や風通しを確保するため窓の配置に配慮が必要となるほか、死角が多くなるので防犯面にも注意が必要です。ホームセキュリティに加入するなど、防犯対策を検討することが大切となるでしょう。


また、奥まった敷地に住宅を建てるとき、建材を運ぶトラックや重機が細い路地を通れない場合は、その分人件費がかかるため建築コストが割高になってしまいます。あらかじめ、土地を確認してもらい、見積もり時にしっかり確認しておくようにしたいですね。


関連記事:旗竿地での後悔やトラブル事例。メリット・デメリットを知って家を建てよう


旗竿地に駐車場をつくる方法は2パターン


旗竿地に駐車場をつくる方法は、大きく分けて二つあります。一つは、車を奥のスペース(旗部分)まで乗り入れて駐車する方法。もう一つは、公道から続く細長い路地部分(竿部分)を駐車場にする方法です。

奥の敷地に駐車場をつくる場合は大きな土地が必要となります。駐車場を設けるために、家の向きを変えるなどの工夫も必要になるでしょう。旗竿地の奥の敷地が大きいパターンはあまり見られないため、この方法が採用されるケースは少なく、竿部分を駐車場にするケースが多いようです。


しかし、竿部分を駐車場にする場合は、間口の幅員の広さが限られていることに加え、縦列駐車をすることになります。整形地につくる駐車場と比べると、駐車や車の出し入れがしづらくなってしまうことも理解しておきましょう。また、竿部分にカーポートを付けることで隣家の日当たりが悪くなる場合や、隣家との境界線に立っている共有フェンスの使い方が気になる場合など、建て方や使い方によって隣家とのトラブルにつながりかねません。カーポートやフェンスを建てたい場合は、隣家へ事前に相談したり、関係づくりを大切にしたりと、配慮が必要となるでしょう。


旗竿地に駐車場をつくるときの工夫


旗竿地に駐車場をつくる場合、どのようなことを意識するとよいのでしょう。ここでは、旗竿地の駐車場づくりに必要な工夫をいくつかご紹介します。


【工夫1】間口は3メートル以上確保する

旗竿地の竿部分を駐車場とする場合、道路の幅員が2メートルだと軽自動車でも車1台通るのがやっとです。普通車を駐車するなら路地幅に3メートルは欲しいところ。3.3メートルあれば、普通車でも余裕をもって駐車できます。将来どのような車を所有するかも考えて、必要な路地幅を検討してみてはいかがでしょうか。


【工夫2】並列駐車したい場合は5.5メートル以上の間口を

旗竿地の竿部分に2台以上の車を駐車したい場合、縦列駐車が基本と考えられます。どうしても並列駐車をしたい場合、普通車2台を停めるとなると、少なくとも5.5メートル以上の間口が必要です。しかし、そのような大きさの旗竿地は限られているのが現実で、並列駐車が可能な旗竿地を探すのは、なかなか難しいかもしれません。


【工夫3】自転車の出し入れにも考慮

車に加え、自転車を所有していたり、今後所有する可能性があったりする方もいるのではないでしょうか。駐輪場を奥のスペースに設け、竿部分に停めた自動車の脇から自転車を出し入れすると考えた場合、3メートルの路地幅だとぎりぎり隙間を抜けることができる程度です。自転車が車に擦れしまうなどのトラブルが起きないよう、通路として利用することにも配慮した路地幅を検討したいですね。


関連記事:旗竿地のメリット・デメリット。購入前の土地選びの注意点


旗竿地の駐車場付き住宅をハウスメーカーで建てよう


旗竿地にハウスメーカーの家を建てたい、と考えている人もいるのではないでしょうか。ハウスメーカーにはこれまでに数多くの建築実績があるので、土地それぞれの個性にあわせた住まいの提案をしてくれるでしょう。旗竿地にぴったりの駐車場付き住宅の提案を得られるかもしれませんよ。資料請求をしたり、住宅展示場へ足を運んだりして相談してみてはいかがでしょうか。


旗竿地に駐車場をつくるときは、間口や通路の幅をしっかり確認!


旗竿地の駐車場は、公道から続く細い路地に縦列駐車する形が多いでしょう。普通車を所有している場合、路地幅は少なくとも3メートル必要です。並列駐車も不可能ではありませんが、かなり大きな旗竿地でないと難しいかもしれません。また、奥の敷地に駐輪場を設ける場合は、自転車の出し入れなど通路としても利用することを想定して路地幅を検討することが大切です。隣家への配慮をしつつ、今後所有するかもしれない車の大きさや自転車も想定することで、旗竿地に満足できる駐車場をつくれるとよいですね。


旗竿地の間取りについて知りたい方はこちら。

関連記事:旗竿地の間取り。解放感や採光を取り入れるための工夫や実例

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