徒歩時間を参考に不動産探し。計算方法や表示を目安にする場合の注意点

選び方 2022-03-13
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目的地まで徒歩でかかる時間のことを「徒歩所要時間」と言います。検索結果や広告に表示された徒歩時間を見て、計算方法が気になる方もいるのではないでしょうか。今回は、徒歩所要時間を目安とする際の注意点や、自転車や車に置き換えた場合の考え方などをご紹介します。


「徒歩所要時間」とは?


土地や物件を探す際に、不動産広告などで「駅徒歩〇分」といった表記を見かけることもあるでしょう。駅や学校、スーパーといった目的地までの徒歩時間を、物件選びの基準としている方もいるかもしれません。


不動産業界では、徒歩でかかる時間のことを「徒歩所要時間」といいます。徒歩所要時間を検索したり、広告で見たりしたとき、「実際にどのくらいの距離があるのか」「どのように計算されているのか」と気になる方もいるかもしれません。まずは「徒歩〇分」の定義について解説します。


徒歩所要時間とは、目的地まで歩いてかかる時間のこと

徒歩所要時間とは、「目的地まで歩いてかかる時間」のことを指します。不動産の表示に関する「公正競争規約」という法律により定められており、計算方法にはいくつかのルールがあります。


徒歩所要時間の計算方法

  • 道路距離80mを徒歩1分に換算する

徒歩による所要時間は、道路距離80mにつき1分間を要するものとして計算します。「徒歩1分」は80m未満、「徒歩5分」は400m程度、「徒歩15分」は1.2km程度となります。


  • 直線距離ではなく、道路に沿って測定した距離(道路距離)をもとにする

徒歩所要時間は、出発地から目的地までの実際に歩く道のりを示したものです。直線距離ではないことに注意しましょう。横断歩道がなく地下道や歩道橋を渡る場合は、その道のりで距離が計算されています。


  • 1分未満の端数が出たときは、切り上げて1分とする

徒歩所要時間を計算したときに、1分未満の端数が生じた場合は、切り上げて算出します。また、距離が80mに満たない場合は「徒歩1分」と表し、たとえ目的地と隣り合わせの場合でも「徒歩0分」との記載はできないことになっています。


参考:不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」


徒歩所要時間はあくまでも目安時間


徒歩所要時間を目安に物件選びをする方は多いようです。しかし実際に歩いてみると、「記載されている時間以上に時間がかかった」という経験がある方もいるかもしれません。


なぜそのような違いが生じるのでしょうか。ここでは、徒歩所要時間を目安として見るときの注意点をご紹介します。


徒歩所要時間に信号などの待ち時間は含まれない

徒歩所用時間を計算する際は、信号や踏切といった待ち時間が考慮されません。立地や時間帯によっては、所要時間に加えて止まる時間が発生するなど、多少の誤差が生じる場合もあるでしょう。人通りや交通量によって誤差が発生する場合もあります。


坂や階段があっても徒歩所要時間の算出方法は同じ

急な坂道や階段があっても、徒歩所要時間の算出方法は変わりません。上り坂では自然と歩く速度が遅くなりがちですが、地形の影響は加味されないため、その分所要時間に変化がでる場合もあるでしょう。


距離は一番近い敷地部分まで

起点および着点となる距離は、「一番近い敷地部分」となります。地上駅の場合は駅舎の出入り口、地下鉄の場合は駅の出入り口と定められていますが、主に敷地から敷地までの距離を算出しているため、建物の入口や玄関とは限りません


実際にかかる徒歩時間を知る方法


実際の徒歩所要時間を知るには、どのような方法があるのでしょうか。


自分の足で歩いてみる

実際に自分の足で歩いてみることで、正確な所要時間が把握しやすいでしょう。歩く速さは人それぞれであり、信号や坂道の有無、数によって時間が増減する場合もあります。気になる土地や物件が見つかったら、一度は自分の足で歩いてみることがオススメです。


インターネットやアプリの地図サービスで検索する

インターネットやアプリの地図サービスを活用してみてもよいでしょう。近年では、同じ距離でも障害となるものを全て含めて所要時間に上乗せして算出してくれるサービスもあります。


例えば「グーグルマップ」では、障害物や標高差を加味した所要時間と標高がグラフとして見られるのが特徴です。地形のアップダウンがわかるため、具体的なイメージや実際に歩いた所要時間につながりやすいといえます。


自転車の速度は、徒歩時間の約3倍で計算できる