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後悔しない床の色の選び方|人気色やテイスト別の組み合わせを解説

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2025-07-07
選び方

「床の色、どうやって選べばいいの?」そう考える方もいるかもしれません。実は、床の色は部屋全体の印象を大きく左右する重要なポイントのため、インテリアや家具とのバランスも考えながら慎重に選びたいですよね。今回は、床色別の特徴や選び方、人気の組み合わせを解説します。さらに、現在の床の色を変えたいときの対応方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。


床(フローリング)の色で部屋の印象が決まる


床の色は、部屋の広さ、明るさ、そして全体の雰囲気を決める重要な要素です。床は部屋の中でも圧倒的に広い面積を占める「ベースカラー(基調色)」なので、壁や天井とともに、部屋全体の印象を決める土台となります。


このベースカラーを基準に、ソファやカーテンといった大きな家具やカーテンなどのファブリックをメインカラー(主調色)、アソートカラー(配合色)としてコーディネートしましょう。次に、クッションや小物類などをアクセントカラー(強調色)として配置することで、統一感のある理想の空間を演出できます。


人気の床(フローリング)の色と特徴・おすすめの場所


注文住宅を建てる際に、床色選びで悩む方は少なくありません。数多くの選択肢の中から、どうやって理想の色を見つければよいのでしょうか。ここでは、特に人気の高い代表的な床色を、その特徴やメリット・デメリット、おすすめの場所と合わせてご紹介します。


ホワイト・アイボリー系

ホワイトやアイボリーといった白系の床は、主張が少なく、空間全体を明るく開放的に見せてくれます。そのため、インテリアなどで個性を出しやすく、幅広いテイストに合わせられるのが魅力です。


おすすめの場所

  • 子ども部屋
  • キッチンスペース

明るく清潔感のある空間は、お子さんの成長を見守るのにぴったり。キッチンは、白いシステムキッチンや家電と組み合わせることで、統一感のあるモダンな印象になります。


メリット

  • 薄い色なのでほこりが目立ちにくく、明るい印象で部屋全体をクリーンに見せる
  • どのような色の家具や建具との相性もよく、インテリアの選択肢が広がる
  • 床が光を反射するため、部屋全体が広く、開放的に感じられる


デメリット

  • 髪の毛やゴミ、小さなキズ、色あせなどが目立ちやすい
  • 色味によっては、無機質で冷たい印象を与えてしまう


グレー・グレイッシュ系

近年人気の高まっているのが、少しくすんだグレーやグレイッシュな床材です。温かさと冷たさの両方の要素を併せ持ち、落ち着きがありながら洗練された空間を演出できます。


おすすめの場所

  • 書斎
  • リビング

大人っぽく落ち着いた雰囲気に仕上げたい書斎にぴったり。ヴィンテージやインダストリアルといった、無機質でクールなインテリアスタイルとも非常に相性がよいのが特徴です。


メリット

  • モダンで落ち着きのある空間づくりに適している
  • 温かみのある家具から、シャープなデザインの家具まで、合わせるインテリアによって部屋の雰囲気を変えられる
  • 近年のインテリアトレンドに合致しており、おしゃれな印象を与える


デメリット

  • 髪の毛など黒っぽいゴミや水濡れの跡などが目立つ
  • 使用するトーンによっては、部屋全体が暗く見えてしまう可能性がある


ライトブラウン・ナチュラル系(ベージュ含む)

ベージュやライトブラウン系の床は、どんなインテリアにも馴染みやすく、飽きがこない定番の人気色です。無垢材に多く見られる木の質感に近い色合いで、落ち着きとともに、温かみのある雰囲気を演出でき、木目調のデザインなども取り入れやすいのが特徴です。


