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平屋の規格住宅を建てるメリット。成功に導くポイントや実例を紹介

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2025-02-21
基礎知識
平屋を建てたい場合、規格住宅と注文住宅のどちらにするか悩む方もいるのではないでしょうか。今回は、平屋を規格住宅で建てるメリットやポイント、大手ハウスメーカーによる間取りの実例、注意点などをご紹介します。平屋の新築住宅を建てる際の参考にしてみてください。


規格住宅で建てる平屋の特徴



規格住宅とは、ハウスメーカーなどが用意した一定の規格(プラン)に基づいて建てる住宅のこと。一から自由に設計する「注文住宅」とは異なり、数ある規格の中から、希望に沿った間取りや仕様、設備などを選んで建てるのが一般的です。メーカーによっては「企画住宅」と表現する場合もあります。

平屋は一階建ての家のことで、古くからある日本の住宅の形として知られています。二階建てやアパートなどの集合住宅が主流な中、近年は広い年代から平屋が最注目され、人気が高まりつつあります。


平屋を規格住宅で建てるメリット



規格住宅で平屋を建てるメリットについて解説します。


ローコストでハイクオリティな平屋を建てられる

平屋はニ階建てと比べると一坪当たりの坪単価が高い傾向にあります。基礎部分の面積が広く基礎工事に費用がかかることや、日本の主流はニ階建てのため平屋用部材の仕入れが割高になることが理由です。そのため、注文住宅で平屋を建てる場合は費用が高くなりやすいと言えます。

一方、プランごとにパターンが決まっている規格住宅でなら、資材をまとめて仕入れることで比較的リーズナブルに平屋を建てられます。設計や耐震構造の計算も済んでおり、施工方法も合理化されているため、それらにかかる人件費が抑えられることもメリットです。

注文住宅と比べるとローコストで建てられる規格住宅は、同じ予算でクオリティの高い家づくりが実現できるでしょう。



予算計画が立てやすい

プランごとに値段が決まっている規格住宅は、追加費用が発生しにくく、予算の見通しがつきやすいのも利点です。自由度の高い注文住宅では要望を盛り込むごとに費用が上がり、住宅ローンを組んだ後に借り入れ金額が不足したり、借りすぎてしまったりと、不測の事態が起こり得るでしょう。

建築価格を参考にしながら間取りや設備を選べる規格住宅は、予算オーバーのリスクを抑えたり、土地と建物の費用バランスを考えながら予算計画を立てることができます


統一感のあるデザインを実現する

規格住宅は、キッチンやトイレなどの設備をはじめ、ドアやサッシの素材や色などがコンセプトやターゲットに基づいて設計されているため、家全体の雰囲気が統一されています。ワンフロアで生活する平屋の場合、統一感のあるデザインが居心地の良さにつながるでしょう。

パンフレットや過去に施工された家とほぼ同じ仕上がりの家が建つため、完成後がイメージしやすいこともポイントです。


生活動線がコンパクトな間取りになっている

一階建ての平屋は、家族が常に同じフロアで過ごすため、部屋を行き来する際のルートが重要です。規格住宅の平屋の多くは、生活動線を意識した間取りになっています

洗濯機から取り出した洗濯物を干すときや、朝の身支度時など、家族が短時間で移動でき、ルートが重ならないよう工夫した間取りによって、快適で過ごしやすい家づくりが実現できるでしょう。


打ち合わせ回数が少ない

基本のプランが決まっている規格住宅は、ハウスメーカーや工務店との打ち合わせ回数が少なく済みます。打ち合わせ時間やカタログチェックなどの手間が省かれる分、注文住宅よりも工期を短縮できるため、引き渡しまでの期間が早いことも規格住宅のメリットです。


平屋を規格住宅で建てる際の3つのポイント



平屋の規格住宅を建てる際に、押さえておきたい3つのポイントを解説します。


1.平屋の規格住宅に合う土地を選ぶ

土地探しから始める場合、平屋の規格住宅が建てられる土地を選ぶことが大きなポイントです。規格住宅は、土地の形に合わせて形を変更することができないため、建物の大きさや形に合わせた土地選びが必要です。

土地を持っている、もしくは土地が既に決まっている場合は、その土地に建てられる広さ・間取りの規格住宅の中から、ライフスタイルやコンセプトに合ったプランを選ぶと良いでしょう。

なお、土地・規格住宅選びの際には、その土地に対して建築できる建物の規模を定めた「建ぺい率」や、その土地に建築できる建物の延床面積を定めた「容積率」にも留意してください。



