掃き出し窓とは?特徴やメリット・デメリット、設置時のポイントを解説

間取り・設備 2022-03-16
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掃き出し窓について、サイズの種類や目隠しするための方法、防犯上の注意点など、快適に暮らすための工夫を知りたい方もいるのではないでしょうか。今回は、掃き出し窓を住宅に設置する場合のメリット・デメリットや、ステップを使った段差解消など、実用的に掃き出し窓を活用するためのポイントをご紹介します。


掃き出し窓とは?


「掃き出し窓」とはどのような窓なのか、注文住宅の設計や間取りを考える際に気になる方もいるのではないでしょうか。まずは、掃き出し窓の役割や、ほかの窓との違いについて解説します。


掃き出し窓とは、床面まで開口部がある背の高い窓のこと

掃き出し窓とは、庭やバルコニーへ簡単に出入りできる、床面まで開口部がある背の高い窓のこと。主に、リビングなどで使われている窓です。


なぜそのような名前がついたのかは諸説ありますが、かつては、部屋の埃やチリを窓から外に掃き出していたことから、「掃き出し窓」と呼ばれるようになったようです。


掃き出し窓と腰窓、片引き窓との違い

掃き出し窓は、左右にスライドする方式で窓を開ける「引き違い窓」の一種で、そのうち床まで開口部があるものを「掃き出し窓」と呼びます


ちなみに「片引き窓」は、「開閉できる窓」と「開閉できないFIX窓」を組みあわせた窓のことです。このほか、住宅に良く採用される窓に「腰窓」があります。腰高窓とも呼ばれ、大人の腰の高さ程度に設置された窓のことを言います。家を建てる際には、さまざまな種類の窓などをバランスよく組み合わせて設計することが大切になるでしょう。


掃き出し窓のサイズはバリエーション豊富

掃き出し窓のサイズは、バリエーションが豊富にあるので、部屋の雰囲気に合わせて窓を選ぶことができるでしょう。一般的な掃き出し窓の標準サイズは、幅が約170cm~180cm、高さが約180cm~200cmです。


近年では、開放的な住まいへの憧れから「大開口窓」にしたいという要望も多く、サッシが2.4mほどの天井部まで届くような高さを持つ種類も見られます。


掃き出し窓のメリット4つ


掃き出し窓は、大きい窓ならではのさまざまなメリットがあります。ここでは、代表的な掃き出し窓の魅力をご紹介します。


<メリット1>部屋が明るくなり開放感がある

ガラス面が大きい掃き出し窓を取り入れることで、室内に採光を取り入れやすくなります。窓の外に庭をつくることで、部屋にいながらも緑豊かな自然を感じられる住まいになるでしょう。


<メリット2>風通しがよい

掃き出し窓は、網戸を取り付けられる窓なので、ガラス窓を開けて風を取り入れることができます。腰窓に比べて開口部が大きいため、換気しやすく室内に湿気がこもりにくいのも大きな魅力です。


<メリット3>家と外の出入りがしやすい

掃き出し窓は、腰窓とは違い人が出入りできる窓です。室内と外(ベランダや庭)を容易に行き来でき、より利便性の高い住まいになります。


引越しの際には、ソファやベッドといった大型家具を搬入・搬出するのに便利でしょう。災害時には、掃き出し窓を緊急避難ルートとしても利用することもできます。


<メリット4>デザイン性の高い部屋づくりができる

掃き出し窓の採用することで、デザイン性の高い住まいづくりが可能になります。大きい窓は開放感を生み、部屋全体を広く見せることができます。


近年は、下枠の段差がほとんどないフラットな掃き出し窓を設け、内と外が一体化して見えるようなデザイン設計を採用するケースも増えています。


掃き出し窓のデメリット4つ


掃き出し窓は面積が大きい窓であるがゆえに、それがデメリットとなってしまうこともあります。ここでは、掃き出し窓を取り入れることによるデメリットを解説します。


<デメリット1>プライバシーや防犯面に配慮が必要

掃き出し窓の配置次第では、外からの視線が気になるなどプライバシー面に不安が生じるかもしれません。また、空き巣被害の多くは「窓」からの侵入となるため、掃き出し窓を通りから近い場所に配置する場合は、防犯対策が重要となるでしょう。


