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軽量鉄骨造の防音性は低い?音漏れ対策や新築時の注意点を解説

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2023-11-08
選び方

軽量鉄骨造の家の防音性は、木造より少しよいか同程度だと言われています。家づくりの際に、どのような防音対策を取り入れたら騒音トラブルを防ぐことができるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

今回は、軽量鉄骨造の特徴や防音性についてのほか、軽量鉄骨造の家でどのような防音対策をとれば快適に暮らせるのか、家づくりのヒントをご紹介します。


軽量鉄骨造の防音性はどれくらい?


軽量鉄骨造の防音性は、木造より少しよいか同程度だと言われています。

木造は素材の性質上、通気性がよい反面、音もよく通します。軽量鉄骨造は、柱や梁などに厚さ6mm未満の鉄骨が用いられているため、頑丈なイメージを持つ人は多いでしょう。しかし、壁や天井など骨組み以外は木造と同じ素材が使われているため、防音性に大差はありません人によっては、日常生活のなかでドアを開け閉めする音や隣の部屋の話し声、足音などが気になる可能性があるでしょう。

一方、もっとも防音性や遮音性が高いのは、気密性の高いコンクリートを流し込んで造られる鉄筋コンクリート造(RC造)です。


軽量鉄骨造住宅でできる防音対策


騒音が気にならない、出さないような工夫をすれば、騒音トラブルや音漏れのリスクを最小限にできます。ここでは、軽量鉄骨造の家で手軽にできる防音対策をお伝えします。


【防音対策1】壁に防音シートを貼る

隣の部屋から声などが聞こえる場合、壁の防音性が低い可能性があります。

壁に防音シートを貼り付けることで、外からの騒音を防げるほか、室内の生活音が外に漏れにくくなります。赤ちゃんがいる家庭や楽器を演奏する機会のある方には効果的です。

ただし、防音シートに移動時の足音や子どもが走り回る足音など振動音を防ぐ効果はあまりありません。床の振動音に対しては、厚手のカーペットや防音カーペットなどを組み合わせて使用するのがオススメです。


【防音対策2】家具の配置を工夫する

屋外に面している壁側に、本棚やクローゼットなどの背の高い家具を配置することも防音対策の一つとして有効です。

家具が壁の厚みを補うことで二重壁の役割を果たし、部屋の防音効果を高めてくれます。また、壁から離れた位置にテレビやベッド、ソファーを配置するのも、生活音を和らげるのに効果があります。ぜひ新築レイアウトを考えるときに、あわせて検討してみてください。


【防音対策3】防音カーテンをつける

防音カーテンは通常のカーテンとは異なり、遮音性のある素材でつくられています。通常のカーテンよりも厚みがあり、遮光性や遮熱性を兼ね備えたものが多いです。

大通りに面した窓などには、一回り大きめのものを取り付けたり、厚手のドレープカーテンとレースカーテンを二重掛けにしたりするとより高い防音効果を得られるでしょう。


軽量鉄骨造住宅で騒音に悩まないためのポイント


家自体の防音対策に加え、新築の軽量鉄骨造住宅を建てる場合、どのようなことに気を付けるとよいでしょうか。ここでは騒音トラブルを回避するための3つのポイントをご紹介します。


静かな環境を選ぶ

聞こえてくる音は近隣住人からの生活音だけではありません。幹線道路や駅が近い場所では、朝早くから夜遅くまで車や通行人の音に悩まされる可能性があります。駅や大通りなどから少し離れた周辺環境が静かな場所を居住地として選ぶと、騒音トラブルのストレスを減らすことができるでしょう。


近隣住民の状況を確認する

新しい土地に家を建てる場合、近隣で過去に騒音トラブルがなかったかなど、不動産屋の担当者に聞くと情報を得られることがあり、参考にするとよいでしょう。騒音と感じるレベルは人それぞれなので、周辺の状況も確認しておくと安心です。


時間帯による状況の違いを確認する

騒音の状況は、日中・夜間など時間帯で状況が変わることが多いです。例えば、昼間は交通量が落ち着いているエリアも、朝晩はラッシュで車の交通量が増えることがあります。また、平日は静かでも休日は人が集まってにぎやかになる場所もあるでしょう。時間帯や曜日を変えて周囲の状況を確認しておけると安心です。


軽量鉄骨造の特徴やメリット・デメリット


軽量鉄骨造の家について防音性や防音対策をお伝えしましたが、そのほかにどのような特徴があるのでしょうか。ここからは、軽量鉄骨造の特徴とメリット・デメリットを紹介します。


軽量鉄骨造(S造)とは

軽量鉄骨造とは鉄骨造の一種で、主要な骨組みに鉄骨が使われている構造のことです。「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2つに分かれ、「Steel」の頭文字をとり「S造」と略されます。

主要な骨組みに厚さ6mm未満の鉄骨を用いた構造が「軽量鉄骨造」で、鉄骨の厚みが6mm以上の場合は「重量鉄骨造」に分類されます。耐震性能は木造よりも優れており、倒壊する危険が少ないと言われています。軽量鉄骨造は戸建て住宅のほかにも、比較的小規模なアパート・店舗などに多く採用されています。


軽量鉄骨造のメリット・デメリット

軽量鉄骨造のメリット

軽量鉄骨造の家は、鋼材の規格が決まっていることから、建物のパーツを工場で製造して現地で組み立てるプレハブ工法が主流となっています。そのため、工期が4か月程度と短いことがメリットの一つです。

建物の仕上がりが作業員ごとの技術で左右されず、品質が安定しているのもうれしいポイントでしょう。材料費と人件費を抑えられるため建築コストが安くなるという特徴もあります


軽量鉄骨造のデメリット

軽量鉄骨造の家は、鉄筋コンクリートとは異なり、防音性や耐火性については木造と大きな差はありません。また、通気性や断熱性が低いため、夏は暑く冬は寒くなりやすいです。

間取りの自由度が低いことも、人によってはデメリットとなるでしょう。リフォームする際には制約が出てしまうこともあり注意が必要です。


【関連記事】軽量鉄骨造とは?メリット・デメリットや木造・RC造との違いを解説


大手ハウスメーカーで軽量鉄骨造住宅を建てよう


大手ハウスメーカーで軽量鉄骨造の家づくりをしたい、と考えている方もいるのではないでしょうか。大手ハウスメーカーは独自の技術を用いて防音性を高める工夫をこらしています。

一例として外壁材と石膏ボードの間にグラスウールを挟んだり、遮音性の高い外壁材を使用したりして、部屋の防音性能を高めているケースがあります。また、壁だけでなく天井や基礎にも断熱材を用いるといった対策をとることも。軽量鉄骨の家づくりを検討している方は、防音性にも注目してハウスメーカーを選んでみてはいかがでしょうか。


【関連記事】大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!工務店との違いやおすすめポイント


軽量鉄骨造の防音性を把握した上で、理想の家づくりを


軽量鉄骨造の防音性は、木造より少しよいか同程度だと言われています。しかし、近年では、ハウスメーカーがさまざまな防音対策を取り入れ、快適な住まいを提供しています。家づくりにどのような工法を用いるかは、木造や鉄筋コンクリート造などと特徴を比較して検討するのがおすすめです。軽量鉄骨の防音性について十分理解し、納得のいく家づくりができるとよいですね

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