分譲とは？意味や「分譲住宅」「分譲マンション」の特徴、「賃貸」との違い

分譲とは「分割譲渡」を略した言葉で、土地や建物を分割して販売することを指します。マイホームを検討するときに、「分譲がどのような意味を持つのか知りたい」「分譲や賃貸の違いは？」といった疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。今回は、家づくりの際に知っておきたい、分譲住宅・分譲マンションの意味や購入するメリットなどをご紹介します。

分譲とは、土地や建物などを区分けし販売すること

分譲とは「分割譲渡」の略語で、土地や建物を区分けし販売すること。よく聞かれる、分譲住宅と分譲マンションは次のような意味の違いがあります。

• 分譲住宅（一戸建て）

ハウスメーカーが広い土地をいくつかに分けて住宅を建て、土地付きの新築一戸建てとして一区画ごとに販売している住宅

• 分譲マンション

一棟のマンションを一住戸ごとに分割して販売しているマンション

「分譲」と「賃貸」の違い

分譲と賃貸の違いが気になる人もいるのではないでしょうか。双方の違いは簡単にいうと、「所有権」を得られるかどうか、という点になります。例えば分譲一戸建てを購入した場合は、その土地と建物が購入者の資産となります。

一方で「賃貸」の場合は、賃料を支払い続けていても、土地や建物の所有権がオーナーから賃借人に移ることはありません。

「分譲住宅」の特徴・メリット

分譲住宅は、ハウスメーカーなどが広い土地を購入・分割して、土地付き新築一戸建てとして販売している住宅です。不動産会社が購入した土地に住宅を建てた状態で販売されている点は「建売住宅」と似ていますが、分譲地に建てられているのが分譲住宅です。ここでは、分譲住宅の特徴・メリットを5つご紹介します。

分譲住宅の意味を詳しく知りたい方はこちら

分譲住宅の意味とは。分譲住宅を選ぶメリット・デメリットを紹介

実際の家を見てから購入できる

分譲住宅の最大の特徴は、すでに家が完成していることです。購入前に、実際の建物を自分の目で見て確認できるので、部屋や庭の広さ、周囲の環境などが分かった上で検討できます。新しい家で新生活を想像しやすいのは、分譲住宅ならではのメリットといえるでしょう。

入居までの期間が短い

分譲住宅は、短期間で入居できることも大きなメリットです。建物がすでに完成しているので、内装の打合せや地鎮祭などでたびたび時間をやりくりする必要はなく、工事に遅れが生じる心配もありません。転勤や子どもの入学など新生活に合わせて入居したい場合は、すぐに入居できる分譲住宅が打ってつけです。

予算を抑えることができる

分譲住宅は、以下のような理由から、注文住宅に比べて予算を抑えることができます。

このように、業者のスケールメリットが購入価格に反映され、注文住宅よりも安価で購入できるケースが多くなります。物件購入においては、立地や間取りなど優先したい条件がいろいろあると思いますが、生活コストを考えて無理のない住宅ローンを組むことは、とても大切です。

万人受けするデザインである

分譲住宅は不特定多数に向け販売されるため、多くの人に好まれやすいデザインが採用されています。好みのデザインであれば、打ち合わせなどの手間をかけずにマイホームを手に入れることができます。

街並みに統一感がある

大手ハウスメーカーなどの大規模な分譲住宅地では、建物だけでなく道路なども新しく整備され、統一感のある街並みが形成されるケースが多いです。同時に、空き巣などに対する防犯対策が講じられていることもあり、安心・安全な暮らしが期待できるでしょう。

「分譲マンション」の特徴・メリット

マンションに住む場合も、一戸建て住宅と同じように「分譲マンション」と「賃貸マンション」の2通りがあります。一棟のマンションを区分けして一住戸ずつ販売したものが「分譲マンション」です。分譲マンションの特徴やメリットをみてみましょう。

設備やセキュリティが充実している

分譲マンションは、賃貸目的で建てられたマンションと比較すると、管理体制や設備のグレードの高さが特徴です。マンション購入者が長く住むことを想定しているため、修繕も計画的に行われます。

住宅ローン完済後は資産となる

賃貸マンションとは、賃借人が住居費を支払って借りているだけなので、賃料の支払いを続けていても所有権を得ることはできません。一方で、分譲マンションは住宅ローン支払い完了後に自分の資産とすることができます。資産があることで、将来の安心につながるだけでなく、社会的な信用も得ることができるでしょう。

コミュニティが形成しやすい

分譲マンションによっては、共用施設としてキッズルームやパーティールーム、ジムやプールが備えられています。そのため、共用施設を通じて、住民とコミュニケーションをとる機会が多くあります。また、マンション内でイベントを開催したり、サークル活動を実施したりすることもあるなど、独自のコミュニティを形成しやすい環境だと言えるでしょう。

大手ハウスメーカーが販売する分譲住宅の特徴

大手ハウスメーカーの分譲住宅は、一棟一棟の建物だけではなく街全体をトータルで設計しているのが特徴です。長く快適に暮らしていけるように、住みやすさや暮らしやすさを追求した質の高い環境を提供しているのは、大手ハウスメーカーならではでしょう。ブランド力があるため高値で売却しやすく、長期の保証やリフォームサービスなど入居後も安心できます。ハウスメーカーごとにそれぞれの特徴があるので、じっくりと比較検討してみてはいかがでしょうか。

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大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較！工務店との違いやおすすめポイント

分譲住宅や分譲マンションの特徴を把握し、納得した家選びを

分譲の意味や、「分譲住宅」「分譲マンション」の特徴・メリットなどをご紹介しました。分譲住宅や分譲マンションを購入した場合は、住宅ローンを完済すればその物件を資産として所有することができます。そういう意味で、賃貸とは大きな違いがあると言えるでしょう。「分譲」という言葉の意味をしっかり理解して、住まいの検討に役立ててください。