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家の日当たりが良い方角は?東西南北のメリット・デメリットを解説

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2022-03-14
選び方

家づくりをする際に「日当たりの良い方角が知りたい」「どの方角が人気なのかランキングが気になる」という方もいるのではないでしょうか。今回は住まいの日当たりに注目し、東西南北ごとのメリット・デメリットに加え、日当たりが少ない場合の対策や方角を決める際の注意点などをご紹介します。家づくりの参考にしてみてください。


方角によって日当たりの良さは異なる


家選びをする際、日当たりは重要度ランキングでも上位にあることから、注目している人も多いのではないでしょうか。日当たりを左右するのが「家の向き(方角)」ですが、住む場所や住む人の生活スタイルによってベストな方角は異なるため、一概にランキング化できないのも事実です。


そもそも「家の向き」とは、大きな窓やベランダなど住宅の最大開口部が面する方向のことを指しますが、方角が持つ特徴は、周辺の様子や生活スタイルなどによってメリットにもデメリットにもなります。自分たちに合った日当たりの方角を探すと良いでしょう。


今回は、東西南北それぞれの向きに建つ家のメリットとデメリット、その方角がおすすめの人をご紹介します。周辺環境や家族の生活スタイルと照らし合わせながら、住まいの方角を検討してみてください。


南向きの家:日中の日当たりが良い


南向きの家は、1日を通して日当たりが良い方角です。日の当たる時間が長く、東西南北4つの方角の中で、最も明るい日当たりを得られるでしょう。


南向きの家のメリット・デメリット

メリット

南向きの家は、日照時間が長いため、比較的温かさや明るさを保てることがメリットです。洗濯物が乾きやすいほか、室内も温かくなりやすいでしょう。夏場は夕方でも明るいため、照明を付ける時間が減り、電気代削減につながります。


デメリット

南向きの家では、直射日光が部屋に差し込むため、窓際の壁や床、家具が日焼けしてしまったり、夏場の室温が高くなりすぎてしまうことが考えられます。テレビを配置する場合は、眩しくて見えにくいといった状況にならないよう配慮が必要です。


南向きの家がおすすめの人

南向きの家は、日中の在宅時間が長い人におすすめのほか、日照時間が長いため、洗濯物の量や回数が多い人にとっても便利な住まいになりそうです。冷え性の人や太陽の温かさを優先的に考える人も、快適に過ごすことができるでしょう。


東向きの家:朝方の日当たりが良い


東向きの家は他の方角に比べ、朝方から午前中にかけての日当たりが良い方角です。朝日が部屋に入り込み、正午前後には日陰となる場合が多いでしょう。


東向きの家のメリット・デメリット

メリット

東向きの家に住めば、朝方の日当たりが良いため、朝日を浴びて気持ち良く目覚められます。日中の直射日光を避けられるため、夏場でも涼しく過ごせます。観葉植物や花など、家庭菜園をするのに適した環境となることも、東向きの特徴といえます。


デメリット

東向きの家のデメリットは、正午前後には日が差さなくなることです。午後は薄暗くなってしまうため、場所によっては昼間でも照明が必要となるでしょう。南向きの家に比べると、室内の気温が上がりにくく、夜は冷えやすくなります。


東向きの家がおすすめの人

東向きの家は、朝型生活の人におすすめです。朝日を浴びて活動したい人や、午後は自宅にいないことが多い人に適してます。夏の暑さが苦手な人も、東向きの家なら過ごしやすいかもしれません。


西向きの家:夕方の日当たりが良い


西向きの家は、午後から夕方にかけての日当たりが良い方角です。午前中は日陰で、正午頃から夕方にかけて日が差すでしょう。


西向きの家のメリット・デメリット

メリット

西向きの家のメリットは、西日により、夕方以降も温かく明るいことです。午後に洗濯物を干しても乾きやすいでしょう。直接朝日が差し込まないため、朝ゆっくり眠ることもできます。


デメリット

西向きの家のデメリットは、午前中が暗くなりがちであることや、夕方の日差しが強いことです。午前中であっても、雨や曇りの日には照明が必要になる場合があるでしょう。西日が部屋に入り込むため、夏場は暑さや眩しさを感じたり、日光で壁や床、家具が日焼けしたりすることもあるようです。レースカーテンを購入する際は、遮熱効果の高いものを選ぶのがおすすめです。


西向きの家がおすすめの人

西向きの家は、日中家にいることが少ない人におすすめです。夜勤の仕事が多いなど夜型生活の人や午後から洗濯物を干したい人に向いているでしょう。


北向きの家:直射日光が入らず柔らかな日当たり


北向きの家は、他の方角と比べて日差しは入りにくいですが、柔らかな日当たりなのが特徴です。周囲の建物に反射した光などで一定の明るさは保たれるため、生活に困ることはないでしょう。