おすすめの場所

  • リビング・ダイニング
  • 寝室

家族が集まるリビングなどの空間に温かみと安心感を与えることができ、落ち着いた雰囲気でリラックスできる部屋作りにも適しているため、寝室にも向いています。


メリット

  • どのような色やテイストの家具とも相性が良く、インテリアに馴染みやすい
  • 自然な木の風合いが、部屋全体に温かく心地よい雰囲気を感じさせる
  • 無垢材であれば、使い込むほどに味わい深い色合いに変化していく過程も楽しめる


デメリット

  • 無難な色合いのため、強い個性を求める場合には物足りない
  • 黒っぽいゴミやホコリはやや目立ちやすく、凹みやキズが汚れのように見えてしまうこともある


ミディアム系

ミディアム系の床色は、ライトブラウンとダークブラウンの中間の明るさを持つ色合いです。主張しすぎず、それでいて空間に程よい存在感を与えます。明るすぎず暗すぎないため、どんなインテリアテイストにも合わせやすく、バランスの取れた空間づくりに適しています。


おすすめの場所

  • リビング・ダイニング
  • 書斎やゲストルーム

家族が集まるメインスペースとして、落ち着きと明るさのバランスがよく、食事やくつろぎの時間を穏やかに演出してくれます。また、幅広いインテリアに対応できるため、多目的に使用する部屋にも適しています。


メリット

  • 明るすぎず暗すぎないため、ナチュラル、モダン、北欧、和風など、幅広いインテリアテイストに馴染みやすい
  • 木の温かみを感じさせながらも、落ち着いた雰囲気を演出できる
  • 明るい色と暗い色の両方の特性を持つため、白っぽいホコリも黒っぽいゴミも比較的目立ちにくい


デメリット

  • 無難な印象になりやすく、強い個性を求める場合には、アクセントカラーや家具で工夫が必要
  • 周囲のインテリアとの調和が取れていないと、部屋全体の印象がぼやけてしまう


ダークブラウン系

ダークブラウン系の床は、やや暗めのトーンが特徴で、空間に落ち着きと高級感を演出したい場合に最適です。代表的なのは、暗めの色合いが美しい無垢材の「ウォルナット」などで、木の重厚な質感を取り入れたい場合にも向いています。


おすすめの場所

  • 玄関
  • 寝室
  • 書斎や応接間

来客の目にふれやすい玄関などは、ホコリや汚れが目立ちにくいダークブラウン系がおすすめです。寝室では落ち着いた雰囲気で質の良い睡眠をサポート。重厚で落ち着いた雰囲気が、集中力や信頼感を高めるため、書斎や応接間にもよいでしょう。


メリット

  • 髪の毛や黒いゴミなどは目立ちにくい
  • カラフルなインテリアや、白やベージュなどの明るい色の家具との相性がよい
  • 部屋全体を洗練された雰囲気に演出できる


デメリット

  • 白っぽいホコリは目立ちやすい
  • 色の効果で部屋全体が引き締まって見え、場合によっては実際の広さよりも狭く感じる
  • 日当たりの悪い部屋だと、さらに暗い印象になる


インテリアテイスト別!床(フローリング)の色の選び方と組み合わせ


床の色を決める前には、インテリアの方向性を決めることが大切です。ここでは、人気のインテリアスタイル別に、おすすめの床色とその組み合わせ方をご紹介します。


クールなモダン・シンプルスタイル

モダンで洗練された、シックな雰囲気にしたいなら、ホワイト系やダークブラウン系の床色がぴったりです。


白や黒、グレーといったモノトーンの家具と合わせると、クールで都会的な印象に仕上がります。ただし、暗い色ばかりだと重たい雰囲気になりがちなので、白や明るいグレーの家具、または差し色となる小物でバランスを取りましょう。


温かいナチュラルスタイル

温かみのあるナチュラルテイストの部屋には、ベージュやライトブラウン系の床色がおすすめです。


同系色の薄いブラウン系の家具を合わせると失敗がありません。もし少し濃いめのブラウン系を選ぶ場合は、明るい色合いのファブリックや家具を組み合わせて、空間全体のバランスを保つことが大切です。全体的に木の質感が感じられる素材を取り入れ、優しい雰囲気づくりを心がけましょう。


