
ランドリールームでの失敗・後悔体験談。満足のいく家づくりのコツは?
ランドリールームとは、洗濯に関する家事をまとめて行う部屋のこと。「洗濯物を洗う、干す、取り込む、たたむ」までの工程を一室で行えることが魅力ですが、新築一戸建てにランドリールームを設けて後悔しないのか、不安な方もいるかもしれません。今回は、ランドリールームを設置した失敗例や後悔体験談をもとに、家づくりのコツをご紹介します。ランドリールームを検討している方は、是非ご参考ください。
ランドリールームの失敗例は?8つの後悔体験談を紹介
ランドリールームを設けて失敗や後悔をする方もいるようです。実際にランドリールームをつくった方の失敗体験談をご紹介します。
<失敗1>広くつくりすぎて、ほかの間取りが狭くなった
「家族が多いため4畳分のランドリールームをつくりましたが、その分リビングなどが狭くなってしまいました。もっと広々と使えるリビングにするべきだったと後悔しています」(40代男性)
ランドリールームを広くつくり過ぎたために後悔した、という声がありました。特に、リビングは1日のなかでも過ごす時間が長い場所。リビングが狭くて過ごしにくい場所とならないよう注意が必要です。
<失敗2>狭くつくりすぎて、使い勝手が悪い
「物干し竿が一本しか置けず、洗濯物同士が密着して乾きにくいです。家族の人数分の洗濯物が干せるスペースが確保できているかを、もっと考えておくべきでした。狭くて干すので精一杯になってしまい、畳むスペースもありません」(40代女性)
逆にランドリールームが狭すぎて後悔するケースもあるようです。2人以上いると身動きがとれないなど、使い勝手が悪く、結局ランドリールームを使わなくなってしまったという人もいました。
<失敗3>結局使わなくなってしまった
「憧れもあってランドリールームをつくったけれど、いざ洗濯物を室内に干してみたら外干しの方が私は好きだと気付きました。結局外干しがメインのため、今では物置と化しています」(30代女性)
ランドリールームは天候に左右されず室内干しができる一方、やはり天日干しが良かったという声も。ランドリールームとして本来の使い方ができるよう、外干しとのアクセスも考慮して両方使えるように検討しましょう。
<失敗4>湿気がこもりジメジメする
「室内干しは想像していたよりも湿気がこもってジメジメします。梅雨の時期はとくにこもりやすく、カビが発生して生乾きのニオイが残ります。もっと湿気対策をとるべきでした」(40代男性)
湿気対策を考えておくべきだった、という後悔もあるようです。湿気がこもって洗濯物がよく乾かず、ニオイが発生することで不快な思いをしているケースもあります。
<失敗5>ファミリークローゼットも作っておけばよかった
「ランドリールームの横にファミリークローゼットを設ければよかったと後悔しています。洗濯物を干して畳むまではいいですが、家はクローゼットが別のところにあって結局そこまで洗濯物を運ばなくてはいけません。」(20代女性)
ランドリールームと収納スペースが離れた場所にあることで苦労しているケースもあるようです。収納するまでが洗濯と考え、動線の良い間取りを考えるのがポイント。家事動線を短くするためには、ランドリールームとつながるファミリークローゼットも一緒に検討するのもオススメです。
<失敗6>スロップシンクや作業台はいらなかった
「汚れ物の予洗いや、浸け置き洗いなどをするため洗濯機の横にスロップシンクも一緒に設置しましたが、思っていたほど使わずお金の無駄になってしまった気がします。それに洗濯物を畳んだりアイロンをかけたりする用に作業台も作りましたが、結局リビングでテレビを見ながら作業してしまうので、これも無駄なスペースになってしまったと思います」(40代女性)
スロップシンクを設けて失敗した、という声も聞かれます。作業台も設置したのに使わなければもったいないですよね。スロップシンクも作業台もランドリールームに本当に必要かをシュミレーションしておく必要がありそうです。
<失敗7>ホスクリーンの位置が悪く乾かしにくい
「物干し竿を支えるための『ホスクリーン』をランドリールームに設置しました。ホスクリーンの位置が悪かったせいか、ドアを開けると洗濯物にぶつかります。それに洗濯物同士が干渉することで乾きにくく、ホスクリーンの長さもしっかり考えるべきでした。高い位置に設置してしまったため、妻の背だと届きにくいのも失敗です」(30代男性)
ホスクリーンの位置や長さが悪いと洗濯物が乾きにくいことに加え、家族みんなにとって使いやすい空間とはなりません。ホスクリーンを設置する場合は、位置や長さも考えておきましょう。昇降式タイプもあるので、適したタイプを選べるとよいですね。
<失敗8>必要な場所・位置にコンセントがない
