HEMSってなに?ハウスメーカーのスマートハウス選びで知っておきたいこと

ハウスメーカーで住宅の購入を考えたとき、快適な暮らしはもちろんのこと、無理なく省エネができると嬉しいですよね。エネルギーを賢く使う住宅は一般的に「スマートハウス」と呼ばれていますが、その核となるシステムが「HEMS(ヘムス)」と呼ばれるものです。今回は、エネルギー管理システム「HEMS」について、太陽光発電などとの関係を含めてご紹介します。
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効率よくエネルギーを使い快適に暮らすこと
エネルギー資源を大切にする省エネへの取り組みは、環境を守っていく上でとても大切なことです。エネルギーを賢く使う住宅は一般的に「スマートハウス」と呼ばれていますが、ハウスメーカー各社は、蓄積されたノウハウのもと独自の技術を用いてそれぞれの強みを持ったスマートハウスを手がけています。
快適に暮らせるだけでなく、無理なく省エネができる住宅を建てたいと考えている場合には、エネルギーを効率よく使うために必要なことをしっかり理解しておきたいですよね。今回は、ハウスメーカーなどでスマートハウスを建てるときに知っておきたい言葉のひとつ「HEMS」についてご紹介します。
HEMSの概要
HEMSとは
HEMSとは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の頭文字を取ったもので「ヘムス」と呼ばれており、一般的に、家庭で使うエネルギー管理システムのことを指します。
具体的には、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」したりしてくれます。政府は、2030年までに全ての住まいでHEMSを設置しようと取り組んでいます。
HEMS導入の3つのメリット
住宅にHEMSを導入すると何が変わるのでしょうか。3つの視点からそれぞれのメリットをみてみましょう。
- 省エネ
HEMSの最大の特徴は、電気使用量を「見える化」することです。毎日の電気使用量のほか、どの電化製品がどれだけ使っているのかすぐに分かります。機種によっては、数時間後や翌日などの電力使用量を予測して、省エネに関するアドバイスをしてくれることも。無意識に使っていた電力を数値で「見える化」することで、省エネへの意識が高まりそうですね。
- 創エネ
太陽光発電などの自家発電を使い、家庭における消費エネルギーのすべてをまかなう住宅は「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH:ゼッチ)」と呼ばれ近年注目されています。自らエネルギーをつくり出す考え方や方法のことを「創エネ」と言いますが、自宅にソーラーパネルを設置している場合、HEMSとソーラーパネルをつなぐことで、太陽光発電による発電量を確認することが可能になります。天気予報から発電量を予測する機能をもつ機種もあり、創エネへの関心をぐっと高めてくれるでしょう。
- 蓄エネ
「畜エネ」とはエネルギーを貯め、必要に応じて取り出して利用できるようにするという考え方のことです。その代表的な手段として蓄電池が挙げられ、近年ではソーラーパネルと共に一般家庭での利用が増えています。HEMSと蓄電池を連携させることで、蓄電池の充電状況が分かったり、蓄電池の電力を利用した省エネが可能となったりします。
ハウスメーカーによってHEMSの形態や取り付け方、特長などはさまざまです。ハウスメーカーのホームページを見たり、営業担当者に話を聞くなどしてHEMSの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
HEMSの設置でより快適なスマートハウスへ
HEMSを導入することで、使用電力の「見える化」や、住宅に使うエネルギーのコントロールが可能になるので、暮らしのなかで無理なく省エネすることができるようになるでしょう。近年では太陽光発電や蓄電池などの利用も増えてきているので、HEMSと合わせて活用することも考えてみてはいかがでしょうか。
ハウスメーカーの営業担当者に話を聞くなどして家づくりの知識を深め、暮らしやすく環境に優しい住まいができるとよいですね。