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折り上げ天井とは?メリット・デメリットや照明選びのコツを紹介

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2022-07-25
間取り・設備

折り上げ天井を新築一戸建てに設けたいと考えたとき、「メリット・デメリットが気になる」「後悔しないよう照明選びのポイントを知りたい」と考える人もいますよね。今回は、折り上げ天井の特徴や間取りについて紹介するとともに、照明やクロス選びのコツなどを実例も交えながら解説します。おしゃれな家づくりに是非ご参考ください。


折り上げ天井とは、天井の中央を一段高くした天井のこと


折り上げ天井とは、天井の中央部分を一段凹ませ、周囲より高くした天井のことを指します。折り上げ天井がある空間は、天井の中央が一段高くなっていることで奥行きがあり、開放感が生まれる特徴があります。一般的にリビングに取り入れることが多いですが、和室や玄関、寝室などに用いられることもあります。必ずしも天井の中央でなければいけないということではなく、空間を広くしたい場所へ設けることが可能です。


天井高さに差をつける方法としては折り上げ天井以外に、「勾配天井」にするという方法もあります。勾配天井とは、屋根の形に沿って斜めに高くしていく天井のこと。こちらの場合は屋根の形状にあわせて天井を斜めにするため、平屋や2階リビングの家に向いています。


勾配天井とは?メリット、デメリットや照明・シーリングファン設置時のポイント


折り上げ天井にするメリット・デメリット


折り上げ天井のメリット

ここからは、折り上げ天井を設ける際のメリットをご紹介します。


<メリット1>部屋に奥行きが生まれる

折り上げ天井は、天井が二段になることで奥行きが生まれます。様々な条件で天井そのものを高くできない場合でも、折り上げ天井を設けることで、部屋全体が広くなったような印象を与えてくれるでしょう。


<メリット2>おしゃれな空間になる

折り上げ天井は通常の天井と比較して、おしゃれでスタイリッシュな空間となるメリットもあります。四角形や楕円など、部屋の雰囲気に合わせて形を変えることも可能ですし、目を引く場所となるため、折り上げ天井がある部屋は存在感のある空間となります。


折り上げ天井のデメリット

つづいて、折り上げ天井を設けた際のデメリットをご紹介します。


<デメリット1>掃除がしにくい

折り上げ天井は、折り上げた部分にほこりが溜まりやすい場所となります。掃除の手間を減らしたい方や、高齢で高いところの掃除は大変という方は、天井が高い分、掃除がしにくいというデメリットがあることを考慮しておいた方がよいでしょう。


<デメリット2>上の部屋の天井高が低くなることも

折り上げ天井を設けた場合、設計によっては上の部屋の天井高が低くなってしまうケースがあります。 勾配天井と違って上に部屋を設けることができても、圧迫感のある過ごしにくい部屋となってしまうと残念ですよね。折り上げ天井を検討する際は、上の部屋に影響なく設置できるのか担当の方に確認をしておくのがオススメです。


折り上げ天井「照明選び」のコツ


折り上げ天井を設けた場合、そこにどのような照明を選ぶかが1つのポイントとなります。照明で思い浮かぶのはシーリングライトでしょうか。もちろん、シーリングライトもよいですが、照明器具を何にするかで部屋の印象はぐっと変わります。段差のある折り上げ天井を最大限に生かせば、照明の納まりも良くなります。


照明にもこだわることで、よりおしゃれでデザイン性のある空間になることでしょう。折り上げ天井をグレードアップさせるための参考にしてみてください。


ダウンライト|スタイリッシュな仕上がりに

折り上げ天井で最も採用される照明は、ダウンライトです。ダウンライトは、天井に穴を開けて埋め込むタイプの器具なので、天井面がすっきりとまとまったスタイリッシュな印象になります。


部屋の中央に集中して配灯した場合、スポットライトのように光が集まるため、メリハリのついた雰囲気になります。一方、部屋に分散して配灯した場合は、部屋全体が明るくなるため、家族が集まるリビングなどで採用されることが多いでしょう。部屋の雰囲気に合わせて配灯位置を検討するのがオススメです。


間接照明|やわらかい雰囲気に

折り上げた段差の内部に照明を入れ、折り上げた天井を優しく照らす「コープ照明」という間接照明があります。直接光源を見なくて済むので眩しさを感じにくく、照明の納まりも良くなります


そもそも間接照明は、壁や天井を照らし、反射光によって空間を照らす照明器具です。優しく照らしてくれるため、寝室などのリラックスしたい空間をやわらかい雰囲気にしてくれる特徴があります。間接照明は空間にメリハリをつけたり、奥行きをもたせたりすることができるため、インテリアのアクセントとしても利用できそうです。


照明付きシーリングファン|高級感のある空間に

照明付きシーリングファンは、通常の照明より照明そのものにボリュームがあります。ほかの部屋だと圧迫感を感じてしまう照明付きシーリングファンでも、高さのある折り上げ天井ならぴったりの照明の1つと言えるでしょう。高級感のある特別な空間となりますね。


