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家の外壁材の種類 完全ガイド|特徴や価格、後悔しない選び方

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2025-08-19
間取り・設備

家の印象を大きく左右する外壁。デザインや種類が多すぎて、「何から手をつければいいの?」「後悔しない選び方を知りたい」と思う方もいるのではないでしょうか。今回の記事では、見た目だけでなく、家の耐久性やメンテナンス費用にも関わる外壁について、代表的な種類を比較しながら、それぞれの特徴や費用、おすすめの選び方まで分かりやすくご紹介します。


家の外壁選びで失敗しないために知っておくべきこと


家の顔ともいえる外壁は、見た目の印象を左右するだけでなく、住宅の耐久性やメンテナンス費用にも直結する重要なポイントです。しかし、外壁選びはほとんどの方にとって初めての経験となるため、完成後に「思っていたのと違った」「こんなはずじゃなかった」と後悔する声も少なくありません。


事例1:汚れが目立って後悔

「白色の外壁を選んだら、数年で汚れが目立つように。外壁全体の掃除は大変で、もっと汚れにくい色にすればよかったと後悔しています」(40代女性)

事例2:イメージと違って後悔

「カタログをたくさん見て気に入った色を選びましたが、実際に完成した家を見ると、理想とは違う雰囲気になってしまいました。外壁は面積が大きい分、イメージと現実のギャップに後悔しています」(30代男性)


このように、外壁選びで失敗しないためには、事前に外壁の種類や特徴、選び方のポイントをしっかり把握しておくことが大切です。


家の外壁を選ぶときの重要な3つのポイント


外壁は、家の見た目だけでなく、日々の暮らしやすさや将来のメンテナンス費用にも深く関わります。外壁選びで後悔しないために、特に大切な3つのポイントをご紹介します。


デザインと色のバランスで選ぶ

外壁選びで大切なのが、デザインと色のバランスです。色選びで失敗しないためには、カタログの小さな見本だけで判断しないことがポイントです。


広い面積を占めると、同じ色でも明るく見える「面積効果」や、室内の蛍光灯と屋外の太陽光などの違いで色の見え方が変わる場合もあることを覚えておきましょう。実際に街を歩いて好みの色を探したり、ハウスメーカーが提供する施工事例やカラーシュミレーションを活用したりするのがおすすめです。


【関連記事】外観がおしゃれなマイホームにするポイントは?注文住宅のデザイン実例を紹介


初期費用とメンテナンス費用を比較する

次に重要なのが、初期費用とメンテナンス費用の比較です。外壁は、初期費用だけでなく、将来的なメンテナンス費用まで見据えて選ぶことが大切です。高価な外壁材でも、メンテナンスの頻度が少なければ、長期的に見るとトータルコストが安くなることもあります。それぞれの外壁材の維持費を事前に確認しておきましょう。


断熱性や耐久性などの機能性を確認する

断熱性や耐久性などの機能性を確認することも忘れてはいけません。外壁の種類によって「防水性」「防火性」「断熱性」「遮音性」といったさまざまな機能が異なります。家の見た目も大切ですが、それぞれの性能の違いを知っておくことで、より快適で安心な暮らしにつながります。


【比較】代表的な外壁材8種類の特徴


外壁に使われる材料には、さまざまな種類があります。ここでは、よく知られている外壁材8種類について、それぞれの特徴と費用を比較しながらご紹介します。


外壁材の種類特徴費用相場(㎡単価)
窯業系サイディングデザインが豊富で、価格が安価。国内シェアNo.1 約3,500円〜6,000円
金属系サイディング軽量で断熱性が高く、デザイン性も高い 約4,000円〜7,000円
木質系サイディング温かみのある自然な雰囲気を演出できる 約6,000円〜10,000円
モルタル継ぎ目がなく、デザインの自由度が高い 約3,000円〜5,000円
タイル耐久性が高く、メンテナンス費用が抑えられる 約13,000円〜35,000円
ALCパネル耐火性・断熱性・防音性に優れている 約8,000円〜12,000円
レンガ耐久性が高く、メンテナンスがほとんど不要 約5,000円〜30,000円
コンクリート(RC)  デザイン性が高く、耐震性や防火性に優れる 約4,000円〜10,000円


窯業系サイディング

窯業系サイディングは、近年最も多く採用されている板状の外壁材です。工場生産のため品質が安定しており、色やデザインが豊富で、好みに合ったものが見つかりやすいのが特徴です。しかし、サイディングには継ぎ目があり、この目地部分が劣化しやすいため定期的なメンテナンスが必要になります。近年では、技術の進歩により劣化しにくい製品も増えています。


【関連記事】サイディング外壁の特徴・種類からメンテナンス・リフォーム方法までをまとめて紹介


金属系サイディング

金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板などの金属を成形した外壁材です。窯業系サイディングと比較して軽量であるため、建物への負担が少なく、耐震性も高いと言われています。また、デザイン性にも優れており、スタイリッシュな外観にしたい方におすすめです。


