吹き抜けのある家、照明選びや間取りのポイント。リビングのデメリット解消方法も紹介

間取り・設備 2021-07-13
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吹き抜けのある家づくりにおいて、「照明の選び方が気になる」「リビングの寒さ対策はある?」「相性の良い間取りを知りたい」といった疑問の声はよく聞かれます。今回は、吹き抜けを設ける場合に知っておきたいポイントや、メリット・デメリットなどをご紹介します。後悔のない家づくりの参考にしてみてください。


吹き抜けとは、天井と床を設けず、上下階をつなげた空間のこと


吹き抜けとは、天井と床を設けず1階から最上階までがつながった空間のことを意味します。一般的な注文住宅の場合、吹き抜けは玄関や階段、リビング上に設けられるケースが多いでしょう。都心部などの住宅密集地では、室内に採光を取り入れる手段として「吹き抜け」が用いられることもあります。


注文住宅を検討中の方の中には、吹き抜けを設ける場合のメリット・デメリットや、どのような点に気をつけて家づくりを進めると良いのか気になる方もいるかもしれません。ここからは、吹き抜けについて詳しくご紹介するとともに、気になる疑問の声にお答えします。


吹き抜けのある家で後悔しない!設計時に気になるポイントは?


吹き抜けのある家で後悔しないためには、経験者の声を聞くことも大切です。まずは、吹き抜け住宅の設計時に聞かれることが多い、疑問や不安の声をご紹介します。


吹き抜け照明の選び方が気になる


「吹き抜けの家に合う照明の選び方を知りたいです。デザイン性や明るさを重視する場合、どのような種類を選ぶと良いのでしょうか」(30代男性)


吹き抜けの開放的な空間を活かした照明にしたいと考え、照明選びに悩む声は多いです。照明の種類や設置方法は選択肢が多いため、理想に合った照明選びが難しいと感じるのではないでしょうか。


吹き抜けリビングが寒そう

「吹き抜けリビングは空調が効きにくく、冬は寒いと聞いたことがあります。寒冷地に住んでいるので、どのような寒さ対策をすればよいのか気になります」(40代女性)


吹き抜けリビングを採用した場合、冬の寒さが気になる方もいるようです。「エアコンの効きはどうなのか?」「吹き抜けを設ける場合の、具体的な寒さ対策を知りたい」といった声もありました。


相性の良い間取りを知りたい

「吹き抜けを設ける場合、間取りを考える際に気をつける点はあるのでしょうか。住み始めてから後悔しないように、相性の良い間取りを知りたいです」(30代女性)


天井の高さや開放感など、吹き抜けならではの魅力を活かした家づくりをするために、間取りのポイントを知りたいという声もあります。おしゃれに見せる間取り事例を知りたい方も多いようです。


吹き抜けのメリット


メリット①窓から採光を取り入れやすく、明るい家になる

吹き抜けを設け、2階の壁面に窓を設置すれば、採光を取り入れやすく明るい住まいになるでしょう。小さなお子さんの居るご家庭では、日向ぼっこの場所にもなりますよ。


メリット②開放的で部屋全体が広く感じられる

吹抜けのある家は天井が高いため、開放的で圧迫感がなく、部屋全体が広く感じられることもメリットです。狭小住宅の場合には、狭さを感じさせない間取りの工夫として吹き抜けを利用することもあります。


メリット③空間の繋がりができ、コミュニケーションがとりやすい

吹き抜けによって上下階がつながるため、家族とのコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。2階に居る家族に1階から声をかけやすく、家のどこにいても家族の気配を感じられます。


メリット④風通しが良くなる

設計を工夫することで、風通しが良くなることも吹き抜けのメリットです。空気は低い窓から高い窓に向かって流れます。吹き抜けを作ることで自然な風の流れが生まれ、室内の換気にも役立つでしょう。


メリット⑤こだわりの手すりで、一層おしゃれな家に

吹き抜け階段に必要な「手すり」にこだわれば、一層おしゃれなデザイン住宅に仕上がるでしょう。手すりの種類には、アイアンや木製、アクリルパネルやガラスなどの材質があるので、価格や強度、家のイメージを考えて選択すると良さそうです。


吹き抜けのデメリット


デメリット①2階の床面積が狭くなる

吹き抜けを設けることで2階の床面積が狭くなり、部屋数や収納スペースが削られます。限られた敷地の中で効率良く建物を立てたい方にとってはデメリットと感じられるかもしれません。設計士と必要な面積を相談しながら、後悔のない家づくりをしたいですね。