「湿気対策のため除湿機を設置しましたが、コンセントの位置が悪く、延長コードを使わなければなりません。家電製品の設置場所を考慮した上で、コンセントの位置を決めるべきだったと後悔しています」(30代女性)
新築の間取りにばかり気を取られ、入居後、必要な場所にコンセントがないことに気づき後悔したという声もありました。除湿機・サーキュレーター・暖房機器など、さまざまな電化製品を置くことが考えられる場合は、設計時にコンセントの位置、数を確認しておく必要があるでしょう。
ランドリールームづくりで失敗を避けるコツ
実際にランドリールームを設ける場合、どのような点に気をつければよいのでしょうか。ここからは、ランドリールームを計画する際に失敗を回避するためのコツをご紹介します。
<コツ1>必要な広さを検討しよう。2~3畳程度が理想
ランドリールームの広さに基準はありませんが「広すぎず、狭すぎず」が理想的でしょう。一般的には2畳から3畳が最も適した広さと言われています。3畳あれば2メートルの物干し竿を2本設置でき、家族4人分の洗濯物を十分に干すことが可能。家族構成やほかの間取りも考慮して検討するのがよいですね。
<コツ2>作業台などの高さは使う人に合わせよう
洗濯家事を行う作業台は使いやすい広さを確保し、メインで作業する人の背の高さに合わせましょう。座って使うのか、立って使うのかでも、適した高さは変わります。使い方を想定して高さを検討したいですね。洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりする作業が負担にならない高さを見つけましょう。
<コツ3>動線や日当たりを考えて間取りを検討しよう
家の南側にランドリールームを配置できれば、太陽の日差しを受けて洗濯物も乾きやすいでしょう。しかし、日当たりを確保できない北側などの間取りになった場合でも、窓の設置位置や除湿機・サーキュレーターなどをうまく使うことで問題なく乾かすことができます。
また、家事動線をあらかじめイメージし、以下のようなポイントを押さえた間取りを考えることをオススメします。
- キッチン、浴室、洗面脱衣場、ランドリールームなど水回りをまとめた間取り
- 外にも物干し場がある場合の動線
- 可能であればファミリークローゼット等の収納スペースの併設
家事動線を短くすることで、家事全般を効率よく行うことができますね。毎日のことなので、間取りは慎重に検討しましょう。
ランドリールームをつくるメリット
ここまでランドリールームの失敗例や後悔体験談をお伝えしてきましたが、ランドリールームにはメリットもたくさんあります。ランドリールームならではのメリットは、以下のようなことが挙げられます。
- 洗濯に関わる一連の流れを一室で行えるため、洗濯動線がシンプルになる
- 通年で室内干しができるため、花粉の多い時期や天気の悪い日でも洗濯ができる
- リビングなどのリラックス空間と洗濯動線を分けることができる
洗濯家事効率があがるランドリールームは、共働きが多い現代に適した家事空間となると言えます。ひとつの空間として収納棚や壁などをおしゃれにコーディネートし、素敵な家事スペースにしましょう。
ランドリールームをつくらない場合の間取りは?
延床面積がせまく、十分な広さのランドリールームを確保できない場合や外干しが好きな場合は、ランドリールームをつくらず、洗濯動線に配慮した間取り計画を立てることも選択肢のひとつ。「水回りを一カ所にまとめて、洗濯機から物干し場までの距離を短くする」「階段の上り下りをしなくてよい間取りにする」など、家事効率を上げる間取りを検討するとよいでしょう。
大手ハウスメーカーでランドリールームのある家を検討!
大手ハウスメーカーでランドリールームのある注文住宅を建てたいと考える人もいるのではないでしょうか。。大手ハウスメーカーなら、これまでの実績とノウハウを活かしてアイデアの詰まったランドリールームを提案してくれるでしょう。実際に住宅展示場へ足を運び、さまざまなハウスメーカーの比較をしてみてはいかがでしょうか。
関連記事:大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!検討初期に知りたい基本情報まとめ
ランドリールームづくりのコツを知り失敗のない家づくり
失敗例や後悔体験談をふまえてランドリールームを設ける際のコツをご紹介しました。家事動線を考えた間取りにすることで、生活をより豊かにしてくれるランドリールームをつくることができます。
気になることや悩むことは、家づくりの専門家であるハウスメーカーの営業マンに相談するのもオススメ。プロならではのアドバイスやアイデアを提案してくれるでしょう。失敗の声を参考に、家族で話し合って理想的なランドリールームのある住まいをつくれるとよいですね。