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販売中モデルハウス購入のメリット・デメリット。失敗・後悔しないための注意点は?

家選びネット公式 (ie-erabi.net) 2020-09-13
選び方

販売中のモデルハウスを購入して失敗や後悔をすることがないのか、不安な方もいるのではないでしょうか。モデルハウスは値引きされるケースがあるなど、お得な値段で購入できる一方、検討時に知っておきたい注意点がいくつかあります。今回は、モデルハウスの特徴や購入のメリット・デメリット、購入時に意識したいポイントなどをご紹介します。


モデルハウスとは、住宅メーカーが販売促進のために建てた見本物件のこと


モデルハウスとは「このような家が建てられます」と、新築一戸建て物件の宣伝目的で展示されている見本物件のことです。大手ハウスメーカーやローコスト住宅メーカーなどが建てたモデルハウスを見たことがある方も多いのではないでしょうか。


モデルハウスは実際に暮らす住居と同じか、少し高めのクオリティで建築されるのが一般的マイホーム検討時には、モデルハウスを見学することで、パンフレットや図面だけでは理解しづらい間取りや設備を具体的にイメージしやすくなるでしょう。


販売されるモデルハウスは「住宅展示場」または「分譲地」の物件


モデルハウスは見本物件としての展示期間終了後、売りに出されるケースがあります。ここでは、販売されるモデルハウスについて、2つの販売パターンをご紹介します。


販売パターン① 住宅展示場のモデルハウス

住宅展示場とは、戸建住宅が展示されている場所のこと。規模の大きな住宅展示場では、さまざまなハウスメーカーのモデルハウスが建ち並んでいます。見学予約可で子供向けのイベントも多いことから、訪れたことがある人もいるのではないでしょうか。


住宅展示場に建つ物件は、各メーカー最新の設備や内装、間取りを披露する場でもあるため、一定期間が過ぎれば新しいものへと建て替えるのが通例です。その際、元々あった物件を、解体して別の場所に再建築する「リユースハウス」として販売することがあります。


販売パターン② 分譲地のモデルハウス

分譲地の建売住宅が販売される際に、見学用に使用するため一画に「モデルハウス」を建てる場合があります。一定の公開期間が終了するとそのまま販売できるよう、多くの人に受け入れられやすい間取りや設備で建てられることが多いと言われています。ハウスメーカーによっては、宿泊体験を実施している場合もあります。


モデルハウスを購入するメリット


マイホームを持つための選択肢としてモデルハウスの購入を考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは、モデルハウス購入で得られるメリットをご紹介します。


【購入メリット1】安い価格でお得に購入できる。値引きしてもらえる場合も

モデルハウスは見本用物件として建てられたという経緯があるため、一般的な新築一戸建て物件よりも安く購入できることが多いことがメリットです。公開期間が過ぎても売れ残っている場合は、さらに値引き販売をしてもらえるケースもあります。


【購入メリット2】良い設備や家電がついてくるケースが多い

住宅展示場に建つモデルハウスは、グレードの高い設備や家具、家電を採用しているケースもあります。モデルハウス購入時に付属するものは、ハウスメーカーによって異なりますが、設備や家具家電のほか、カーテンやソファといった展示品のインテリアもいっしょに譲り受けられることもあります。見学時に、家具や家電も含まれるのか担当者に確認してみてはいかがでしょうか。


【購入メリット3】生活のイメージを掴みやすい

注文住宅を購入する場合と違い、モデルハウスはすでに建てられた物件を購入するため、「この家に住んだら……」という実際の生活をイメージしやすいことも魅力です。原寸大の実物を見学し、間取りや動線、部屋の様子の確認ができるため、購入後に後悔することも少ないでしょう。


【購入メリット4】分譲地のモデルハウスならすぐに住みはじめることができる

分譲地に建つモデルハウスの場合は、売買契約を終えれば、すぐに住みはじめることが可能です。「できるだけ早く新しいマイホームに住み始めたい」という方にとっては、嬉しいメリットではないでしょうか。


モデルハウスを購入するデメリット


モデルハウスの購入は、メリットばかりではありません。注意するべきデメリットについても確認しておきましょう。


【購入デメリット1】新築ではなく、中古住宅として扱われる

モデルハウスは、多くの方が見学した後の物件となるので、新築一戸建てではなく中古一戸建て住宅として扱われます。


新築とは、一般的に「新しく建築された家」「未入居の家」を指しますが、建築工事完了日から1年以上経過しても未入居な家は、例外として既存物件つまり「中古住宅」として扱われます。モデルハウスは、その例外に当てはまるのです。


中古物件として扱われるため、「住宅瑕疵担保責任保険」に加入できない場合があるほか、備え付け家具や電化製品の保証期間が短くなってしまう場合があることも知っておきましょう。