北向きの家のメリット・デメリット

メリット

北向きの家のメリットは、夏場でも涼しく過ごせることです。直接日差しが入らないため、室温が上がりにくいでしょう。柔らかな光が長時間続くことから、家具などが日焼けする心配もなく、勉強や読書などがしやすいのもメリットです。


デメリット

北向きの家のデメリットは、室温が上がりにくいことです。日光が当たらないために1日を通じて照明や暖房が必要な時期もあるでしょう。部屋の湿度が上がりやすく、結露やカビが発生する場合もあるため、換気や除湿器の設置など湿気対策をすると良さそうです。


北向きの家がおすすめの人

北向きの家は、日中あまり家にいない人や、日中は柔らかな日当たりで集中したい人におすすめです。直接日差しを受けないため、暑がりな人や得婚の冷気が苦手な人にも適しているでしょう。


南東・南西・北東・北西の方角の日当たり


続いて、南東・南西・北東・北西の方角について、日当たりの特徴をご紹介します。


南東向きは、朝方から昼までの日当たりが良い

南東向きの家は、南向きの特徴を備えているため、日当たりは良い傾向にあります。朝方から昼頃の午前中に、日差しが入りやすい方角といえます。


南西向きは、昼前から夕方まで日当たりが良い

南西向きの家は、南東向きの家同様に、南向きの特徴があるため日当たりは良い傾向にあります。昼前から夕方頃の午後に、日差しが入り込むでしょう。


北東向きは、早朝の日当たりは良いが、昼以降は日陰に

北東向きの家は、東向きの特徴があるため早朝は日当たりが良いです。北向きの特徴も併せ持つため、昼以降は日陰となり柔らかな日当たりとなるでしょう。


北西向きは、昼までは日が射さず、夕方に西日がさす

北西向きの家は、北向きと西向きの特徴を備えているため、日中は柔らかな日当たりが続くでしょう。夕方は西日が差し、自宅から夕焼けが見えるといったメリットもあります。


日当たりが良くない部屋にできる対策 


隣接する建物や間取りによっては、日当たりが良くないと感じる部屋もあるでしょう。部屋が明るく見えるような対策を3つご紹介します。


<対策1>明るい照明を使う

1つ目の対策は、明るい照明を使うことです。リビング全体を均一に照らせるようなシーリングライトを用いたり、ダウンライトやスポットライトを活用したりするなど、照明計画を練りましょう。


近年よく見かけるLEDライトは、均一に部屋を明るくできるほか、蛍光灯と比べて消費電力や電球を交換する頻度が少ないため、家計に優しい照明としておすすめです。


<対策2>白を基調とするなど、明るい色のインテリアや内装にする

2つ目の対策は、明るい色を基調としたインテリアや内装にすることです。白は光を反射するので、白系の家具や壁紙を取り入れることで部屋全体が明るい印象となるでしょう。また、鏡面加工の家具やインテリアを用いると、さらに明るさを感じられるはずです。


<対策3>光を取り入れやすいよう、窓の大きさや配置を工夫する

3つ目の対策は、窓の大きさや配置を工夫することです。部屋によって窓の大きさや数を工夫することで、日光が取り入れやすくなる場合があります。リビングやバルコニーを南側に配置したり、2階や3階に設けたりと、土地の中で光を取り入れやすい場所を探してみましょう。また、吹き抜けにして天窓から採光をとるといった方法もおすすめです。


家づくりで方角を検討する際の注意点


日当たりと方角には密接な関係があります。家づくりで方角を検討する際は、自身や家族の生活スタイルを考えることがポイント。季節や部屋の階数だけでなく、家にいる時間や洗濯物を干す場所を考えてみると良いかもしれません。自宅を建てたときにはなかった家が隣に建つこともあるため、それを踏まえた家選びや方角選びが必要といえます。


土地(不動産)を検討する際はハウスメーカーとよく相談しながら、日当たりを配慮した設計や間取りを考えましょう。また、実際に住宅展示場や土地に足を運ぶことで、具体的なイメージへとつながるかもしれません。


日当たりに配慮して、マイホームの方角を検討しよう

今回は、家づくりをする上で気になる日当たりに注目し、方角ごとのメリット・デメリットをご紹介しました。家の向きひとつで日照の時間やタイミングが変わります。家族の生活スタイルに配慮し、自分たちが納得できる方角で、家づくりを進められると良いですね。

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