<デメリット2>外気の影響が大きく、暑さ・寒さを感じやすい

ガラスは熱伝導率が高く、外気の影響を受けやすいものです。窓の近くは暑さ寒さの影響を受けやすく、ガラス面が大きい掃き出し窓がある部屋は、冷暖房が効きにくいといったデメリットも生まれてしまいます。


<デメリット3>部屋のレイアウトに制約が生じる

掃き出し窓を配置することで壁が減る分、部屋のレイアウトに制約が生じてしまうこともデメリットです。掃き出し窓を設計する際には、リビングにどのような家具をどこに配置するのか十分検討しておき、実際に家具を置く段階になって後悔することのないようにしたいですね。


<デメリット4>床が日に焼けて劣化しやすい

掃き出し窓は日差しが入り込みやすい分、窓際の壁や床が日に焼けて劣化しやすくなります。紫外線による日焼けのほか、雨水が入り込み床が色あせてしまうことも。さらには、外との出入りが多い分、汚れやすくなります。住み始めてからは、こまめな掃除やメンテナンスが必要となることを頭に入れておきましょう。


掃き出し窓を設置する際のポイント


マイホームに掃き出し窓を取り入れる場合は、どのようなことを意識するとよいのでしょうか。ここでは、掃き出し窓を検討する際のポイントを2つの視点からご紹介します。


快適な暮らしを実現するための工夫

断熱性・防音性の高い窓を選ぶ

掃き出し窓のデメリット対策として、断熱性や防音性など機能性の高い窓を選ぶのがオススメです。断熱性能の高さが魅力の「複層ガラス」や、断熱性に加えて、防犯や防音、結露防止などの機能性が優れている「二重サッシ」は近年、採用する住宅も増えています。


カーテンでおしゃれな空間を演出。寸法や色、デザインに注意

掃き出し窓に取り付けるカーテンは面積が大きい分、選んだ柄やデザイン、色次第で部屋の印象が大きく変わります。インテリアを決めるときは、家具なども考慮しながら部屋全体の色合いを決められるとよいでしょう。カーテンを購入する際は、図面を見て、窓寸法を正確に把握するなど、寸法ミスのないようにしたいですね。


ステップ・ウッドデッキ設置で段差解消。DIYもおすすめ

掃き出し窓を出入り口として活用する場合、大きな段差があると不便に感られることがあります。段差を埋めるための「ステップ」を設置を検討してみましょう。


ステップは設計時にコンクリート製のものを作ることもできますが、ベンチや踏み台など簡易的なものをDIYで後付けするのもよいでしょう。


このほか、室内空間が広がったような感覚で使える「ウッドデッキ」は、下に降りることなく、外の空間を活用することができてオススメです。


長く安心して暮らすための工夫

防犯性の高い窓やシャッター等を取り入れて安全性を確保

掃き出し窓を検討するときは、防犯面に関しても配慮できると安心です。出入りをしないのであれば「格子窓」にすると防犯性が高まります。出入りをする前提で掃き出し窓を設置するのであれば、「CPマーク」が入った防犯窓の採用を検討してみてはいかがでしょうか。さらに、シャッター付きの掃き出し窓や補助錠の防犯アイテムも併用すると、さらに安心できるでしょう。


目隠しアイテムや窓の配置を工夫しプライバシーを守ろう

外からの視線が気になる場合には、目隠しアイテムを活用しましょう。室内の明るさはそのままに、外から見えなくなる窓用の「目隠しフィルム(シート)」のほか、カーテンの代わりに「ブラインド」を取り付けるのも工夫の一つです。スラットの角度を調整することで、外から室内を見えにくくできるでしょう。


テラス屋根の設置など日差し対策を検討

日当たりのよい家では、掃き出し窓から入る日差しがきついと感じる場合もあるかもしれません。日差しを遮る対策として、テラス屋根やサンシェードを取り入れてみてはいかがでしょうか。床の劣化も防げ、室内で快適に過ごすことができるでしょう。


掃き出し窓はリフォームも可能。費用やデザインに注意しよう


掃き出し窓のガラスを「機能性の高いものに交換したい」など、リフォームを検討したいという方もいるでしょう。掃き出し窓のリフォームは、面積が大きい分、腰窓(腰高窓)に比べると費用が高くなるほか、防火窓や断熱窓など「窓ガラスの種類」によっても費用が変わります


サッシごと交換する場合は、部屋の色とアンバランスになってしまわないよう、デザイン面にも配慮できるとよいですね。


掃き出し窓のメリットデメリットを知って、後悔のない家づくり