【購入デメリット2】展示品の家具や設備がキズついている場合もある

モデルハウスの展示期間は、分譲地の場合だと建築から1年、住宅展示場の場合なら建築から3~5年間で、その後販売されるケースが一般的です。その間、不特定多数の人が見学等を行っているため、内装や展示品の家具などに傷や汚れがつくことも考えられます


さらに、宿泊体験で利用されたモデルハウスの場合は、トイレやバスルームなどの設備や家具、家電が使用されているため、新品の状態では受け取れないことも覚えておきましょう。


【購入デメリット3】人気物件は抽選になることもある

モデルハウスの販売戸数はそれほど多くありません。モデルハウスの販売が告知されると、人気物件の場合は抽選になるケースもあります。抽選にはずれ、購入できなかった場合のことも想定しておくとよさそうです。


【購入デメリット4】分譲地のモデルハウスは立地を選べない

分譲地のモデルハウスは、すぐに住み始められることがメリットである一方、住宅の立地を選べないことがデメリットと言えます。分譲地のモデルハウス購入を検討するときは、住宅の設備や間取りだけでなく、立地や周辺環境もよく確かめておくことが大切です。


【購入デメリット5】予想外の費用がかかる可能性がある

展示場のモデルハウスはプラン変更が可能ですが、改装費が必要になり、予想外の費用が発生するケースもあります。プランの内容によっては、新築の注文住宅と大きく変わらないという場合も出てくるため、事前の確認が大切になってくるでしょう。


モデルハウス購入で失敗しないための注意点


販売中のモデルハウスを購入する場合、失敗や後悔をしないためには、どのようなことに注意するとよいのでしょう。モデルハウス購入時に意識しておきたいことをご紹介します。


注意点1:住宅展示場のモデルハウスを購入する場合は「土地」が必要

分譲地のモデルハウスとは異なり、住宅展示場のモデルハウスは、売買契約後、解体して再建築するのが一般的です。建物面積は決まっているため、それに合わせた土地面積の準備が必要となります。


採光や駐車場などのスペースも考慮しておきましょう。間取りなどのプランを変更して、土地面積に合わせたリユースハウスを建てることも可能な場合が多いため、ハウスメーカーとよく相談してプランを検討してみましょう。


注意点2:長期的なキャッシュフローの確認

モデルハウスは購入できるチャンスが少なく、クオリティが高い住宅を安く手に入れることができることから、購入を急いでしまうというケースがあります。しかし、購入時は将来のライフイベントを資金計画に組み込んだ長期的なキャッシュフローの確認が重要です。


直近のキャッシュフローからの貯蓄額だけを見て、安易に住宅ローンの借入金額を決めてしまうと、子どもの進学や家のメンテナンス費が発生した場合に家計を圧迫してしまう可能性もあります。モデルハウス購入前に、将来を見据えた身の丈に合った資金計画をしていきましょう。


注意点3:周辺環境や住宅に欠陥がないか十分確認しよう

分譲地のモデルハウスの場合、すでに建築された物件にそのまま住むことになります。注文住宅のように、基礎や土台づくりなどの建築工程を目で見て確かめることができないため、欠陥がないか十分な確認が大切です。


そのためにおすすめなのが、モデルハウス購入前に行うホームインスペクション(住宅診断)です。ホームインスペクションでは、住宅に精通した建築士などの専門家が第三者の目線から、家の劣化状況や欠陥の有無、改修すべき箇所や時期、おおまかな費用などのアドバイスを受けることができます。モデルハウスの現状を把握し、安心して購入するための判断材料となるでしょう。


モデルハウスならハウスメーカーの住宅をお得に購入できることも!


大手ハウスメーカーで新築一戸建ての注文住宅を購入したいけれど、予算と販売価格が見合わず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そのような方にとって販売中のモデルハウスは、マイホームをお得に購入できるチャンスです。


通常の住宅購入と同様、購入後のメンテナンスや保証が契約に含まれている場合も多く、その場合には末永く安心して暮らせるでしょう。モデルハウスも、マイホーム選びの候補として検討してみてください。


モデルハウス購入のメリット・デメリットを理解し、失敗や後悔のない家選び


今回は、モデルハウスを購入する場合のメリットやデメリット、購入時に失敗や後悔をしないための注意点をご紹介しました。モデルハウスは展示期間終了後に販売されるケースがあります。その場合、一般的な新築一戸建てに比べて安く購入できるほか、分譲地ならすぐに住み始めることが可能です。


一方で、見学用物件として使われていたために、傷や汚れがある場合も想定されるほか、人気物件だと抽選になることも理解しておきましょう。マイホームの候補として、モデルハウスの購入も視野に入れてみてはいかがでしょうか。


モデルハウスでの宿泊体験が気になる方はこちら。

関連記事:ハウスメーカーのモデルハウスへの宿泊体験がオススメ。チェックポイントなどを紹介

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