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コンパクトハウスとは?特徴や建築時の注意点、間取り例を紹介

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2023-11-08
選び方
コンパクトハウスとはその名の通り「小さな家」のことですが、機能性やデザイン性が高く、建築費用も抑えられる住宅として注目を集めています。今回は、コンパクトハウスのメリットやデメリット、価格相場や間取り事例などをご紹介します。ぜひ家づくりの参考にしてみてください。


コンパクトハウスとは?



コンパクトハウスとは「小さな家」を意味する

コンパクトハウスとは、その名の通り「小さな家」を意味します。機能性やデザイン性の高さは通常の注文住宅と変わらず、小さくとも快適な生活を送れるよう設計されているのが特徴です。特に狭小地の多い都市部などで近年注目を集めています。


広さの目安

コンパクトハウスの広さについて明確な定義はありませんが、一般的には延床面積が30坪未満の住宅を指すことが多いでしょう。二人暮らしは15坪前後、ファミリーなら20〜30坪ほどが広さの目安となります。



価格相場

コンパクトハウスは、土地や建物の面積が狭い分、建築コストを抑えることができます。しかし、建築を依頼するハウスメーカーによって坪単価が異なるため、価格相場は一概には言えません。たとえば、大手ハウスメーカーの場合、坪単価は70~90万程度です。ローコスト住宅は、30~50万程度の坪単価となります。このほか、家の構造や設備のグレード、デザインによって費用が変わります


コンパクトハウスのメリット



コンパクトハウスのメリットを3つご紹介します。


<メリット1>土地代や税金などの費用を抑えられる

コンパクトハウスには、土地代や建物代、税金などさまざまな費用を抑えられるメリットがあります。

建物自体が小さいため、住宅を建てる際に大きな割合を占める土地代はもちろん、建築資材や施工者の人数を削減できるため、建物代も安くなる傾向があります。また、光熱費やメンテナンス費用を節約できるのもコンパクトハウスの魅力でしょう。

税制面においても、延床面積が30坪以下のコンパクトハウスは「小規模住宅用地」に該当するため、固定資産税や都市計画税などの軽減措置が適用され、節税にもつながります。

参考:国土交通省「土地の保有に係る税制」


<メリット2>設備デザインにこだわることができる

浮いたお金をデザイン費用やインテリアなどに充てるなどして、設備やデザインにこだわることができるのもコンパクトハウスのメリットではないでしょうか。

また、2階だけで完結する洗濯動線をつくるなど、居住スペースが狭い分、家事や生活しやすい動線を考慮した間取りにすることで、日々の家事負担を減らすことができます


<メリット3>家族の距離が近くなる

30坪未満というコンパクトな空間で暮らすとなると、必然的に家族と顔をあわせる機会が増え、お互いの距離が近くなります。テレビを見たり、ご飯を食べたりと家族が長い時間を過ごすリビングは広く設計することで、家族間のコミュニケーションが活発になるでしょう。


コンパクトハウスのデメリット



コンパクトハウスを建てるデメリットも知っておきたいところです。マイホームで後悔しないようしっかりと確認しておきましょう。


<デメリット1>収納スペースが限られる

1つ目のデメリットは、収納スペースが限られてしまう可能性があることです。

コンパクトハウスは30坪未満の狭小住宅のため、収納スペースが限られてしまうことが多いようです。しかし、極端に収納を減らすと使い勝手が悪くなることもあります。床下収納や階段下収納、両面収納をつくるなど、スペースを有効活用して収納を工夫する必要があります


<デメリット2>居住人数が多いと狭く感じることがある

コンパクトハウスは、居住人数が多い場合には狭く感じることがあるかもしれません。スペース的に家族全員分の個室を設けることが難しい場合、プライバシーを確保できずに後悔するケースがあります。このように、家族との距離感が近いというのはメリットであると同時にデメリットでもあります。


<デメリット3>上下方向の移動が多くなる

コンパクトハウスでは、上下方向の移動が多くなりがちであることもデメリットとして挙げられます。

土地面積に限界があるため、3~4階建てのように建物を上に伸ばして必要な広さを確保することが多くなるからです。その場合、毎日の移動に階段を利用するため、少し大変さを感じてしまうかもしれません。特に小さな子どもや高齢者が住む場合は、その点も含めて検討が必要です。


コンパクトハウスを建てるときの注意点



コンパクトハウスを建てるときは、どのような点に注意すればよいのでしょうか。ここでは、狭い家を快適な空間にするための方法をご紹介します。

階段や部屋の間取りを工夫する

コンパクトハウスを建てる場合には、狭さや圧迫感を感じさせないよう、階段や部屋の間取りを工夫する必要があります。

例えば、2階建てのコンパクトハウスには階段を設置しますが、面積を広く取りすぎてしまうと居住スペースが狭くなってしまいます。この場合、階段やホールは適度な大きさにとどめるなどの工夫が必要になります。他にも次のような工夫できるポイントがあります。


  • リビングに開放感を出すため天井を高めにする
  • 廊下を減らして部屋の面積を確保する
  • 部屋の中で可変性のある間仕切りを採用する
  • 建具を減らす 


平屋の場合も間取りを工夫することで、快適な暮らしを実現する事が可能です。
上記はあくまでも一例ですが、家族構成や実際の生活イメージに合わせて優先順位をつけ、家族にとって最適な形を選んでいくことが大切ではないでしょうか。


光が入りやすい位置に窓を設置する

光が入りやすい位置に窓を設置するなど、採光を考慮することもコンパクトハウスでの暮らしには必要です。

土地が狭いコンパクトハウスの場合、近隣の家との距離が近いことが多く、日当たりが悪くなってしまう可能性があります。光が入りやすい高めの位置に窓を設置することで採光の問題を解消することができます。


防犯・防音対策をする

コンパクトハウスを建てる場合には、防犯・防音対策は必要です。

隣家との距離が近いということは、家の中を見られやすく、音も伝わりやすいということです。パーテーションや外壁を設置して外から見えない工夫をしたり、騒音トラブルを未然に防ぐために防音対策をしたりするのは必須となるでしょう。


コンパクトハウスはどういう人におすすめ?



コンパクトハウスは、「都市部でも一戸建てに住みたい」「家族との距離を近くに感じたい」「限られた空間を有効活用しながらシンプルな暮らしを送りたい」と考える方におすすめの住宅です。

家事動線や生活動線の無駄をなくした設計や間取りが特徴なので、掃除などの家事が楽になり、単身世帯や高齢者夫婦などからも注目されています。


大手ハウスメーカーで建てるコンパクトハウスの魅力



大手ハウスメーカーでは、家づくりのプロが長年の実績やノウハウを活かして間取りの工夫を提案してくれます。経験豊富な営業担当者が在籍しており、コンパクトハウスに関するさまざまな疑問を解決してくれるでしょう。

住宅展示場では、実際に完成した注文住宅を見ることができ、カタログを請求することもできます。大手ハウスメーカーでのコンパクトハウスを検討してみてはいかがでしょうか。



コンパクトハウスの特徴を活かして快適な暮らしを手に入れよう!



新築一戸建てを検討する中でコンパクトハウスに興味を持っている方もいるでしょう。30坪未満の小さな住宅のことを指すコンパクトハウスは、土地や建物代、税金などのコストを抑えられるほかにもさまざまなメリットがあります。

しかし、狭い空間を有効活用するためには、間取りの工夫や動線・収納の確保などについて考えることが重要です。今回ご紹介したポイントを押さえて、自分たちの理想の住まいを手に入れましょう。

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