おしゃれな北欧スタイル

おしゃれな北欧テイストの部屋には、ナチュラルな印象のホワイトやベージュ、ライトブラウン系の床色が最適です。


ソファなどの大きめの家具は、床色と似た色合いのものを選ぶと統一感が生まれます。小物類でブルーやイエローなどのアクセントカラーを取り入れると、全体的にバランスの取れた、北欧らしい洗練されたおしゃれな空間に仕上がるでしょう。


個性のあるアジアン・リゾートスタイル

異国情緒あふれるアジアンテイストや開放感のあるリゾート風の部屋にしたいなら、ダークブラウン系の床色がおすすめです。特に、木目を感じるブラウン系のフローリングが雰囲気を高めてくれます。


アジアンやレトロな雰囲気を持つ木製家具、ラタン素材の家具などを選んで、部屋全体に統一感を持たせましょう。大きめの家具は床色と同じブラウン系でまとめるほか、あえて白系のファブリックを取り入れると、明るいリゾート感が強調されます。


無骨で機能的なヴィンテージ・インダストリアルスタイル

飾らない無骨さと機能性を兼ね備えたヴィンテージやインダストリアル(工業的)スタイルには、グレー系の床色が相性がよくおすすめです。


スチールやアイアン、アンティーク調の家具、レザーソファなどを合わせると、空間全体に深みが生まれます。大人っぽい雰囲気にしたい書斎や、カフェのようなリビングスペースにもおすすめの床色です。


洗練された雰囲気のクラシック・エレガントスタイル

優雅で上品なクラシック・エレガントスタイルを目指すなら、ダークブラウン系の床色を選びましょう。深みのある床色が、空間全体に重厚感と格調高い雰囲気を与えます。


曲線的なデザインの家具や光沢のあるファブリック、真鍮やゴールドの小物などを取り入れると、より一層エレガントな印象がアップします。壁や天井の色は、白やオフホワイト、淡いグレーなど、床色と調和しつつ空間を明るく見せる色を選ぶとバランスが取れるでしょう。シャンデリアやアンティーク調の照明も取り入れるのもおすすめです。


床の素材とデザインの種類による違い



床(フローリング)は、色だけでなく、素材やデザインにこだわってみるのもおすすめです。ここでは、代表的な素材と人気のデザインパターンをご紹介します。


素材の種類

フローリング材は、大きく分けて「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類があります。


無垢フローリング

無垢フローリングは、天然木の一枚板を加工したものです。木材によっては香りを楽しめるものもあり、足触りがよいのが特徴です。しかし、他の素材に比べるとコストが高めな傾向があります。また、天然素材ゆえに木の割れや反りが起こりやすく、定期的なメンテナンスが必要になることもあります。


複合フローリング

複合フローリングは、合板などの基材に木目柄の化粧材(シートや薄い単板)を貼り付けたものです。柄が安定しており、無垢材に比べて収縮のリスクが少ないのが特徴で、比較的コストも抑えられます。ただし、深い傷がつくと補修が難しい場合があります。


【関連記事】床材の種類と選び方。フローリング以外のおすすめは?


人気のデザインパターン

近年は、木目を活かした自然な素材感のある、「節(ふし)あり」「ヘリンボーン」などのデザインが人気です。


木の自然な表情が感じられる節(ふし)のあるデザインは、ナチュラルテイストやヴィンテージテイストに特にマッチします。また、魚の骨のようなV字型に木材を並べたヘリンボーンデザインは、レトロで個性的な雰囲気を楽しみたい方におすすめです。


床色選びで後悔しないために知っておきたいポイント


ハウスメーカーなどで床の色を選ぶ際、一度決めたら簡単に変えられないという点が大きな悩みどころですよね。床色選びで失敗しないために押さえておきたい大切なポイントを解説します。


