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オープン外構とは?クローズ外構との違いや侵入防止・目隠し対策などを紹介

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2022-11-22
基礎知識

オープン外構とは、門や塀などを設けない外構のこと。メリットとして開放感を得られる一方で、侵入防止や目隠し対策が必要だと感じる方もいるのではないでしょうか。おしゃれなオープン外構にするための工夫を知りたい方もいるかもしれません。今回はオープン外構に注目し、クローズ外構との違いや家づくりのコツを紹介します。


オープン外構・セミクローズ外構・クローズ外構の違い


そもそも外構とは、門やアプローチ、ガレージや庭など、建物の外部にある構造物を指します。外構には、開放的で人気の「オープン外構」、プライバシーを確保した「クローズ外構」、中間の「セミクローズ外構」があります。まずは、それぞれの特徴を見ていきましょう。


オープン外構とは

オープン外構とは、塀やフェンスなどを設けないプランニングの外構を指します。狭小地の多い都市部では、オープン外構にして住まいの面積を確保するケースがよくみられます。開放的であることが魅力の一方で、土地への侵入が容易であることが欠点として挙げられます。


クローズ外構とは

クローズ外構は、門やフェンス、ブロック塀などで敷地の内側と外側とをはっきり分けた外構のことです。さまざまなエクステリアを採用し、外構デザインを楽しめるのがクローズ外構の魅力です。外部からの視線をシャットアウトでき、プライバシーを確保しやすい点も特徴ですが、そのために近隣住民との交流機会を失ってしまう可能性があります。


セミクローズ外構とは

セミクローズ外構とは、オープン外構とクローズ外構のメリットを取り入れた外構のこと。例えば、アプローチはオープンにして、トイレや浴室などプライバシーを確保したい場所の周囲にだけブロック塀を設置するケースが該当します。そのほか、道路との境界線は芝生等で示して隣地との間にはフェンスを設置するようなプランニングもセミクローズ外構です。


外構にはさまざまな種類がありますが、今回の記事ではオープン外構にスポットを当て、メリット・デメリットや侵入防止・目隠し対策などを解説していきます。


オープン外構のメリット


オープン外構には費用やセキュリティなども含め、さまざまなメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか見てみましょう。


<メリット1>開放感を得られる

オープン外構の一番のメリットは、何といってもその開放感です。光や風を遮るものがないため家の中に自然光が差し込みやすく、風通しもよくなります。例えば北向きの土地に家を建てる場合は、採光の確保を目的にオープン外構を選ぶプランが考えられるでしょう。


<メリット2>近隣とのコミュニケーションをとりやすい

オープン外構なら敷地の外側から家の外観や庭が見えるため、通りかかった人や近隣の人と、コミュニケーションをとりやすくなります。道行く人に建物の外観や庭の景色を楽しんでもらいたい、という人にもおすすめのプランニングと言えるでしょう。


<メリット3>家づくり費用を抑えらえる

門扉や塀などを設置しないことで材料費や工事代金などがかからず、トータルでの住宅価格が割安になることも、オープン外構にするメリットです。また、外構に対する維持費用の負担も減るので、そのぶん出費を抑えることができます。 


<メリット4>死角がなく防犯性が高い

オープン外構は敷地の外からの出入りが容易です。一方で、敷地内に死角がなく侵入者が身を隠せる場所がないとなれば、かえって侵入されにくいという見方もできるでしょう。近所づきあいの活発な地域であれば、防犯対策としてより効果的であると言えます。


<メリット5>リフォームをしやすい

オープン外構なら、リフォームによってクローズ外構やセミクローズ外構に変えることもできます。例えば、駐車スペースにシャッターを取り付けたり、子どもの飛び出しを防ぐために低めのフェンスを設置したりと、住む人のライフスタイルの変化に応じて外構を変えやすいのもオープン外構ならではのメリットではないでしょうか。


オープン外構のデメリット


残念ながらオープン外構にはデメリットもあります。家づくりで失敗しないために、どのようなデメリットがあるのかも知っておきましょう。


<デメリット1>プライバシーの確保が難しく目隠し対策が必要

オープン外構は外から敷地内がよく見えるため、家の中にいても落ち着かないかもしれません。

ストレスで居心地が悪く、新築で間もないのにリフォームでクローズ外構に変えたというケースもあります。オープン外構にするなら、同時に、外からの視線を遮るような目隠し対策を検討しておくと安心です。