2.住宅性能を考慮する

平屋は、二階建て住宅よりも冷暖房や換気の効率が劣ることがあります。そのため、高性能で効率の良い冷暖房や換気設備が導入されているか確認しましょう。

また、土地の周辺にマンションやニ階建ての家がある場合は、時間帯によって日陰になることも考慮する必要があります。昼間も照明を使うことや日当たりも考えて間取り・設備を選択しましょう。


3.ライフスタイルに合ったテーマやコンセプトを選ぶ

平屋規格住宅は、さまざまなライフスタイルに合わせたテーマやコンセプトによって作られています。たとえば、「昼間は大人がリモートワークをし、夕方は子どもが宿題をする共有スペースをつくる」のか「書斎と子ども部屋を分ける」のかなどを、家族のライフスタイルやニーズで選ぶと満足度の高い家になります。


大手ハウスメーカーの実例で見る!規格住宅・平屋の間取り



大手ハウスメーカーの実例を参考に、規格住宅の平屋の間取りをご紹介します。


【実例1】生活動線を意識し、暮らしに寄り添った平屋の規格住宅

玄関からシューズクロークと洗面所を通り、キッチンへ一直線に抜けられる裏動線がある、約42坪の平屋の規格住宅。帰宅後はシューズクロークで靴を脱いで上がり、上着やバッグを置いて手洗いをし、LDKへと移動できます。

外出する際の荷物をシューズクロークに保管しておけば、LDKに不要な荷物を持ち込まなくて済むため、散らかりにくく綺麗な状態を保てます。このほか、家の中の回遊動線を意識した間取りや個々のワークスペースによって、日々の生活が充実します。


【実例2】スキップフロアで広がりを感じられる平屋の規格住宅

土地の広さに限りがある場合は、スキップフロアで高さを出すことにより、平屋でもスペースを確保できます。スキップフロアとは、同じ階層に高さの違うフロアを設けた間取りのことで、「小上がり」や「1.5階」と言われることもあります。

リビングに隣接するスキップフロアの壁面を一部ガラス窓にし、リビングとその先のテラス開口部へと視線が広がる約40坪の平屋の規格住宅では、その高さと奥行きによって広がりを感じられます。

スキップフロアの下を大容量の収納スペースにすることで、季節用品や長期的な備蓄品などをリビングから出し入れできる工夫も。横だけでなく縦の空間を有効活用できる事例と言えるでしょう。


【実例3】基本の間取りをベースにカスタマイズできる平屋の規格住宅

ライフスタイルに合わせて間取りを決め、外観やインテリアを選択し、必要な設備を追加できる規格住宅もあります。たとえば、25坪でスキップフロアがなく冬季の底冷えが気になる場合は、オプションで床暖房をつけると快適に過ごせる上、一定のフロアに暖房器具を置かなくて良いというメリットがあります。

また、同じく25坪でスキップフロア付きの間取りにした場合は、家全体の冷暖房効率を上げるために全館空調のオプションをつけるなどの工夫ができます。家全体を一つの部屋のように一定の温度に調節するため、スキップフロアのように高さのある間取りでも快適に過ごすことができるでしょう。

カスタマイズできる内容はハウスメーカーによって異なります。事前に確認しておくことで規格住宅でも自由度が高く、こだわりたいポイントを押さえた家づくりが可能です。


規格住宅の平屋を建てる時の注意点



平屋を規格住宅で建てる際は、以下の2点に注意しましょう。


平屋の施工事例が多いハウスメーカーに依頼する

ニ階建て規格住宅だけでなく、平屋規格住宅の施工事例が多いハウスメーカーを選びましょう。平屋ならではの疑問や不安について親身に相談に乗り、これまでの経験や実例から最適なプランや解決策を提案してくれます。

また、大手ハウスメーカーなら、建てたい平屋の規格住宅に適した土地探しから依頼可能です。多くの住宅展示場は見学予約をすることが可能なので、イメージを膨らませるためにも時間のあるときに足を運んでみることをおすすめします。



間取りなど変更可能な内容は事前に確認する

規格住宅の中には、カスタマイズ可能な部分もあります。家が完成してから後悔することのないように、「自分たちで選べる部分があるか」「オプションでつけられる設備には何があるか」など、変更可能な部分を事前に確認しておきましょう。


規格住宅の平屋で理想のライフスタイルを実現しよう



平屋の規格住宅には、「注文住宅よりも費用を安く押さえつつクオリティの高い家づくりができる」「統一感のあるデザインの家を建てられる」などのメリットがあります。ワンフロアの平屋は、赤ちゃんや子どもがいる家庭だけでなく、高齢者との生活や自分が年齢を重ねた時にも生活しやすいとも言われています。

要望に合わせてカスタマイズ可能な平屋の規格住宅もあるため、ライフスタイルと、予算や土地に合わせてプランを選び、住み心地の良い平屋の規格住宅を建てられるといいですね。

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