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リフォームと建て替えの違いは?判断に悩むのときの比較ポイントを解説

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2021-06-03
選び方

「リフォーム」と「建て替え」のどちらを選ぶか、判断に悩む方もいますよね。双方の違いを知りたい方もいるのではないでしょうか。今回は、リフォームと建て替えに注目し、それぞれのメリット・デメリットのほか、どちらを選ぶか判断する際に役立つポイントなどを詳しく解説します。


リフォーム?建て替え?判断に悩む人は多い


家の老朽化やライフスタイルの変化といった理由から、マイホームを一新したいと考えている方もいるでしょう。しかし、建て替えとリフォームのどちらを選択するとよいのか、悩む方が多いのも実情です。


住まいにピッタリの選択をするためには、リフォームと建て替えの違いや、比較する際のポイントを知っておくことが大切でしょう。今回は、リフォームか建て替えかを判断するポイントや、それぞれのメリット・デメリットなどを詳しく解説します。


リフォームと建て替え。判断するときのポイント


判断ポイント1:予算

リフォームの費用相場は、リフォーム会社にもよりますが、小規模な部分リフォームのみだと100万円未満、骨組みだけ残して内外装や設備など全てをリフォームする「フルリフォーム(スケルトンリフォームとも言う)」となると1,000~2,000万円程度かかります。


建て替えの場合は、工事費用として2,000~4,000万円程度かかることが多いでしょう。さらに解体費用や登記費用などの諸費用が必要となります。できるだけコストを抑えたい場合は、リフォームが向いているでしょう。


判断ポイント2:工事期間

リフォームと建て替えでは、工事期間が異なります。リフォーム時の平均的な工期は、改修部分にもよりますが、およそ1~5ヶ月程度です。建て替えだと、3〜8ヶ月程度はかかると考えましょう。


判断ポイント3: 今後のライフプラン

子供に家を引き継いでもらうなど、今後も長く住み続ける予定がある方は、基礎から一新する建て替えを検討してみてはいかがでしょうか。「長く住み続けるかどうかは分からない」「売却を視野にいれている」という場合であれば、費用面の事を考えてリフォームを選ぶのもよいでしょう。


判断ポイント4:築年数など建物の状態

築年数が経過した物件は、断熱性能が低下していたり、耐震性能が現在の基準を満たしていない場合も考えられます。また、地盤が弱く家が傾いていたり、基礎にヒビや歪みが出てきてしまっている場合は、建て替えの方が安心かもしれません。建物の状態によって、リフォームか建て替えかを判断することも大切です。


「リフォーム」の定義とローンの種類


リフォームとは、住まいを改修し新築時と同様の状態に戻すこと

リフォームとは、建物を取り壊すことなく、住宅の老朽化した部分を新築と同様の状態に戻すことを意味します。具体的には、外装の塗り直しや、床のフローリング化、キッチン設備の変更などが挙げられます。


似た意味を持つ言葉に「リノベーション」があります。リノベーションとは、大規模な改修をすることで、新築の状態よりも機能性を向上させたり、価値を高めたりすることを指します。リフォームが、マイナスの状態をゼロの状態に戻すことだとすれば、リノベーションはマイナスの状態からプラスの状態にすることを意味します。


リフォームのメリット・デメリット


<リフォームのメリット>

リフォームは、改修する部分を絞ることで予算を調整しやすいでしょう。工期も建て替えに比べると短いため、スピード感を持って家を改修できます。住み慣れた家の雰囲気をそのまま残せるという点もメリット。マイホームに愛着を持っている方にとっては魅力的ではないでしょうか。


<リフォームのデメリット>

リフォームの場合、部屋数や間取りを変えるといった大がかりな変更は難しいでしょう。リフォーム工事を開始してから、補強工事や追加部材が必要となるなど、建物によっては追加費用が必要となる場合があることも覚えておきましょう。


リフォーム時に利用できるローン

借入額が少なく済む場合は「リフォームローン」を、500万円程度~数千万円程度の借入れが必要な場合は「住宅ローン」の利用を検討するケースが多いでしょう。住宅ローン返済中に、リフォーム資金を借りたい場合は、住宅ローン残高とリフォーム資金を一本化して借り換える方法を検討し、金融機関に相談してみるのも一つの選択肢です。


リフォーム時に活用できる減税制度

住宅ローンを利用した場合は、一定の要件を満たすことで住宅ローン減税を受けられます。また、省エネやバリアフリー改修などを目的としたリフォームを行った場合にも、所得税の控除や固定資産税の減額を受けられるケースがあります。詳しくは、下記をご参照ください。


参考:国土交通省「住宅のリフォームに利用可能な税制特例」


「建て替え」の定義とローンの種類


建て替えとは、既存物件を解体し新築すること

建て替えとは、既存住宅を取り壊し、新たに住宅を建てることを指します。ライフスタイルや家族構成にあわせた設計プランを新たに立て、間取りや部屋数を決めることが可能です。


建て替えのメリット・デメリット


<建て替えのメリット>

建て替えの場合は、新築のため最新の住宅設備を取り入れることが可能です。建築当時と家族構成が大きく変わったなど、既存の住まいに住みづらさを感じている場合は、注文住宅のように新しくプランニングできる建て替えが、より魅力的に感じられるのではないでしょうか。


<建て替えのデメリット>

建て替えは、リフォームに比べると費用が高額になるケースが多いです。建築費用だけでなく、既存物件の解体費用も必要となることを覚えておきましょう。工期が長くなるため、新築が完成するまでの間の仮住まいも用意しておく必要があります


建て替え時に利用できるローンの種類

建て替え時には、住宅ローンを利用するのが一般的です。金融機関によっては、「既存物件のローンが残っているが、家を建て替えたい」という方向けのローン商品を用意しているところもあります。


建て替え時に活用できる減税制度

建て替え時に活用できる減税制度は、基本的に新築の場合と同様です。印紙税や登録免許税など各種税金に軽減税率を適用できるほか、住宅ローンを組んだ場合には、住宅ローン減税も受けることができます。一定の要件を満たせば、住まい給付金などの補助金制度もあるため、インターネットなどで活用できる最新の制度をチェックしてみてください。


リフォーム・建て替えの判断は、専門家に相談も


リフォームと建て替えのどちらがよいか悩む場合には、専門家の住宅診断(ホームインスペクション)を受けるのもおすすめです。第三者の立場から既存住宅の状態をチェックし、簡単には分からない不具合や、それを改善するための方法や費用などのアドバイスをもらえるでしょう。


大手ハウスメーカーならリフォーム・建て替えのフォローも充実


大手ハウスメーカーが建てた物件の場合、アフターフォローが充実しており、必要に応じリフォームや建て替えの相談をすることもできます。家づくりのプロである営業担当者から適切なアドバイスをもらうこともできるので、気軽に相談してみてくださいね。


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「リフォーム」と「建て替え」の判断は、違いを比較して十分検討を