<デメリット2>容易に敷地内に侵入されやすい

外部から誰でも敷地内に侵入できるため、特に角地の場合は、通行人や車が敷地をショートカットのように通ってトラブルになることもあります。

マイホーム計画を立てるときは侵入防止対策もしっかり検討したいですね。


<デメリット3>簡単に敷地外へ出られる。子どもやペットがいると心配

敷地の外から侵入しやすいのと同時に、中から敷地外へ簡単に出られるのもオープン外構のデメリットです。

交通量の多い場所に家を建てる場合は、小さな子どもやペットが道路に飛び出さないような対策が必要でしょう。家族構成や立地によっては慎重な検討が必要です。


オープン外構のデメリットを解消する方法


オープン外構のメリット・デメリットをデメリットはあっても、解消するための対策があります。ここでは、デメリットの解決策をご提案します。


侵入防止対策をとりたい

解決策:境界線に植木鉢・プランターを置く

侵入防止対策として、敷地と境界線の間に花壇をつくったり木を植えたりすると、侵入されにくくなります。また、日ごろから近隣の人とコミュニケーションをとって敷地内に立ち入りしにくくするほか、防犯カメラを設置するのもおすすめです。


人の目を気にせず過ごしたい

解決策:家の配置計画を工夫する・中庭をつくる

プライバシーを守る家づくりの対策としては、建物を道路側に建てて庭を道路に面してない場所にしたり、建物をコの字形にして庭を中庭にしたりするプランニングがおすすめです。

また、道路から家の中が見えにくい間取りにしたり、敷地内のゾーンニングを工夫すると良いでしょう。部分的なフェンスや生け垣など、目隠しになるものを設置するのも効果的です。


おしゃれな外構づくりのポイント


おしゃれな家づくりのためには建物と外構とのバランスが大切です。計画時の重要なポイントを2つご紹介します。


玄関アプローチのデザイン・素材にもこだわる

家に訪れる人が最初に目にする玄関アプローチは、外構の中でも家の印象を決める重要な部分です。敷石、レンガ、枕木、人工芝など色や素材もさまざまあり、建物と調和するものを選ぶと統一感が生まれます。人が通る場所であることから、歩きやすさや滑りにくさなど実用性にも配慮するとよいでしょう。


理想の雰囲気に合わせ植栽する

ガーデニングが好きな人はもちろん、見た目の美しさの面でも植栽はおすすめです。低めの植え込みや花壇をつくることで境界線を示しながら、くつろげる快適な庭づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。グリーンは家の外観を明るくしてくれるのも魅力です。

また、植栽するものを選ぶときは、目隠し対策なら「常緑樹」、紅葉を楽しむなら「落葉樹」といったように、目的にあわせて木の種類や高さを選ぶのがおすすめです。


大手ハウスメーカーでオープン外構の家を建てよう


大手ハウスメーカーでオープン外構の家づくりを検討している方もいるのではないでしょうか。例えば、次のような外構プランニングの提案事例があります。


  • 街並みと外構が自然につながるような庭づくりの提案
  • 住む人だけではなく、家の前を通る人にも建物や庭を見て楽しんでもらうことができる提案


これ以外にも、ハウスメーカーそれぞれの強みを活かしたプランニングを期待できるでしょう。パンフレットを手に取ったり、住宅展示場を訪れたりするなどして、ぜひ検討してみてください。


関連記事:大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!工務店との違いやおすすめポイント


オープン外構の特徴を理解して、失敗のない外構づくり


門や塀のないオープン外構は、開放的でコストパフォーマンスがよく魅力的な外構プランの一つです。しかし、外から侵入されやすく、プライバシーの確保が難しい点が悩みどころだと感じる方もいるでしょう。オープン外構を検討する際は、今回ご紹介した侵入防止や目隠し対策を参考に、快適に住み続けられる外構を考えていきましょう。


関連記事:角地のメリット・デメリット。後悔しない外構・トラブルを避けるポイントを解説

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