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オール電化住宅の後悔談をご紹介。後悔しないためのポイントとは

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2022-05-30
基礎知識

オール電化住宅を建築して後悔したことや、後悔しないための対策が気になる方もいるのではないでしょうか。今回は、エネルギーを電気だけでまかなう「オール電化住宅」の後悔談と後悔しないためのポイントに加え、オール電化住宅ならではのメリットもご紹介します。


オール電化住宅とは、家庭で使うエネルギーを電気だけでまかなう住宅のこと


オール電化住宅とは家庭で使う調理や給湯、暖房などのエネルギーを電気だけでまかなう住宅のことです。オール電化住宅の場合、調理に「IHクッキングヒーター」、給湯に「エコキュート」「電気温水器」などの電気給湯器、暖房には「床暖房」「蓄熱暖房器」などの設備を使用します。


電力小売業の全面自由化や電気設備の性能向上などにより、近年では一戸建てだけでなく賃貸マンションなどでも、オール電化住宅が増加中です。


関連記事:オール電化とは?ガス併用との違いやメリット・デメリットを解説


オール電化住宅の後悔談


オール電化の導入で後悔はないのか気になる人もいるでしょう。ここからは、オール電化住宅での後悔談をご紹介します。


《後悔1》 停電時は設備が使えなくなる

「台風で停電した際は、電化設備が全く使えませんでした。調理ができないうえ飲食店も営業していなかったので食事に困りました」(40代男性)


オール電化住宅は災害時に停電してしまった場合、設備が使えなくなる可能性があります。冬場に停電したことで、暖房が使えず寒いまま過ごしたという声もありました。オール電化住宅を検討する際は、台風など災害の危険性を「ハザードマップ」などで確認した上で立地を検討できるとよいでしょう。


《後悔2》お湯切れしたら再度使えるまで時間がかかる

「帰宅時間が遅いため深夜にお風呂に入るのですが、自分が入るときにはお風呂のお湯が冷めています。日中に家族がお湯を使いすぎると追い焚きするお湯がなく、タンクにお湯が貯まるまで待たないといけないので不便です」(30代男性)


エコキュートなどの電気給湯器は、安い深夜電力を使って夜間にお湯を沸かす仕組みです。ためた湯量以上に使うと、途中でお湯が足りなくなる可能性があります。不足分のお湯を電気代の高い昼間に沸かす場合は、光熱費が上がってしまうことにも注意が必要です。


家庭で使用する湯量は、暑い時期なのか寒い時期なのか季節ごとでも違います。タンクにためる湯量は、家族の生活スタイルや季節ごとで調整するのがオススメです。


《後悔3》就寝時に給湯器の運転音が気になる

「寝室の近くにエコキュートのタンクを設置したため、就寝時は運転音が気になります。あらかじめ設置場所をしっかり検討すればよかったと後悔しました」(30代女性)


エコキュートは、深夜電力を使い夜間に運転します。就寝時に運転することになるため、音が気になって眠れない人もいるようです。タンクの設置場所は、寝室やリビングなどから遠い場所にするなど生活にあわせた配置を検討しましょう。


《後悔4》設備など導入コストが高い

「オール電化住宅は設備自体が高いと感じました。エコキュートのタンクはコンクリートの土台上に設置する必要があったため、その工事費用もかかりました」(30代男性)


オール電化住宅にするためには、電気を熱源とする設備を設置する必要があります。設備価格は、都市ガスやプロパンガスを使う設備と比べて高めのため、後悔することもあるようです。蓄熱暖房器を設置する場合は、床を補強するための工事費用も必要になるでしょう。


年数の経過とともに、設備が故障した際の修理費や買い替え費用がかかることも把握しておきましょう。


《後悔5》冬場に室内が暖まりにくい

「床暖房は、部屋が暖まるのに1時間ほどかかります。起床時や帰宅時に寒さを我慢しなければならないため後悔しています」(40代女性)


オール電化住宅の暖房には床暖房や蓄熱暖房、エアコンなどが使われますが、ガスを使用する暖房などと比べて、立ち上がりのパワーが弱いという特徴があります。北海道などの寒冷地では、冬場に室内が暖まりにくいことがオール電化のデメリットとなるかもしれません。


タイマー機能を使って起床時や帰宅時の数時間前に暖房を運転したり、石油ファンヒーターといったパワーの強い暖房機器を併用したりするなど、工夫を取り入れたいですね。


《後悔6》直火での調理ができない

「IHクッキングヒーターでの調理に憧れていたのですが、直火で調理できる方がよかったと後悔しています。うちの設備だと、フライパンは少しでも浮かせると熱が伝わらなくなるため使いづらいです」(20代女性)


IHクッキングヒーターの機能も日々進化していますが、直火調理でないと難しい調理方法もあるでしょう。今まで使っていた鍋やフライパンなどから、IH対応の調理器具に買い換える費用がかかったことで後悔した人もいました。