【関連記事】ガルバリウム鋼板の家を建てるメリット・デメリット。おしゃれでかっこいい家づくりのコツ


木質系サイディング

天然木を加工した木質系サイディングは、温かみのある自然な雰囲気を演出できる外壁材です。木の種類やカラーを変えるだけで、雰囲気をガラリと変えることができます。しかし、初期費用が比較的高い点や、木材特有の経年劣化による変色や腐食を防ぐために定期的なメンテナンスが欠かせない点がデメリットといえるでしょう。


モルタル

モルタルは、砂とセメント、水を混ぜ合わせて現場で塗りつける外壁材です。防火性が高く、継ぎ目がないため、どのようなデザインの家にも合わせられます。また、職人の手作業による施工になるため、温かみのある風合いや、さまざまな仕上げ方法が楽しめるのも魅力です。ただし、職人の腕や品質管理によってで仕上がりが左右されることを理解しておきましょう。


タイル

タイルは、粘土を主成分とした原料を板状にして焼き固めた外壁材です。華やかな雰囲気に仕上がるのが特徴で、耐久性が高く、経年劣化もほとんどないと言われています。一方で、他の外壁材と比較して初期コストがかかります。また、タイルの浮きや剥がれには注意しなければなりません。定期的にチェックを行うことで、長く美しい状態を保てるでしょう。


ALCパネル

ALCは、内部に無数の気泡を含んだ軽量コンクリートパネルです。耐火性や防火性だけでなく、耐久性や防音性も優れていると言われています。しかし、パネルの継ぎ目があり、防水性は仕上げ材に頼る必要があるため、定期的なメンテナンスを怠ると、そこから雨漏りする可能性があります。適切なメンテナンスをすれば長期間優れた性能を維持できる外壁材です


レンガ

レンガは、粘土を焼いて作られた外壁材です。非常に硬く、耐久性が高いため、メンテナンスの手間がほとんどかからないのにも関わらず、長期間にわたり美しい外観を保てます。初期費用が必要ですが、その後のメンテナンス費用がほとんどかからないため、トータルコストで考えると安くなる可能性もあります。


コンクリート(RC)

コンクリート(RC)は、耐震性や防火性、防音性にも非常に優れている外壁材です。打ちっ放し仕上げにすることで、モダンでスタイリッシュなデザインに仕上がるのが特徴です。しかし、外壁材自体に防水機能がないため、防水のためのメンテナンスが必要になります。また、他の外壁材と比較して初期費用が高くなる傾向にあります。


家の外壁塗装とメンテナンスの重要性



外壁は、常に雨風や紫外線にさらされているため、定期的なメンテナンスが不可欠です。メンテナンスを怠ると、家の寿命を縮めることにもつながるため、「家は建てて終わりではない」という意識を持つことが大切です。


外壁材ごとのメンテナンス周期

外壁材によって、メンテナンスの頻度や費用は大きく異なります。


外壁材の種類メンテナンスの目安
窯業系サイディング8~10年ごと
金属系サイディング10~15年ごと
木質系サイディング約10年ごと
モルタル10~15年ごと
タイル20年以上
ALCパネル8~10年ごと
レンガメンテナンスほぼ不要
コンクリート(RC)10~15年ごと


初期費用が高いタイルやレンガは、メンテナンス周期が長いため長い目で見ればコストが安くなることもあります。外壁材は、初期費用だけでなく、長期的なコストを考慮して選びましょう


メンテナンスを怠るリスク

もしメンテナンスを怠ると、家はさまざまなリスクにさらされます。塗装が剥がれたり、継ぎ目のコーキングがひび割れたりすることで、外壁の防水性が低下します。そこから雨水が侵入し、家の内部の木材を腐食させたり、最悪の場合、雨漏りにつながる可能性もあります。


湿気がこもることでカビが発生しやすくなるリスクもあるでしょう。外壁の状態が悪いと、家の見た目も悪くなり、将来的に売却する際の資産価値が下がってしまうため注意が必要です。


【関連記事】ハウスメーカーでメンテナンス費用を抑えた家づくり。費用相場やできる工夫


安心安全の暮らしを支えるハウスメーカーの外壁材


多くのハウスメーカーは、独自の技術や研究を重ね、高い性能を持つ外壁材を開発しています。これらの外壁材は、防耐火性、耐衝撃性、耐候性、耐久性に優れ、大切な建物を長く守るために設計されています。さらに、専用の塗装材やシーリング材と組み合わせることで、建物の保護と美観の両方において、高いパフォーマンスを発揮します。


住宅展示場や見学会へ参加すると、耐火実験などで外壁の性能を実際に確かめられる機会もあります。ハウスメーカーによって得意な外壁の種類も異なるため、家づくりの際には外壁にも注目してハウスメーカーを選ぶのもよいでしょう。


【関連記事】大手ハウスメーカーの特徴を一覧で比較!工務店との違いやおすすめポイント


まとめ:家の外壁選びは、色やデザイン、機能から総合的に考えよう


今回の記事では、家の外壁材の種類から選び方のポイント、メンテナンスの重要性までご紹介しました。外壁は、家の見た目だけでなく、性能やメンテナンス費用に大きく関わります。すべてに完璧な外壁材を見つけるのは難しいですが、それぞれのメリット・デメリットを比較し、デザインや機能、コストのバランスを総合的に考えられるとよいでしょう。この記事で解説したポイントを参考に、理想の外壁選びが叶うといいですね。

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