折り上げ天井で一工夫。おしゃれに見せるポイント


折り上げ天井をよりおしゃれに見せるポイントは、照明だけではありません。ほかにどんな工夫ができるか、ご紹介します。


アクセントクロス(壁紙)をはる。木目調もオススメ

折り上げ天井の折り上げた面を、周囲とは違うアクセントクロス(壁紙)で仕上げる方法があります。リビングの場合、ソファなど家具の張地と色を揃えた無地の壁紙にすることで、より個性的なインテリアに仕上がるでしょう。木目調のアクセントクロスにすれば、部屋の雰囲気が柔らかい印象になるためオススメです。壁紙では勇気がいる柄の場合、思い切って天井の折り上げ面にはるのも1つの手となりそうです。


見せ梁にする

構造体の「梁」をあえて見せることで、天井にアクセントを加える方法があります。梁を見せるためには天井をあげる必要があるため、必然的に天井が高くなり、開放感が生まれます。梁の仕上げは自分の好みや部屋の雰囲気に合わせてクロスを巻く方法や、塗装をして元の木目を活かす方法があります。


モールディングを取り入れる

モールディングとは、西洋の古典建築に用いられた木や石を原型とする、細長い形状の装飾や仕上げの総称です。光と陰でメリハリをつけるように型どられている輪郭を持っており、別名繰形(くりがた)とも言います。近年では石膏や合成樹脂など、多様な材質が用いられ、折り上げ天井廻りの縁に採用されることもあります。


モールディングは、空間をより上品な印象にしてくれるため、フラットなパターンと比較するとデコラティブな仕上がりになります。部屋の雰囲気に合わせて取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。


折り上げ天井で後悔しないための注意点


折り上げ天井を設けたことで、失敗や後悔をすることのないよう、設置する際の注意点をご紹介します。


部屋のバランスを考えて、折り上げ部分の高さを決める

折り上げ部分の高さを極端に高くしてしまうと、部屋のバランスが悪くなる可能性があります。部屋の広さや窓の大きさなど、全体の間取りを充分に考慮して、折り上げ部分の高さを決めましょう。


照明の明るさに不足はないか確認する

実際暮らしてみると、折り上げ天井からの照明の明るさが、想定より暗かったという声が少なくありません。とくに間接照明を用いた場合、天井面を反射させた光で部屋を明るくするため、床に当たる光量が減少します。さらに天井が高くなっている分、床や家具との距離が長くなり、より明るさが抑えられてしまうのです。例えばキッチンやダイニングで折り上げ天井を採用した場合、照明が不足していれば手元が暗くなって作業の妨げになることも考えられます。


明るさが不足した空間では、快適性が劣ってしまいます。ダウンライトやシーリングライトなど、照明器具を組み合わせて照明計画を立てることをオススメします。


折り上げ天井の後悔談を詳しく知りたい方はこちら。

折り上げ天井での後悔談は?メリット・デメリットを紹介


折り上げ天井にリフォームする場合の費用


新築購入時には折り上げ天井を採用していなくても、ライフスタイルの変化に合わせて、折り上げ天井にリフォームすることを検討する方もいるでしょう。


折り上げ天井にリフォームする場合の費用相場は、1㎡あたり12,000円〜15,000円が目安となります。


ただし、折り上げる面積や仕上げ方法、依頼する業者によって、単価は変わります。また、照明器具を設置するために天井裏補強工事費が必要になるケースがあることも覚えておきましょう。


大手ハウスメーカーで折り上げ天井のある家を建てよう


折り上げ天井がある間取りは、大手ハウスメーカーでも手がけています。大手ハウスメーカーの営業マンは、建物について詳しいだけでなく、様々な価値観を持つ家族に合わせた住まいを実現するための豊富な知識を持っています。


資料請求をしたり、住宅展示場に足を運んだりして、理想の折り上げ天井を提案してくれるハウスメーカーを探してみてはいかがでしょうか。


大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!検討初期に知りたい基本情報まとめ


<事例1>クラシカルな内装が映えるエレガントな住まい

見切り縁のある折り上げ天井を設けて、陰影をもたせた空間を実現した住まいの実例があります。照明もクラシカルなシーリングライトにし、ソファやテーブル、シェードなどの家具類も同様の雰囲気に統一することで、部屋全体の印象をエレガントスタイルにすることが可能です。


間取りや家具を工夫し、統一感をもたせることで、家族と特別な時間を過ごせる空間となることでしょう。


<事例2>最大3メートル以上の天井高が魅力の住まい

折り上げ天井にすることで、天井高を最大3メートル以上もたせた間取りの実例もあります。折り上げ天井は空間のアクセントにもなり、のびやかな印象にしてくれます。空間にリズムと立体感を生み出し、より魅力的な住まいにしてくれることでしょう。


折り上げ天井のメリット・デメリットを知って後悔のない家づくり


折り上げ天井とは何か、メリット・デメリットや照明選びのコツなどをご紹介しました。折り上げ天井を設ける際は、照明の納まりやクロス、梁の見せ方などを工夫すれば、おしゃれでこだわりのある空間を演出できそうです。

いざ暮らしてみたら後悔した、といったことがないよう費用面などのポイントも押さえて検討しましょう。家族で理想的な間取りを相談し、納得のいく折り上げ天井のある新築一戸建てを建てられるとよいですね。

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