マイホームの外壁選び。外壁材の種類やおすすめの選び方とは
マイホームの外壁はこだわりたいポイントの一つですよね。外壁には、タイルやサイディング、塗り壁などさまざま種類があるので、選ぶときのポイントを知りたいと思う方もいるのではないでしょうか。今回の記事ではマイホームに使われる外壁の色やデザイン、性能などおすすめの選び方や、種類毎の特徴などを分かりやすくご紹介します。
マイホームの外壁にこだわろう!
マイホームの外壁は見た目の印象だけでなく、住宅性能も左右すると言われています。しかし、外壁選びはほとんどの方にとって初めての経験となるため、種類による違いや選ぶときのポイントが分からないという方も多いのではないでしょうか。
新築マイホームを建てた方の中には、新居が完成したあと「外壁選びに失敗した!」と後悔している方もいるようです。
「白色の外壁にしましたが、年数が経つと汚れが目立ってきました。外壁すべてを掃除することは大変なので、それも加味して色選びをすればよかったです」(40代女性)
「カタログをたくさん見て気に入った色を選んだつもりでしたが、実際に完成した家を見ると、理想とは違う雰囲気になってしまい後悔しました」(30代男性)
このように外壁選びで失敗しないためには、どのようなことを意識して外壁を選ぶとよいのでしょうか。今回は、外壁選びのポイントや、外壁の種類毎の特徴をご紹介します。ぜひ家づくりの参考にしてみてください。
外壁を選ぶときのポイント
色やデザイン
マイホームの外壁は、色の違いで見た目の印象が大きく変わります。色選びをする際はカタログだけに頼らないことがポイント。カタログの小さな見本では好みの色合いに見えても、外壁として広い面積を占めると、見え方が変わる場合もあるからです。
また、室内の蛍光灯と太陽光の下では色の見え方が異なることも理解しておきましょう。実際に街を歩き、さまざまな住宅の外壁を見て好みの色を探してみるのもよさそうです。外壁選びに悩む場合には、ハウスメーカーの施工事例などを見せてもらい、参考にしてみてはいかがでしょうか。
性能
外壁の種類によって「防水性」「防火性」「断熱性」「遮音性」などの性能は異なります。また、メンテナンスのしやすさも違うことを理解しておきましょう。外壁の見た目も大切ですが、それぞれの性能の違いを知ったうえで、外壁選びをすることも大切です。
外壁材の種類
外壁に使われる材料には、さまざまな種類があります。ここではよく知られている外壁について、種類ごとの特徴をご紹介します。
種類が豊富な「サイディング」
サイディングとは、板状の外壁材のことで近年もっとも多く採用されている外壁です。工場生産のため品質が安定しているほか、色やデザインが豊富なため、好みに合ったものが見つかりやすいでしょう。
しかし、サイディングには継ぎ目があります。この継ぎ目の目地部分が劣化しやすいため、ひび割れなどが見られたらメンテナンスが必要です。近年では、技術の進歩で劣化しにくいサイディング製品もあるのでぜひ注目してみてはいかがでしょうか。
華やかな雰囲気に仕上がる「タイル」
タイルとは、粘土を主成分とした原料を、板状にして焼き固めたものです。華やかな雰囲気に仕上がるのが特徴で、耐久性が高く経年劣化もほとんどないと言われています。
一方で、サイディングと比較してコストがかかるほか、タイルの浮きや剥がれには注意しなければなりません。定期的にチェックして都度メンテナンスを行えば、長く美しい状態を保てます。
デザインの自由度が高い塗り壁「モルタル」
モルタルとは、砂とセメントと水を混ぜ合わせたものです。防火性が高く、継ぎ目がないので、どのようなデザインの家にも合わせられます。モルタルを塗った上にどのような塗装するかによって、まったく異なった仕上がりになるのも魅力のひとつ。
ただし、モルタルは左官職人の手作業による施工になるため、職人の腕や品質管理次第で
仕上がりが左右されることを理解しておきましょう。さまざまな仕上げ方法があるので、好みにあったものを探してみてはいかがでしょうか。
耐久性に優れた「ALC」
ALCとは、内部に無数の気泡を含んだ軽量コンクリートパネルのことです。耐火性や防火性だけでなく、耐久性や防音性も優れていると言われています。しかし、防水性は低いため防水機能自体は仕上げ材に頼らなければなりません。
またALCもサイディングと同様、パネルの継ぎ目があります。継ぎ目の目地部分は本体に比べて劣化が早く、メンテナンスを怠るとそこから雨漏りしてしまうことがあります。塗り替え時期は8~10年と言われており、定期的なチェックやメンテナンスを大切にすれば、長期間優れた性能を保つ外壁材です。