二世帯住宅はデメリットだらけ?その理由と失敗回避のポイントを紹介

選び方 2022-05-11
A1f04960 2156 4efd 858a c49c5ac5a3ee

「二世帯住宅がデメリットというのは本当?」と、気になっている方もいるかもしれません。今回は、二世帯住宅がデメリットだらけだと言われる理由と、失敗を回避するためのポイントを解説します。二世帯住宅ならではのメリットもあわせてご紹介しますので、参考にしてみてください。


二世帯住宅はデメリットだらけ?


安心して暮らせる社会づくりが求められるなか、国は、三世代同居に対応した良質な新築住宅の取得を支援しています。


一方で、三世代が暮らすための住まい「二世帯住宅」に対して、「デメリットだらけというのは本当?」という声が聞かれることがあります。核家族化が進み、三世代同居の数が減少傾向にあるなか、二世帯住宅を建てるかどうか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。


実際に、親世帯と子世帯が一緒に暮らす二世帯住宅では、世帯間でトラブルが起こることもあるようです。しかし、多くの場合、工夫次第でデメリットを回避することができるでしょう


今回は、デメリットだらけと言われる理由と、失敗を回避するための方法についてお伝えします。


二世帯住宅が「デメリットだらけ」と言われる理由


<理由1>お金に関して揉める

親世帯と子世帯がいっしょに暮らす場合、「水道光熱費をどのような割合で負担するのか」という問題で揉めるケースがあります。


二世帯住宅は完全分離タイプを除いて、設備を共有することになるため、世帯ごとに水道光熱費などを把握するのが難しくなります。最初に負担割合を決めていた場合でも、世帯ごとに使用頻度が違いすぎて、のちにトラブルとなるケースもあるため注意が必要です。


<理由2>生活リズムが合わず、生活音が気になる

親世帯と子世帯で生活リズムが異なり、お互いのストレスになってしまうこともあります。特に、リビングやダイニングを共有するような二世帯住宅の場合は、生活音によって安眠が妨害され、トラブルとなってしまうケースも考えられるでしょう。


<理由3>プライバシー空間が足りず、何かと気を遣う

共有スペースが多い間取りの場合は、お互いのプライバシーを確保しにくく、さまざまな場面で気を遣わなければなりません。常に誰かに見られているような気がして、仕事帰りや休日などに十分リラックスできないという声も聞かれます。


<理由4>干渉されることが多い

何かと干渉するタイプの親世帯といっしょに暮らす場合は、過干渉がストレスの原因になってしまうこともあります。親が気にしてくれるのは有難いものですが、頻度が多いと対応に疲れてしまうこともあるでしょう。


<理由5>中古での売却が難しい

二世帯住宅は、一般的な単世帯住宅に比べて買い手が見つかりにくく、売却が難しいという点も知っておきたいところです。完全分離タイプの二世帯住宅なら、部屋を賃貸に出すという選択肢がありますが、玄関、浴室、キッチンなどがすべて1カ所のみの完全共有タイプだと、売却しづらいかもしれません。


<理由6>相続トラブルが起きることもある

親からの相続に関して、兄弟間でトラブルが起こることもあるようです。資産の多くが不動産の場合、金銭的な住宅資金の援助も含め、ほかの相続人との間で不公平感が出て揉めるケースがあります。


二世帯住宅で失敗を回避するためのポイント


二世帯住宅を購入する場合、先述したようなトラブルを起こさないためには、どのようなことを意識するとよいのでしょうか。失敗を回避するためのポイントを解説します。


お互いが暮らしやすい「間取り」を取り入れる

二世帯住宅の間取りは、大きく分けて次の3つのタイプから選ぶことができます。


  • 完全同居タイプ(全ての設備を共有する)
  • 部分共用タイプ(玄関とキッチンなど一部の設備を共有する)
  • 完全分離タイプ(全ての設備を別々に設ける)


親世帯と子世帯が、どのくらいの距離感で過ごせると心地よいのかは家庭によって異なります。例えば、部分共用タイプの場合は、キッチンとダイニングスペースのみ共有するパターンや、水廻り(浴室・洗面)を共有し、食事・リビングは別々にするパターンなど、さまざまな間取りが考えられます。どの設備を共有するのか双方で話し合い、採用する間取りを検討しましょう。


光熱費や生活費などに関する「お金の分担」を決める

光熱費や生活費をどのように分担するのかを、世帯間であらかじめ話し合っておきましょう。お互いがストレスをためず共同生活を送るには、お金に関する不平等感をなくしておくことが大切です。


たとえば、親世帯が現役で働いている間は親世帯が多めに負担し、親世帯が高齢化し収入が少なくなった際には、子世帯が多めに負担するのも1つの方法でしょう。実際に暮らすこととなった場合は、より具体的な負担割合のルールを決めておくと、トラブルが少なくなるでしょう。


