7369a040 63de 4be4 80f1 f8d516eea4dc

分譲住宅と注文住宅の違いは?メリット・デメリットや住宅比率・価格を紹介!

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2023-03-16
基礎知識
分譲住宅と注文住宅とでは、どのような違いがあるのか分からず、どちらをマイホームとして選ぶとよいか迷っている方もいるかもしれません。今回は、分譲住宅と注文住宅違いや双方のメリット・デメリッのほか、大手ハウスメーカーで建てる住まいの特徴や魅力を紹介します。新しい家づくりでマイホームを選ぶ際の参考にしてください。

分譲住宅と注文住宅の違いとは?



注文住宅と分譲住宅では、それぞれどのような違いがあるのか、まずは言葉の定義から見てみましょう。

分譲住宅とは、分譲地に建てられて販売される住宅のこと

分譲住宅とは、分譲地に建てられる一戸建て住宅のことを指します。土地と建物をセットで販売していることが特徴で、購入するタイミングに関わらず、間取りなどの設計プランは決まっていることがほとんどです。

また、似た言葉に「建売住宅」がありますが、分譲住宅との違いは分譲地に建てられているかどうかです。ただ、「分譲住宅」はすでに建築済みの状態で販売されることもあるため、最近はどちらも同じ意味合いで使われるケースが多いです。

注文住宅とは、購入した土地に自由に設計・建築する住宅のこと

注文住宅は、建物の外観や間取り、内装などを自分で決められる一戸建て住宅のこと。土地がない場合は、建設より前に土地を購入するところから家づくりがスタートします。注文を受けてから建て始めるという点が、分譲住宅との違いです。

注文住宅は、設計自由度が最も高い「フルオーダー住宅」と、基本的な仕様があらかじめ決まっていて、一定の選択肢から設備などを選ぶ「セミオーダー」に大別できます。時間はかかりますが、理想の家が手に入るのが大きな特徴と言えるでしょう。


分譲住宅のメリット・デメリット



分譲住宅のメリット


【メリット1】注文住宅に比べ費用を抑えられる

分譲住宅は、建築会社がまとめて購入した土地に、決められた設計の住宅を一度に複数建築しているケースが多いです。そのため資材調達などのコストが抑えられ、注文住宅に比べて価格を抑えられます。

【メリット2】実際の建物を見学できるため生活をイメージしやすい

すでに完成している分譲住宅なら、購入する前に建物を見学できます。内装・間取り・設備など細かな部分もチェックできるので自分たちの生活をイメージしやすく、納得してから購入できるのではないでしょうか。

【メリット3】短期間で入居できる

分譲住宅は、建物が完成した状態で購入できるので、完成まで待つ必要がありません。工期に遅れが生じる心配はなく、業者との打ち合わせや上棟式などで時間をやりくりすることもありません。書類のやり取りだけですぐ入居できるので、家族の進学や転勤などで急いでいる方には大きなメリットでしょう。

分譲住宅のデメリット


【デメリット1】工事の過程を確認できない

完成済みの分譲住宅を購入する場合、工事の過程を見ることはできません。住宅の基礎など、見えない部分に欠陥があっても気付きにくいため、信頼できる施工主を見極めることが大切です。

【デメリット2】デザインや間取りを選べない

分譲住宅は、内装や間取りなどを変更できないことが多いです。家づくりにこだわりがあっても、分譲住宅で実現するのは難しいと言えるでしょう。しかし、最近では壁紙(クロス)や外壁の色を選択肢の中から選んでオーダーできる住宅も増えてきました。こだわりたい部分がある方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

分譲住宅のメリットとデメリットを詳しく知りたい方はこちら


注文住宅のメリット・デメリット



注文住宅のメリット


【メリット1】自由に自分の要望を盛り込める

注文住宅の場合、設計の段階から家づくりに関わっていきます。建物の工法や間取りだけでなく、内装の細部にいたるまで自分の要望を盛り込めるのが大きなメリット。土地と建物が別々なので、自分が住みたいエリアの土地を購入できるのも魅力です。

【メリット2】工事の過程を自分の目でチェックできる

工事の過程を自分でチェックできることも、注文住宅ならではのメリットです。建築中に気になる点があれば質問することも可能で、どんな職人がどのような工程で関わっているのか分かるので、安心できます。

注文住宅のデメリット


【デメリット1】家づくりに時間がかかる

注文住宅は、家が完成するまでに時間がかかります。土地を探すところから家づくりがスタートして、建築の前に水道や電気など土地の整備が必要なケースもあります。建物も、業者や工法の選定から始まり、床材の色や各部屋の壁紙など細かい部分の打ち合わせも多く、家族で検討するための時間も必要となります。

注文住宅の建築スケジュールを詳しく知りたい方はこちら
注文住宅の建築スケジュール。契約やローンの支払い時期など知っておきたいこと

【デメリット2】分譲住宅より費用がかかる

注文住宅は自分の理想の家を建てられますが、分譲住宅より費用がかかることが多いです。自分の要望をあれこれ盛り込んだことで予算をオーバーしてしまわないよう、資金計画は慎重に立てましょう。

注文住宅の予算を詳しく知りたい方はこちら
注文住宅の予算はいくら?予算オーバーを解消するポイントを紹介


【比較】分譲住宅と注文住宅はどちらが多い?価格や比率



分譲住宅と注文住宅のどちらにするか考えるときに、多数派はどちらなのか気になる人もいるのではないでしょうか。住宅の価格と住宅比率について紹介します。

分譲住宅と注文住宅の価格は?

国土交通省による住宅市場動向調査によると、注文住宅と分譲住宅の購入資金は次のような結果となっています。

<土地を購入した注文住宅>平均5,112 万円
<分譲住宅> 平均4,250万円
※ 注文住宅の調査地域は全国、分譲住宅は三大都市圏での調査

このように、都道府県により多少の差はあるものの、総合的に分譲住宅の方が安く手に入るという結果が出ています。


分譲住宅と注文住宅の比率は?

国土交通省が発表した「建築着工 統計調査報告(令和3年度計)」によると、2021年度の新設住宅着工戸数は865,909戸です。

そのうち、「建築主が自分で居住する目的で建築するもの」と定義された、いわゆる注文住宅を指す「持家」は281,279戸、分譲一戸建て住宅は144,124戸だということです。直近の着工数は、注文住宅の方が分譲住宅に比べ多いことが分かります。

ただし、どちらの割合が多いかは、地域差があります。以下の理由から、首都圏では分譲住宅の方が多い傾向にあります。

  • 土地の空きが少ない
  • 建築条件付きの土地が多い
  • 土地価格が高く住宅ローンの負担が大きい

このほか、首都圏は分譲マンションの販売が多いことから「一戸建て」と比較検討する購入者も多く、完成済みの建物の需要が高いと言えます。


大手ハウスメーカーで建てる家の魅力や特徴