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半地下の家、メリット・デメリットは?間取り事例や費用を紹介

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2021-07-13
間取り・設備

半地下のある家を建てるメリット・デメリットや、間取り事例を知りたいという方もいるのではないでしょうか。半地下物件を検討する際のポイントが気になる方もいるかもしれません。今回は、半地下の定義や魅力、具体的な使い方などをご紹介します。


半地下とは、部屋の半分が地下にあるスペースのこと


半地下とは、床部分を有効活用した間取りで、部屋の半分ほどが地下にある空間を指します。空間すべてが地面より低い場所に位置する場合は「地下室」と呼びます。建築基準法においては、地下室と半地下の区別はされず、どちらも「地階」という用語で定義され用いられています。


地階の定義は「床が地盤面よりも下にあること」「天井高の3分の1以上が地面の下に埋まっていること」の2つです。これらの定義を満たした半地下の魅力や、半地下物件を建てる際のポイントをご紹介します。


半地下のある家を建てるメリット


半地下物件には、どのような魅力があるのでしょうか。ここでは、半地下を作るメリットをご紹介します。


<メリット1>容積率が緩和される

一定の条件を満たした半地下部分は、延床面積の3分の1を限度として容積率の計算から除外されます。容積率とは、法律で定められた「敷地面積に対する延べ床面積の割合」のことで、住宅は容積率を超えない大きさで建築する必要があります。


半地下部分が容積率不算入となる条件は「住宅等の用途に供する」「地盤面から天井までの高さが1m以下であること」の2つです(建築基準法第52条3項)。この条件をクリアすることで、土地が狭く狭小住宅となってしまう場合でも、延べ床面積をより広くとることが可能となります


<メリット2>遮音性が高い

半地下は地上に比べると、遮音性・防音性が高くなります。大きな音を出しても近隣に迷惑がかからないため、カラオケやシアタールームとして使用したり、楽器を演奏するスペースとして活用したりできるでしょう。遮音性の高さを求め、半地下物件を建築する方も多いようです。


<メリット3>基礎が深く、耐震性の高い家になる

半地下物件を建築する場合、必要に応じた深さに土を掘り下げ基礎づくりを行うため、耐震性の高い家づくりができます。地下部分は風にも強いので、災害などに備えたシェルターとしても利用することもできます。


<メリット4>温度を一定に保ちやすい

半地下は日差しが入りにくいため、一年を通して温度・湿度を一定に保ちやすいと言えるでしょう。品質劣化を避けるために、温度変化をできるだけ抑えたいワインや保存食の保管にも向いています。


半地下のある家を建てるデメリット


家に半地下を作る際に知っておきたい注意点はあるのでしょうか。ここでは、半地下物件のデメリットをご紹介します。


<デメリット1>費用が高い

半地下物件を建築する際は、地盤改良が必要なケースなど地盤の条件や周辺環境、依頼業者によって費用はさまざまのため、一般的な本体価格の相場がいくらかは一概に言えません。しかし、半地下を作るために土を掘ったり運んだりする作業がある分、半地下のない家に比べると建築費用は高額になるでしょう。


半地下などの地階は、建築後にリフォームやリノベーションで後付けすることが困難なため、早めに見積もりを取って資金計画を立てるようにしたいですね。


<デメリット2>浸水に注意が必要

半地下は地面より低い場所になるため、台風や豪雨時の浸水に注意する必要もあります。例えば、玄関が半地下となっている場合は、雨水が入ってこないよう対策が必要となります。排水設備を備えるほか、外壁に防水処理を施したり、内側から防水材を塗ったりするといった浸水対策を検討しておきたいですね。


<デメリット3>カビが生えやすい

半地下は湿度や温度が安定している一方で、湿気がたまりやすくカビが生えやすい環境であると言えます。カビの発生を防ぐためには、「換気」が重要となりますが、換気方法として換気口やドライエリアの設置等が考えられます。


ドライエリアとは、開口部を設けるために建物の周囲を掘ってつくるスペースのこと。空堀(からぼり)とも言います。ドライエリアを設けることで、換気面だけでなく、光や風を取り入れやすくなります。半地下を作る際には、湿気対策についても検討しましょう。


<デメリット4>採光を取り入れにくい

半地下は日差しが直接入り込むスペースが少なく、地上にある部屋に比べると採光を取り入れにくいでしょう。ただし、設計次第では部屋の上部から日差しが差し込む設計にすることも可能です。半地下を居住スペースとして利用したい場合は、光の取り入れ方に配慮した間取りにできるとよいですね。


半地下物件を検討する際のポイント


ハザードマップを確認して立地を検討

半地下物件を建てるために、土地探しから始める方もいるのではないでしょうか。土地を選ぶ際には、浸水対策の一つとして、浸水被害にあいにくい場所を探すことが大切です。具体的には、各自治体のホームページ等で閲覧できるハザードマップを利用するとよいでしょう。地図を見て、近くに大きな川がないかを確認するのもおすすめです。


住宅会社探しは見積もりを取って比較

半地下のある注文住宅を建築する際の住宅会社選びに悩む場合は、気になるメーカーから見積もりを取って比較検討するのがおすすめです。住宅会社によって、得意不得意はそれぞれのため、半地下のある家づくりで実績のあるメーカーを探してみてはいかがでしょうか。


半地下のある家の間取り事例


半地下はどのようなスペースとして活用することができるのでしょうか。ここでは、半地下のある家の間取り事例をご紹介します。


事例1:子どもの遊び場

半地下部分のスペースを「子どもの遊び場」として利用している事例があります。壁紙や雰囲気づくりにこだわれば、秘密基地としてお気に入りの場所となるのではないでしょうか。防音性が高いので、周囲を気に必要がないのも嬉しいポイント。親の目が届く場所に出入口を作れば、より安心して見守ることができるでしょう。


事例2:書斎スペースや寝室

半地下に作った部屋を「書斎スペース」として活用している方もいます。半地下であれば、周囲の音や視線を気にしなくて済むため、集中して物事に取り組むことができそうです。静かな場所で落ち着けることから、寝室として利用するのもおすすめです。


半地下のある家を大手ハウスメーカーで建てよう


大手ハウスメーカーで半地下のある注文住宅を建築したいと考えている方もいるのではないでしょうか。大手ハウスメーカーが建てた半地下物件の実例として、二世帯住宅を建築する際に半地下を収納スペースとして活用するアイデアなどがあります。


大手ハウスメーカーは、これまでの実績や経験を活かした家づくりが可能です。営業担当者に相談したり、カタログ請求をしたりして検討できるとよいですね。


関連記事:大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!検討初期に知りたい基本情報まとめ


半地下のある家のメリット・デメリットを参考に間取りを検討


半地下のある家を検討している方に向けて、半地下の定義やメリット・デメリット、間取り事例などをご紹介しました。半地下は一定の条件を満たせば容積率の計算から除外されるほか、遮音性が高いといったメリットがあります。


一方で、建築費用が高くなることや、浸水やカビに対する対策が必要となることがデメリットとなるでしょう。建築費用はさまざまですので、相見積もりをとって安心して任せられる住宅会社を選べるとよさそうです。


大手ハウスメーカーに、どのような半地下物件を建築できるのか気軽に相談してみるのもおすすめです。半地下をつくるメリット・デメリットを理解して、満足できる住まいを建築できるとよいですね。

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