建具やインテリアなど、部屋全体のバランスを考えて決める

床の色は単独で考えるのではなく、その空間に置く家具や目指すインテリアスタイルとの調和を考えることがとても大切です。


カーテンなどのファブリックやドアなどの建具、壁の色も、床色と同様に部屋の雰囲気を左右する重要な要素です。一般的に、床の色から壁、天井へと徐々に明るく薄い色にしていくことで、空間に広がりが生まれ、失敗しにくいといわれています。


床色によってお手入れのしやすさが変わる

床の色の濃淡は、日々のお手入れやメンテナンス性にも影響します。濃い色の床は、白いホコリや小さなキズが目立ちやすい一方で、薄い色の床は、髪の毛や黒いゴミ、経年による床の汚れが目立ちやすいことがあります。また、ペットを飼っている場合は、ペットの毛色によって目立ち具合が変わることもあるため、実際に生活するシーンを想像しながら、お手入れのしやすさも考慮して選びましょう。


フローリングは日光による日焼けなどで徐々に色あせるため、半年に一度程度のワックスがけが色の保護に役立ちます。足の皮脂や日々の汚れが蓄積しないよう、重曹やアルカリ性洗剤などを使った、こまめな拭き掃除を心がけることも、美しい床を保つ秘訣です。


小さなサンプルだけで判断しない

床の色を決める際には、実際に大きな面積でどのように見えるかしっかり確かめるようにしましょう。カタログの小さなサンプルだけで決めてしまい、「思っていたのと違った」という声は少なくありません。


可能であれば、ショールームなどで実物大の床材や、施工事例の写真を参考に、質感や触り心地などを確認してから納得して選ぶようにしましょう。日中の光の下と夜間の照明の下で色の見え方が変わることもあるので、さまざまな条件で確認できるとよいですね。


床の色はDIYやリフォームで後から変えることもできる

将来的には気分転換に床の色を変えたいと考える方もいるかもしれません。実は、大掛かりな工事をしなくても手軽に床の印象を変える方法はあります


ホームセンターなどで購入できる「フロアタイル」や「クッションフロア」などを使えば、既存の床の上に重ねて貼るだけで、簡単に雰囲気を変えられます。種類も豊富なので、気軽に色やデザインの変更にチャレンジできるでしょう。


また、長く住んでいると、床が劣化し、いずれは張り替えリフォームを検討する時期がくるかもしれません。その際も、すでに置かれているインテリアや家具との相性に配慮して選ぶことが大切です。張り替えた後に部屋全体のバランスが崩れないよう注意して選びましょう。費用相場は、6畳ほどの場合は10万円程度、12畳となると20万円程度(※床材の種類によって異なる)が目安となるようです。


大手ハウスメーカーでこだわりの床色選びを


理想の床色を見つけたいなら、ハウスメーカーに相談するのがおすすめです。大手ハウスメーカーでは、多種多様な床材のバリエーションを取り揃えており、ぴったりの色がみつかるでしょう。


また、多くのハウスメーカーでは、プロのインテリアコーディネーターが床色はもちろんのこと、壁や建具、家具に至るまで、トータルでサポートしてくれます。まずは資料請求をしたり、お近くの住宅展示場を訪れたりして、実際に床材の質感や色味を確かめ、住まいのイメージを具体的に膨らませてみてはいかがでしょうか。


【関連記事】大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!工務店との違いやおすすめポイント


「床の色」は部屋のテイストに合わせて選ぶのがおすすめ


今回は、床の色に注目し、色ごとの特徴や選び方のポイントをご紹介しました。床の色は、部屋全体の印象や雰囲気を大きく左右する重要な要素です。理想のインテリアスタイルをイメージしながら、部屋の使い方や目的に合わせた床色を検討することで、後悔のない理想的な空間を実現できるでしょう。この記事を参考に、自分好みのすてきな床色選びをしてくださいね。

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