床の色の選び方。家具やスタイルから選ぶ人気色を紹介
「床の色の選び方が気になる」「どのような床色があるのか知りたい」という方もいるでしょう。床の色は部屋全体の印象を左右するため、インテリアや家具とのバランスに配慮して選ぶことが大切です。今回は床色別の特徴や、床の色を選ぶときのポイントなどをご紹介します。床の色を変えたいときの対応方法もあわせてご紹介しますので、参考にしてください。
床の色で部屋の印象が決まる
床の色は、部屋の雰囲気を決める重要な要素の一つです。面積の広い床や天井の色は、いわゆる「ベースカラー」で、そのほかのインテリアを決める際の要となります。
家具やカーテンなどは「メインカラー」、小物類などは「アクセントカラー」を選び、バランスよく配置することで、理想とするスタイルに近づけることができるでしょう。
人気のある床色は?床の色別に特徴・おすすめの場所を紹介
注文住宅を建てる際に、どうやって床の色を決めればよいのか悩む人もいるかもしれません。ここでは、床色の種類別に見たメリット・デメリットなどをご紹介します。
白系の床色
白系の床には「ホワイト」「アイボリー」「ウォールナット」といった種類があります。
主張が少ない色味なので、インテリアなどで個性を出しやすいでしょう。
白系の床がオススメの部屋は、明るい印象に仕上げたい「子ども部屋」や、白系統のシステムキッチンや家電を設置する場合の「キッチンスペース」などです。
<白系の床色を選ぶメリット>
- 薄い色なので、ほこりが目立ちにくい
- どのような色でも合わせやすいため、建具や家具などの選択肢が広がる
- 床が光を反射するため、空間の広がりを感じられる
<白系の床色を選ぶデメリット>
- 髪の毛やゴミが目立ちやすい
- 色褪せやキズなどが目立ちやすい
グレー系の床色
グレイッシュの明るい床材を採用するケースが、近年多く見られるようになりました。少しくすんだグレー系の床は、落ち着きのある空間を作り上げられるとして人気があります。
グレー系の床は「ヴィンテージ」やむき出し感・無機質感が特徴の「インダストリアル」といったインテリアスタイルを取り入れる場合に相性が良いでしょう。大人っぽく仕上げたい「書斎」などのスペースにもオススメの床色です。
<グレー系の床色を選ぶメリット>
- 落ち着きのある空間づくりに適している
- 温かさと冷たさ両方の要素を持ち合わせた色なので、インテリア次第で部屋の雰囲気を変えられる
<グレー系の床色を選ぶデメリット>
- 髪の毛など黒っぽいゴミが目立つ
- 水で濡れてしまった場合に跡などが目立つ
ベージュ・ライトブラウン系の床色
ベージュ・ライトブラウン系の床は無垢材に多い色合いで、落ち着きとともに、温かみのある雰囲気を演出することができます。木の質感に近い色合いのため、木目調のデザインなども取り入れやすいのが特徴です。
<ベージュ・ブラウン系の床色を選ぶメリット>
- どのような色とも相性が良く、インテリアに馴染みやすい
- 温かみのある空間づくりに適している
<ベージュ・ブラウン系の床色を選ぶデメリット>
- 無難な色なので、個性を出しにくい
- 黒っぽいゴミやホコリがやや目立ちやすく、凹みや傷が汚れに見えてしまうこともある
ダークブラウン系の床色
ダークブラウン系の床はやや暗めのトーンが特徴で、落ち着いた雰囲気や高級感を演出したい場合にオススメです。暗めの無垢材である「ウォルナット」などが代表例で、木の質感を取り入れたい場合にも向いています。
玄関など来客の目に付きやすい場所は、ホコリや汚れの目立たないダークブラウン系の床を選ぶのも1つの方法です。
<ダークブラウン系の床色を選ぶメリット>
- 髪の毛や黒いゴミなどは目立たない
- カラフルなインテリアとの相性が良い
- 空間を引き締める効果があり、洗練された雰囲気を演出できる
<ダークブラウン系の床色を選ぶデメリット>
- 白っぽいホコリが目立つ
- 部屋が狭く見えてしまう
床の色は家具やスタイルから選ぶことも大切
床の色を決めるとき、その場所に置く家具や理想とするスタイルから選ぶことも大切です。ここでは、スタイル別に見た床色の選び方をご紹介します。
クールなモダン系
モダン、シックな雰囲気の部屋にしたい場合は、白系もしくはダークブラウン系の床色がぴったりです。白系や黒系の家具と組み合わせることで、クールでモダンな印象に仕上がるでしょう。
暗い色ばかりだと重たい雰囲気になってしまうので、バランスを見ながら白などの明るい色も取り入れられるとよいですね。
温かいナチュラル系
温かみのあるナチュラル系の部屋にしたい場合は、ベージュやライトブラウン系の床色がオススメ。薄いブラウン系の家具を合わせると失敗がありません。
少し濃いめのブラウン系を選ぶ場合は、明るい色合いの家具を組み合わせてバランスをとることが大切です。全体的に木質が感じられる空間を意識し、温かみのある柔らかな雰囲気づくりを行いましょう。
おしゃれな北欧系
おしゃれな北欧系の部屋作りには、ナチュラルな印象の白やベージュ、ライトブラウン系の床色がオススメです。ソファなど大きめの家具は、似た色合いのものを選ぶと統一感が出ます。
小物類などを使ってアクセントカラーを取り入れると、全体的にバランスの取れたオシャレな空間に仕上がるのではないでしょうか。
個性のあるアジア系
アジア系の部屋作りを行いたい場合は、ダークブラウン系の床色がピッタリです。特に、木目を感じるブラウン系の床もオススメ。アジアンやレトロな雰囲気を持つ家具を選んで、部屋全体に統一感を持たせましょう。
大きめの家具は床色と同じブラウン系のほか、あえて白系のものを選ぶとリゾート風に仕上がります。
床の色を選ぶときのポイント
ハウスメーカーなどで床の色を選ぶときには、どのような点に注意するとよいでしょうか。ここでは、床色を決める際のポイントを解説します。
カーテンなどのインテリアや壁とのバランスに配慮しよう
カーテンなどのインテリアやドアなどの建具、壁などの色も、床色と同様に部屋の雰囲気を左右する重要な要素です。基本的には、床の色から、壁、天井と徐々に薄い色にしていくことが、床色選びで失敗しないためのポイント。
どのような部屋にしたいのか、完成形をしっかりイメージして、全体のバランスに配慮した色選びをすることが大切です。
小さなサンプルではなく、本物の質感を確かめよう
床の色を決める際には、本物の質感をしっかり確かめるようにしましょう。カタログの小さなサンプルのみで決めた」という声もよく聞かれますが、サンプルと実際の床とでは大きく印象が変わってしまう場合もあります。実際に質感や触り心地などを確かめてから、納得して選べるとよいですね。