デメリット②音やにおいが気になることも

吹き抜けの特徴である空間のつながりにより、家族の足音や物音、会話の声が気になることもあるようです。「個室にいてもリビングでの会話などが家中に聞こえてしまい、落ち着けない」といった声も聞かれるなど、不満やストレスの原因となることもあるかもしれません。このほか、料理のにおいが部屋中に広がってしまうことも考えられます。設計時には、騒音やにおい対策を考えておくとよさそうです。


デメリット③光熱費の負担が大きくなる

吹き抜けのある家は、吹き抜けのない家に比べ光熱費の負担が大きくなる傾向にあります。夏は外部からの日差しで家が暑くなり、冬は暖かい空気が上昇することで熱が逃げやすく、家が暖まりにくいためです。過ごしやすくするためには、暖房機器の選定が重要となるでしょう。


デメリット④窓やカーテンなどの掃除がしにくい

吹き抜けがあることで、天井に近い窓やカーテンは掃除がしにくいこともデメリットです。天井に照明を設置している場合、電球の交換に苦労することもあるかもしれません。


高所の窓やカーテンを掃除するとなれば、脚立や吹き抜け専用の掃除器具を利用したり、専門業者に掃除を頼んだりする必要があります。窓側にキャットウォークなど狭い通路を設置するなど、間取りを工夫したいですね。


デメリット⑤プライバシーの確保に対策が必要

メリットで述べたコミュニケーションの取りやすさが、ライフステージの変化とともにデメリットとなることも考えられます。「下の階のテレビや話す声が筒抜けになり、子どもが勉強に集中できない」など親子間におけるトラブルの原因となるケースもあるようです。将来のことも考えて、防音対策も考えると良いでしょう。


吹き抜け照明の種類と選び方のコツ


吹き抜け照明の種類や選び方のコツは何でしょうか。ここでは、照明の種類や特徴、どのような部屋に適しているのか解説します。


ペンダントライトを使う

コードやチェーンによって天井から吊り下げる「ペンダントライト」。シンプルやモダン、アンティーク調などお部屋のインテリアに合わせてデザインが選べ、吹き抜けをおしゃれに見せてくれます。


シャンデリアのように全体を照らす大型のものと、ダイニングテーブルやカウンター上などで複数使用で使う小型のものがあります。照明の位置が近くなるため、強い光で照らしたい場合にもオススメです。


ダクトレールに照明を設置する

ダクトレールを使い、ペンダントライトやスポットライトといった照明を設置する方法もあります。例えば、梁を見せる内装の場合は、梁の下部に直接ダクトレールを設置し照明を配置することも可能です。照明の位置も容易に変更できるため便利でしょう。


壁面に間接照明をつける

壁面に間接照明をつけ、天井や床を照らせば、空間に広がりが生まれます。間接的に部屋を明るくしたい場合や、落ち着いた空間を作りたい場合にオススメの設置方法です。


吹き抜けリビングを過ごしやすくする対策


断熱性・気密性の高い家にする

吹き抜けのデメリットである夏の暑さ、冬の寒さ対策に、断熱性や気密性の高い注文住宅を建てましょう。壁や屋根に十分な断熱材を入れ、吹き抜け側の窓にペアガラスの断熱サッシを使うなど対策を考えると良いです。


全館空調という選択肢もあります。家全体の温度を一定に保ち、快適な環境をつくれるものですが、初期費用が高くなるため、予算と相談しながら検討すると良いでしょう。


関連記事:全館空調システムとは。メリット・デメリットや最新マイホーム事例を紹介


シーリングファンなどを設置し、空気を循環させる

室内で快適に過ごすために、シーリングファンの設置を検討するのもオススメです。シーリングファンは空気を循環させ、家全体を効率よく暖めたり冷やしたりすることができます。見た目もおしゃれで、家の雰囲気が良くなることもポイントです。


エアコンを設置する場合、高性能のものを選ぶ

吹き抜けリビングに設置するエアコンは、高性能で、実際の部屋の広さより大きい馬力のものを選ぶのがオススメです。住まいに開放感がある分、冷暖房効率が落ちてしまうためです。エアコンは2階、リビングなどの1階は床暖房など、暖房器具を使い分けることも検討しましょう。


条件にあわせ窓にカーテンの設置も検討

吹き抜け窓にカーテンを設置をすることで、より過ごしやすい住まいになることも。例えば、西側に窓を設ける場合は、夕方の西日がまぶしく感じる場合もあるでしょう。立地や間取りによっては、外部からの視線が気になることもあるかもしれません。カーテンを設置する際は、電動のカーテンレールを採用するなど高所でも開閉が簡単なタイプを選ぶのがオススメですよ。


吹き抜けと相性の良い間取り実例を紹介