建売住宅の購入は後悔しない?事例や購入時に知っておきたいポイントを紹介
建売住宅を購入して後悔することがないのか、マイホーム検討時に気になる方もいるでしょう。納得できる建売住宅を購入するためには、後悔・失敗の体験談や選ぶときのポイントを知っておくことが大切です。今回は、建売住宅を購入するメリット・デメリットもあわせて紹介するので、家選びの参考にしてください。
建売住宅の購入で後悔しないために。そもそも建売住宅とは?
一生に一度と言われるマイホームを購入する際に、後悔や失敗はしたくないもの。マイホームの検討時に、選択肢の一つとして建売住宅を検討している方も多いのではないでしょうか。
そもそも建売住宅とは、土地と建物がセットで販売される一戸建て住宅のこと。不動産会社やハウスメーカーが土地を仕入れて、そこに家を建て販売するものです。近年は、建築中や着工前など「未完成の状態」で販売する物件もみられますが、いずれにせよ、設計プランがある程度確定しているという特徴があります。
建売住宅と似た意味合いの言葉に「分譲住宅」があります。分譲住宅は、分譲地に建てられて販売される物件のこと。分譲住宅も「建てられた状態」で販売されることが多く、そこが建売住宅との共通点だといえます。
分譲住宅について詳しく知りたい方はこちら分譲住宅の意味とは。分譲住宅を選ぶメリット・デメリットを紹介
建売住宅を購入したときの後悔事例
建売住宅を購入する前に後悔事例を知りたいという人もいるのではないでしょうか。まずは、実際にあった後悔・失敗事例をご紹介します。
【後悔1】暮らしにくい間取りだった
そのため、「部屋数や収納スペースが足りなかった」「動線がライフスタイルに合っていない」など、暮らし始めて後悔している人もいるようです。
【後悔2】条件の良い立地ではなかった
建売住宅の場合、建物はよくても、立地で後悔しているという人もいます。例えば、「日当たりや風通しが良くない」「駅が遠くて通勤に時間がかかる」「商業施設が遠くて買い物が不便」といった後悔の声が聞かれることもあります。
【後悔3】設備や内装が理想と違った
【後悔4】住み始めてから施工不良が見つかった
建売住宅は建物が完成済みで、工事の経過をチェックすることができません。主要な構造に関しては施工会社が保証期間を設けていますが、ドアや窓の建付けが悪かったり、排水管から水漏れがあったりするなど、住み始めてからトラブルが顕在化したという事例もあります。
建売住宅の購入で後悔しないためのポイント・注意点
失敗した事例を読んで建売住宅に不安を感じた人もいるでしょう。建売住宅は購入する際の注意点がいくつかあり、よく確かめてから購入すれば、快適に暮らせるマイホームとなります。ここでは、住宅検討時にチェックしたいポイントをご紹介します。
実際の暮らしをイメージした上で内覧する
建売住宅を見学する際は、実際の暮らしをイメージしながら隅々までチェックするようにしましょう。収納スペースは足りるか、家具を置いたら部屋が狭くならないか、家電を置きたい場所にコンセントはあるかなど、具体的に考えてみましょう。
子どもの成長や家族の介護など、ライフスタイルの変化も含めてイメージすることも大切です。スムーズに確認を進められるよう、チェックポイントは事前にメモをしておくとよいでしょう。
周辺環境や立地を調べておく
建物だけではなく、周辺環境や立地もよく調べましょう。駅が遠くて通勤や通学に時間がかかったり、家に陽光が入る時間が短かったりすると、生活の質に関わります。
また、昼と夜、平日と休日それぞれのタイミングで現地に行ってみることをオススメします。夜は治安が悪かったり日曜は雑踏で騒がしかったりと、時間や曜日により状況が異なる場合もあるからです。安全に暮らすために、浸水や土砂災害などハザードマップのチェックも忘れないようにしましょう。
安心・安全な家の選び方を知りたい方はこちらハザードマップの見方。色付けで分かる災害リスクと使い方のポイント
アフターサービスについて確認する
どのようなアフターサービスを受けられるのか、施工会社に内容を確認しておくことも大切です。引き渡しから10年間は施工業者が瑕疵担保責任を負うことと法律で定められていますが、それ以外の部分について、点検やメンテナンスなどのアフターサービスがあるのか確認しておくことをオススメします。
建売住宅にはメリットもたくさんある
建売住宅には、注文住宅にはないメリットも多くあります。ここでは、新築一戸建て住宅の購入を検討中の方に、建売住宅ならではのメリットをご紹介します。
【メリット1】家づくりにかかる費用を抑えられる
建売住宅は、同じ地域でも注文住宅より安く購入できることが多いです。価格が抑えられる理由として以下のような点が挙げられます。
- 基本仕様やデザインなどが決まっていて設計コストが抑えられている
- 資材や設備などをまとめて購入しているので、材料費が安くなっている
- 購入の打合せが注文住宅に比べて少なく、人件費を抑えられている
【メリット2】実際の建物を見てから購入できる
建物を実際に見てから購入を検討できるのは、建売住宅ならではのメリットです。ほとんどの人は家づくりについて未経験の状態で住宅の購入を検討しますが、カタログや図面ではイメージしにくいことも、建売住宅なら実物を確認できて安心です。
建売住宅は多くの人に受け入れられるデザインを採用していることが多く、建物を見て「思っていたものと違う」と後悔するリスクも避けやすいと言えるでしょう。
【メリット3】購入後にすぐに住むことができる
建売住宅の場合、すでに建物は完成しているので、注文住宅のように工事が終わるまで待つ必要がありません。売買契約や住宅ローンの審査など書類手続きが完了すれば入居できるので、子どもの入学や転勤などで早く引っ越したい人にはピッタリです。
【メリット4】住宅ローンが組みやすく、資金計画が立てやすい
建売住宅は土地と建物がセットなので、住宅ローンを一本化して建物と土地の代金を一緒に支払うことができます。金銭管理しやすいため長期的な資金計画が立てやすく、審査の申込みも1回で済むので手間がかかりません。「土地の住宅ローンを組んだのに、建物の住宅ローンは審査が通らなかった」ということが起こる心配もありません。
ハウスメーカーの建売住宅について詳しく知りたい方はこちらハウスメーカーの建売住宅を購入するメリット・デメリットは?注文住宅との比較も