
ハウスメーカーのイベント・見学会。種類や活用方法、参加する際のポイントとは
新しい家づくりのために、ハウスメーカーのイベントや見学会が気になっている方もいるでしょう。完成後や建築中のモデルハウスを見て、それぞれの家の特徴やアイデアなどを知れるのがイベント・見学会の魅力です。今回はイベントの種類と活用方法、参加する際のポイントなどを紹介します。
住宅展示場ではさまざまなイベントが行われている
住宅展示場とは、一戸建て住宅を検討している人のために、各ハウスメーカーが実際に住宅を建てて展示している場所のことです。「住宅公園」「ハウジングプラザ」「ハウジングステーション」などとも呼ばれています。
日本各地にある住宅展示場では、家づくりの知識を深めることができるイベントのほか、ヒーローショーやお菓子のプレゼントなど、家族やカップルが楽しめるイベントも開催しています。
マイホーム検討中の方のなかには、ハウスメーカーのイベントに参加して、情報収集を行いたいと考える人もいるのではないでしょうか。
まずは、どのようなイベントや見学会があるのか、確認していきましょう。
ハウスメーカーが開催するイベント・見学会の種類や活用方法
ハウスメーカーのイベント・見学会は多種多彩です。建物の構造やキッチンなど設備の見学、家を建てたOB宅の訪問、宿泊体験などがあります。ここでは、イベント・見学会の種類と、それぞれの特徴を紹介します。
<1>家づくり相談会
家づくり相談会とは、主にハウスメーカーが開催している、家づくりに関する説明会です。参加は無料であることが多く、希望の間取りや予算にあった設計など、専門家のアドバイスを受けることができます。
家づくり相談会の活用方法
家づくり説明会は、「新しい家づくりを考えてはいるけれど、何から手をつけていいか分からない」という人におすすめです。ハウスメーカーだけでなく、建築士やファイナンシャルプランナーなど専門家と相談できるイベントもあります。
家づくりの進め方や資金計画など、家を建てるまでに必要なことを明確にできるのが家づくり相談会といえるでしょう。
<2>オンラインセミナー・バーチャル見学会
家づくりを検討している人のために、オンラインで行われるイベントや見学会があります。モデルハウスのバーチャル見学会、事前予約で参加できるオンラインセミナー、ハウスメーカーの担当者に質問できるライブイベントなどがあります。
オンラインセミナー・バーチャル見学会の活用方法
オンラインのイベント・見学会は、スケジュール調整がしやすく、移動時間も必要ありません。そのため、以下のような人におすすめです。
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モデルハウスへなかなか行けない人でも、オンラインセミナーやバーチャル見学会なら気軽に参加できそうですね。
<3>構造見学会
構造見学会は、まだ建てている途中の住宅を見学しながら、完成後は見えない壁の中や床下などを自分の目でチェックできるイベントです。
完成後の住宅見学と違い、床や壁がつくられる前の基礎や構造の状態を見ることができます。工事現場であるため見学には十分な注意が必要で、飲食・喫煙・写真撮影は禁止されているのが一般的です。
構造見学会の活用方法
担当者の説明やパンフレットだけでは分からない構造部分を、実際に見ることで理解しやすくなります。ハウスメーカーごとに仕様が異なるためどれが正しいということはありませんが、未完成の家に入ってみることで初めて気付くこともあるでしょう。
建築士や職人などがいて構造について具体的な質問ができる場合があったり、現場の雰囲気を知ることができたりするのも構造見学会の魅力です。
<4>完成見学会
工事が完了して、施主への引渡し前に行われるのが完成見学会です。 モデルハウスとは異なり、家具や家電などがない部屋の広さを確認できるのが特徴です。営業担当者以外に、設計担当者や建築士が同席することもあります。
完成見学会の活用方法
建物の外観や部屋の広さだけでなく、浴室やキッチンのような実際の設備も見ることができます。建物内での音の伝わり方や階段の高さなど、細かい点を確認できるのは完成見学会ならではでしょう。
施主のこだわりが反映されているので、生活動線や間取り、収納スペースなど、自分の家づくりのヒントを得られるかもしれませんね。
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<5>ショールーム見学会
ハウスメーカーが、住宅設備やインテリアなどの商品を展示しているのがショールームです。水まわり設備・フローリングや屋根・ドアや窓など建物に関するものや、照明・カーテン・家具などのインテリア、フェンスのようなエクステリアまで幅広くあり、さまざまな製品が展示されている複合型ショールームもあります。
ショールーム見学会の活用方法
展示されている設備や家具などを実際に触ることで、新しい生活をイメージしやすくなります。キッチンでの調理やバスルームで入浴ができるなど、体験型のショールームもあります。製品をいくつか比較して、家族が使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
<6>OB宅見学会
見学会を主催するハウスメーカーで家を建てた人の、実際に暮らしている新居を訪問するのがOB宅見学会です。住み心地や成功談・失敗談など、オーナーの生の声を聞くことが可能です。
OB宅見学会の活用方法
オーナーが実際に暮らしている住宅を見学できるので、住み始めてから分かったことや、月々の光熱費や設備の使用感など、リアルな声を聞けるかもしれません。家具や家電が置かれている状態の部屋で、実際のサイズ感を確認できるのもポイントです。
<7>宿泊体験
ハウスメーカーや展示場によっては、モデルハウスに泊まることができます。キッチンや浴室・トイレなどを使ったり、食事や寝泊りをすることで、自分たちの理想とする家をイメージしやすくなります。
宿泊体験があることを公表していないハウスメーカーもあるため、気になるモデルハウスがある場合は、営業担当者に相談してみてもよいでしょう。
宿泊体験の活用方法
宿泊体験は、夕方から翌朝までが一般的です。実際に料理や入浴などを行い、設備の性能や使い勝手、生活動線などを確認するとよいでしょう。深夜や早朝などモデルハウス見学では分からない時間の住宅性能も、宿泊体験なら分かります。
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ハウスメーカーのイベント・見学会に行く際のポイント
イベントや見学会に興味があっても、参加するタイミングや方法について悩む方もいるでしょう。ここでは、イベントや見学会に対する考え方のポイントを2つご紹介します。
<ポイント1>家づくりの検討段階で参加する
イベントや見学会は、家づくりを検討し始めた頃から参加するのがおすすめです。まだ何も決まっていない状態で参加することで、自分がどのような家をつくりたいのか、考えを整理できるでしょう。チェックするべきポイントや選び方のコツなど、カタログやモデルハウスだけでは分からない、細かなことを知るチャンスとなります。
<ポイント2>予約の可否などについて事前に確認する
住宅展示場のモデルハウスは、予約なしでも対応してもらえることが多いです。しかし、イベント開催日など混雑しているときは、すぐに案内してもらえず待つこともあります。開催内容によっては人数制限がある場合や、予約がない日は休業していることもあるため、事前に確認しておくのがベターです。