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ビルトインガレージの後悔事例を紹介。後悔しないための対策とは?

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2023-03-13
選び方

住宅の1階部分に駐車スペースをつくる「ビルトインガレージ」。魅力的なメリットがある一方で、「つくって後悔した」という声も聞かれます。今回はビルトインガレージの後悔事例と後悔しないための対策について詳しくご紹介します。あわせて、ビルトインガレージのメリット・デメリットもお伝えするので、家づくりの参考にしてみてください。


ビルトインガレージとは



ビルトインガレージとは、建物に埋め込まれるようにつくられた駐車スペースのことです。別の呼び方で「インナーガレージ」ともいい、ビルトインガレージがある家をガレージハウスと呼ぶこともあります。ビルトインガレージは建物を構成する一部分であることから、2階建てや3階建ての家に多いのですが、平屋建てでもつくることができます。


ビルトインガレージについて詳しく知りたい方はこちら

ビルトインガレージとは。実用的な間取りやおすすめのシャッターを紹介


ビルトインガレージの後悔事例



ビルトインガレージは家の建物の一部のため、家の外に設置するカーポートと異なり、リフォームが容易ではありません。新居で暮らし始めてから後悔することのないように、ビルトインガレージでよくある後悔事例と、その対策を紹介します。


【後悔1】建築費用が高かった

建物の大きさや設備などにもよりますが、ビルトインガレージ付きの家はガレージがない家と比べて建築コストが高くなる傾向があります。建物の構造だけでなく、電動シャッターや換気扇、照明などを付けることで費用が上がるからです。新しい家づくりでビルトインガレージを検討しているなら、敷地内に駐車場をつくる場合や近隣に駐車場を借りる場合と比較して、ビルトインガレージとどちらがよいか家族で相談しましょう。


【後悔2】エンジン音やシャッター音がうるさい

ビルトインガレージは家の建物の一部であることから、ガレージの音が思いのほか家の中に響きます。エンジンやドアの開閉音で寝ている家族の睡眠を邪魔してしまい、後悔するケースは少なくありません。家の中だけでなく、シャッターを開閉する音が周辺に響いて近隣とトラブルになることもあります。


【後悔3】1階の居住スペースが減った

ビルトインガレージ付きの家は、ガレージの分だけ居住のためのスペースは減ってしまいます。その分、間取りの自由度が下がるので、設計によっては居住スペースの使い勝手が悪くなることも。


また、2階・3階に居住スペースがある家は階段を上り下りする生活となります。小さなお子さんを連れての移動や高齢者の足腰への負担など、日々の暮らしに影響があることも知っておきましょう。


【後悔4】ガレージの大きさに合わせた車選びが必要になる

ガレージは後から広くすることができないため、車はガレージに入る大きさの車種に限定されます。例えば「子どもが生まれて大型車に乗り換えたい」と思っても、ビルトインガレージに入らなくて近隣の月極駐車場を借りるということもあり得ます。


【後悔5】車の排気の臭いが気になる

ビルトインガレージは外壁に囲まれた、内部に排気ガスが充満しやすい構造です。シャッターを閉めると密室になり、排気ガスだけでなくタイヤやガソリンなどの臭いもこもります。居住スペースに排気が侵入すると一酸化炭素中毒の恐れもあるため、ビルトインガレージの換気には十分な配慮が必要です。


ビルトインガレージで後悔しない!できる対策とは



生活動線に配慮した間取りにする

ビルトインガレージを優先して家の使い勝手が悪くなっては、本末転倒になってしまいます。実際の生活動線をイメージしながら、ガレージも含めた家全体の間取りを考えていきましょう。たとえば、次のような工夫が挙げられます。


  • 建物に入るためのドアをガレージ内につくる
  • ガレージから離れた場所に寝室をつくる
  • 1階にリビングダイニングを設けて、一日の中で階段を上り下りする回数を減らす


生活動線はもちろん老後も考慮した、長期的な視点での家づくりが大切です。


ガレージの広さは将来を見据えて確保する

ビルトインガレージの広さは、車の買い替えも見越して決めましょう。家族構成やライフスタイルの変化で大型車に買い替える可能性や2台目の購入を考えて、広めのガレージにしておくとよいですね。車本体だけでなくスタッドレスタイヤや工具など、車関連のものを置くスペースも確保しておくと安心です。


換気扇の設置やシャッター選びに配慮する

ビルトインガレージのリフォームは建物本体のリフォームとなるため、高額になります。換気扇やシャッターを後から付け直さなくて済むように、安全対策や近隣への配慮も含めたガレージ設計にしましょう。次のようなアイデアを参考にしてみてください。


  • シャッターは静音仕様のものを設置する(開閉する時間帯も配慮)
  • 大型の換気扇を付ける
  • 自然換気できるように2か所に開口部をつくる
  • 寒い時季の暖機運転はシャッターを開けて行う
  • 居住スペースとつながっている壁には窓を付けない


ガレージの音が、近隣住民にとっては騒音となることもあります。深夜や早朝に車を使う予定がある家庭では、シャッター音などにも注意を払った方が失敗が少ないでしょう。


ビルトインガレージのメリット



ここまで、ビルトインガレージを設置した場合の後悔事例をお伝えしましたが、ビルトインガレージにはメリットも多くあります。主なメリットを3つ見ていきましょう。


【メリット1】雨風や盗難から車を守れる

ビルトインガレージは外付けのカーポートとは異なり、車が紫外線や風雨にさらされることがありません。そのため汚れにくく、塗装の劣化も防ぐことができます。愛車へのいたずらや盗難などに巻き込まれにくくなり、安心したカーライフを送ることができるでしょう。


【メリット2】悪天候時でも車の乗り降りが楽になる

建物の中に駐車スペースがあることで、悪天候でも車の乗り降りが楽になります。大雨や吹雪でもストレスなしに車に乗れるのはビルトインガレージならではの特徴です。特に、赤ちゃんや車いすを利用している方がいる家庭には、傘を差さなくても濡れずに移動できるのは大きなメリットではないでしょうか。


【メリット3】趣味の空間として利用できる

ビルトインガレージは車を置く以外に、趣味の空間としても利用できます。具体的には、次のような使い方が可能です。


  • 自転車やバイクなどのメンテナンス
  • キャンプやサーフィンのような大きな道具の収納
  • 友人を招いてのホームパーティー
  • 遊具を置いて雨の日でも子どもが遊べる空間にする


ビルトインガレージを広めの自由空間と捉えて、第2のリビングのようにライフスタイルに合わせた使い方ができるのも大きなメリットと言えそうです。


ハウスメーカーで建てるビルトインガレージのある家



大手ハウスメーカーには、木造でもビルトインガレージが設置できる工法を採用しているところや、狭小地や変形地での施工が得意なところなど、それぞれ独自の特徴や強みがあります。いずれのハウスメーカーもクオリティの高い家を実現できるので、各ハウスメーカーのカタログやビルトインガレージの施工実績を参考にしてみてはいかがでしょうか。


大手ハウスメーカーの特徴を詳しく知りたい方はこちら

大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!工務店との違いやおすすめポイント

ビルトインガレージの特徴を理解し、後悔のないようにしよう



今回は、ビルトインガレージの後悔事例と対策を紹介しました。ガレージ内の音や排気、近隣へのシャッター音に配慮するほか、生活動線も考えて検討できれば、後悔しないビルトインガレージを実現できます。ハウスメーカーの施工例などを参考に家族・営業担当者と話し合って、「ビルトインガレージにして良かった」と思える家を建てられるとよいですね。

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