オール電化住宅で後悔しないためのポイント


オール電化住宅で後悔しないためには、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。


ライフスタイルに合わせた電気料金プランを選ぶ

日中家に人がいる家庭といない家庭とでは電気の使い方が異なります。ライフスタイルに合わせた電気料金プランを選ぶことが大切です。


電気料金は、昼間や夜間など時間帯により、異なるいくつかの料金プランから選べます。電力会社ごとに曜日や時間帯ごとの料金設定も異なるため、それぞれの特徴を把握した上で最適なプランを選ぶとよいでしょう。


深夜電力を上手に使う

一般的にオール電化住宅向けの電気料金は夜間帯が安く設定されているため、深夜電力を上手に使うのがオススメ。洗濯機や炊飯器、食洗機などの家電製品は予約機能を使って夜間帯に使用すれば、電気代を節約することが可能です。


太陽光発電を検討する

オール電化導入時には太陽光発電を検討することも、後悔しないためのポイントです。自家発電の電気を使用できるため電気代が抑えられるほか、発電中であれば災害などで停電が起きた際に電気を使うこともできます。


太陽光発電と併用して蓄電池も導入すれば、発電していない夜間でも電気を使うことが可能です。余った電力を電力会社に売電することもできるため、取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。


関連記事:太陽光発電のメリット・デメリット。売電やマイホームへの設置費用


エコキュートのタンク容量を大きめにする

お湯をためるエコキュートのタンク容量は、大きめにしておくと後悔が少ないでしょう。実際使う容量よりタンク容量が小さいと「使いたいときにお湯が足りない」「電気料金の高い時間帯にお湯を沸かす必要がある」などの問題が生じる可能性があります。


タンクの容量サイズに迷ったら、世帯数やライフスタイルなども考慮した上で、少し大きめのサイズを選ぶことがポイントです。


停電時の備えをしておく

オール電化住宅では、停電時に電気設備などが使用できない場合に備えて代替品を用意しておくことも大切です。例えば、調理用にガスコンロ、暖房用に石油ストーブなどを準備しておくとよいでしょう。


懐中電灯や食料品など基本的な備えはもちろんのこと、スマートフォンなどが充電できるモバイルバッテリーを用意しておくことや、車のガソリンを補充しておくことも役立ちます。


オール電化住宅はメリットもある


オール電化住宅は後悔することばかりではありません。ここからは、オール電化住宅のメリットを見ていきましょう。


火を使わないので安全性が高い

IHクッキングヒーターを使っての調理は、火を使わないため安全性が高いと言えるでしょう。火傷の心配も少ないため、子どもや高齢者のいる家庭にオススメ。ガス漏れや不完全燃焼による一酸化炭素中毒が起こらないこともメリットです。


基本料金の一本化で光熱費を抑えられるケースもある

オール電化住宅は、都市ガスなどのエネルギーを使用する場合と違い、ガス代がかかりません。基本料金は電気分のみを支払えばよいため、光熱費を抑えられるケースもあります。家計管理も容易となるため、光熱費の全体像を把握しやすく節約につながるでしょう。


災害など停電時の復旧が早い

地震や台風などの災害で停電が起きた場合、電気は復旧が早いと言われています。ガスの場合は配管が地中に埋められていますが、電気の場合は地上に電柱が露出しているため復旧作業をスムーズに行えるのです。


災害時に停電が起こった場合、電気は1週間程度で復旧するケースが多いですが、ガスは1カ月以上かかるケースがあることも理解しておくとよいでしょう。


調理時の掃除が簡単

調理にIHクッキングヒーターを使用すると、簡単にヒーター周りの掃除ができます。天板がフラットなため、吹きこぼれが起きた場合でもお手入れがしやすいでしょう。


大手ハウスメーカーで建てるオール電化住宅


オール電化住宅を、大手ハウスメーカーで検討している方もいるのではないでしょうか。大手ハウスメーカーなら、オール電化住宅の実績やノウハウも豊富にあります。不安や疑問には営業マンが親身に相談に乗ってくれるので、安心して家づくりを進めることができるでしょう。住宅展示場に足を運んだり、ホームページやカタログを参考にしたりして依頼先を検討してみてはいかがでしょうか。


関連記事:大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!検討初期に知りたい基本情報まとめ


オール電化住宅で後悔しない家づくりをしよう


オール電化住宅で後悔しないためには「停電時に設備が使えない」「導入コストが高い」などのデメリットを把握し、「停電時の備えをしておく」「深夜電力を使う」などの工夫を取り入れることが大切です。


災害時の復旧が早い、基本使用料を一本化できるなどメリットもあるため、近年は一戸建てをはじめ賃貸マンションでも増えています。今回の記事を参考に、オール電化住宅で後悔しない家づくりを実現してください。

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