快適に過ごすための「暮らしのルール」を決める

キッチンやお風呂などの設備を共用する場合は、家事の分担や入浴の時間など、暮らしのルールについても話し合っておきましょう。「使いたいときに使えない」ということが頻発すると、ストレスの原因となってしまいます。平日と週末で過ごし方が変わる場合は、それぞれのケースについて話し合っておくと安心です。


デメリットだらけではない!二世帯住宅に暮らすメリット


二世帯住宅での暮らしは、デメリットだけでなく、メリットもたくさんあります。ここからは二世帯住宅ならではメリットをご紹介します。


<メリット1>協力をして子育てできる

親世帯と同居することで、子育ての協力がしやすくなります。特に子どもの両親が共働きの家庭では、親がいない間、祖父母に子供の面倒を見てもらえて助かる、といった声が聞かれます。


<メリット2>家事を分担できる

二世帯住宅なら家事を分担して行えるため、それぞれの負担を減らすことができます。平日の家事は親世帯を中心に、週末は子世帯が引き受けるなど、家庭のライフスタイルに合わせて分担するのもオススメです。


<メリット3>防犯面で安心感がある

二世帯住宅は、単世帯住宅に比べて、誰もいない時間が少なくなります。誰かが在宅しているため、防犯面で安心感が得られるのも嬉しいメリットではないでしょうか。どちらかの世帯が旅行に行く場合も、安心して出かけられます。


<メリット4>経済的な負担が減る

お風呂やキッチンを共有して使う場合、水道光熱費を折半にすることで費用を安く抑えることができます。毎月の経済的な負担を減らせるため、その分を住宅ローンの返済や貯蓄に回すことができるでしょう。


<メリット5>病気の際にサポートを得られる

誰かが病気になったときのサポートを得られやすいのも、二世帯住宅のメリットです。「子どもが病気の時も、親がいるだけで心強い」といった声や「入院したときも家のことを任せられて安心」といった声が聞かれます。


<メリット6>家づくりの資金面で助け合える

家づくりには多額の資金を要しますが、二世帯住宅の場合は、金銭面で協力できるでしょう。たとえば、親世帯の土地に子世帯がローンを組んで建替えるケースも多いようです。


住宅ローンを組む場合は、リレーローンやペアローンなど、親と子で返済していく借入方法を選択することができます。


<メリット7>相続時に相続税を減額できる

親から子に土地を相続する場合、「小規模宅地等の特例」の対象に該当すれば、相続税を減額できます。


「小規模宅地等の特例」とは、一定の要件を満たすことで相続税の課税評価額が最大80%減額される制度のことです。要件として、親・子世帯が同じ敷地内(上限330m²)に、同居あるいは生計を共にしていることなどが挙げられます。相続前に、要件に該当するかどうか確認しておくとよいでしょう。


参考:国税庁「No.4124 相続した事業の用や居住の用の宅地等の価額の特例(小規模宅地等の特例)


<メリット8>補助金制度を活用できる

二世帯住宅の建築時には、さまざまな補助金制度を活用することができます。


  • 地域型住宅グリーン化事業

省エネ性や耐久性の高い長期優良住宅を支援するための補助金制度です。国土交通省の採択を受けたグループに属する中小施工業者に木造二世帯住宅の新築を依頼し、条件を満たすことで補助金が給付されます。


参考:国土交通省「令和3年度地域型住宅グリーン化事業 グループ募集の開始

~地域の中小工務店等が連携して取り組む良質な木造住宅等の整備を支援します~


  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業

国土交通省による住宅の性能向上リフォームや子育て世帯向け改修等に対する補助制度です。所有している住宅、または購入した中古住宅の「リフォーム」が対象となります。


参考:国土交通省「令和3年度「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の募集を開始します!

~既存住宅の性能向上、子育てしやすい環境等の整備に向けて~


  • すまい給付金 

消費税引き上げによる住宅購入の負担を軽減するための制度です。住宅ローン減税による効果が十分ではないと判断できる世帯に対し適用され、現金が給付されます。


参考:国土交通省「すまい給付金ホームぺージ


二世帯住宅の得意なハウスメーカーに依頼しよう


二世帯住宅を大手ハウスメーカーで建築したいと考えている方もいるのではないでしょうか。二世帯住宅と一口にいっても、間取りスタイルはさまざま。


大手ハウスメーカーなら、これまでの実績と経験から得られた知恵や技術を用いて、家庭に合わせたプランを提案してくれるでしょう。資料請求などを通じて、理想的な家づくりができるハウスメーカーを探してみてはいかがでしょうか。


関連記事:大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!検討初期に知りたい基本情報まとめ


二世帯住宅に工夫を取り入れて、デメリットを回避!