ハウスメーカーに注文住宅の土地探しを依頼！メリット・デメリットや注意点を解説
注文住宅の土地探しをハウスメーカーに依頼するメリット・デメリットは何でしょうか。不動産会社に依頼する場合と比べて仲介手数料はどうなるのか、土地が見つかった後に建築を断ることはできるのか気になる方もいるでしょう。今回は、ハウスメーカーに土地探しを依頼するメリット・デメリットや注意点をご紹介します。
注文住宅の土地探しはハウスメーカーに依頼できる
注文住宅を建てる場合は、住宅性能や間取りなど建物自体に目が行きがちですが、土地探しも、生活の質を左右する重要なポイントです。
注文住宅を建てる際の土地探しの方法は、「インターネットなどを使って探す」「不動産会社に紹介してもらう」ほか、ハウスメーカーや工務店などの建築会社に依頼して探すこともできます。
しかし、ハウスメーカーの営業マンに土地探しを依頼するとなると、気になることもあるのではないでしょうか。ハウスメーカーに土地探しを依頼しようと考えている人に、疑問点を聞いてみました。
「ハウスメーカーに注文住宅の土地探しを依頼した場合は、土地を紹介してもらった後に建築を断ることもできるのか気になります」（30代男性）
「ハウスメーカーから土地の紹介を受けた場合も、不動産会社と同様に仲介手数料がかかるのでしょうか」（20代女性）
ハウスメーカーの営業マンに土地探しを依頼する際、土地を紹介してもらったメーカーとは別の建築会社に家づくりを依頼してもよいか気になる方が多いようです。ほかにも、複数のハウスメーカーに土地探しの相談をしても問題ないか知りたいとの声も聞かれました。
今回はハウスメーカーに注文住宅の土地探しを依頼するメリット・デメリットや依頼するときの注意点、土地探しのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
ハウスメーカーに注文住宅の土地探しを依頼するメリット
希望に合った土地が見つかりやすい
ハウスメーカーの営業マンに土地探しを依頼すると、予算や条件に合った土地探しができるでしょう。なぜなら、ハウスメーカーの場合、希望する環境や建てたい住宅の条件についてヒアリングを行った上で、希望に沿った土地を探してくれるためです。
土地を選ぶときには、立地のほか都市計画法によって定められた「用途地域」など、土地それぞれにある制限や建築条件を考慮する必要があります。土地によっては、3階建て以上の住居を建てにくい場合や土地の地盤改良工事が必要な場合など、希望エリアに要望通りの家を建設できない場合もあります。
ハウスメーカーは、建設条件が厳しい土地やトラブルが生じやすいケースをしっかりチェックしたうえで、土地の情報を提示してくれるでしょう。また、ほかには出回っていない土地やこれから造成される土地なども紹介してくれることもあるため、土地選びの幅が広がるのも嬉しいポイントです。
予算通りの家を建てやすい
予算通りの家を建てやすいのも、注文住宅の土地探しをハウスメーカーに依頼するメリットです。理想とする住宅イメージや住宅購入の予算などを伝えることで、「土地」と「建物」それに「諸費用」といった住まい全体にかかる費用を考えた上で土地探しをしてくれるでしょう。
土地だけ先に探した場合、土地に予算をかけ過ぎてしまい、建物や税金までの諸費用にかける予算を超えてしまうケースも考えられます。ハウスメーカーに土地選びから相談に乗ってもらうことで、家づくりの専門家の視点から、土地と建物の予算配分を提案してもらえるため、予算オーバーになるリスクを抑えた資金計画を立てられるでしょう。
仲介手数料がかからないケースもある
不動産会社を仲介して土地を購入した場合、価格に応じた仲介手数料を支払わなくてはなりません。しかし、ハウスメーカーに土地探しを依頼し、分譲地などハウスメーカーが売り主の土地を購入する場合は、建物の建築を条件に仲介手数料がかからないことも。建築条件付き土地と呼ばれる土地がそのケースです。
ほかにも、ハウスメーカーが代理店として探してくれた土地の購入の際も、売主の意向で仲介手数料が割引・かからないというケースもあります。土地にかける費用を少しでも抑えたい場合は、ハウスメーカーの担当者に相談してみるとよいでしょう。
住宅ローンの融資が受けやすい
ハウスメーカーに土地探しをしてもらうと、住宅ローンの融資が受けやすいというメリットもあります。通常、土地の購入費用に住宅ローンを使う場合、金融機関に対して、審査のために見積書や間取り図を提出する必要があるため、「土地だけ先に購入するために融資を受ける」といったことが難しいです。
ハウスメーカーに依頼し土地購入と家の建築をセットで契約を行えば、融資を受ける際に必要な見積書などの提出がすぐにできるため、手続きをスムーズに進められるでしょう。
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ハウスメーカーに注文住宅の土地探しを依頼するデメリットや注意点
土地の詳しい情報が少ない
ハウスメーカーは家を建てることが本業のため、土地探しの専門家である不動産会社に比べ、土地情報の数が少ない可能性も考えられます。土地の条件はよくても、家の前の道路が舗装されていないことや、細くて通りにくい道路に面していることもあるかもしれません。実際に訪れて、自分の目で確認することが大切です。
土地紹介と建設はセットになる
先述しているように、ハウスメーカーに土地探しを依頼する場合、基本的に土地探しと建築依頼はセットになります。複数のメーカーに対して相談したり、良い土地が見つかったあとに建築を断ったりする事態にならないよう注意が必要です。まずは、家づくりの観点から施工会社（ハウスメーカーや工務店など）を選び、それから希望にあった施工会社に土地探しの相談をする手順がおすすめです。
土地探しで確認すべきポイント
最後に、土地探しのときに確認すべきポイントを4つ解説します。
面積や形状
土地の面積や形状によって、建てられる建物の大きさや間取りプランは異なります。長方形や正方形の土地は、敷地を有効的に活用して希望通りの建物を建築しやすいでしょう。一方で、「旗竿地」などの変形地は通常の相場よりも安く購入できるといった特徴があります。
関連記事：旗竿地のメリット・デメリット。購入前の土地選びの注意点
法規制
土地にはさまざまな建築規制があるため、希望通りの家を建てられるか細かな確認が必要になります。エリアによっては、用途地域のほか、土地に対して建物の大きさを定める「容積率・建ぺい率」、建物の色や高い塀が禁止されているなど細かい指定のある「都市計画」などがあります。
関連記事：用途地域とは？検索の仕方や13種類の特徴。住宅建築時のポイントも解説
地盤
家を建てる前には必ず、地盤調査を行い地盤の強さを調べます。地盤が弱い場合には、「地盤改良工事」が必要となり費用が発生します。造成した土地が、もともと田んぼや畑だった場合には地盤が弱い可能性があるため注意が必要でしょう。
周辺情報
隣家との距離や日当たりといった周辺情報以外にも、高低差などもチェックしておきたいポイントです。周辺よりも低い土地の場合は、台風や大雨による冠水被害の可能性も高くなります。役所等で公表しているハザードマップを確認し、将来を見据えてあらゆるリスクを回避できるような土地選びが大切でしょう。
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ハウスメーカーに土地探しを依頼する場合はメリット・デメリットを理解して
土地探しはハウスメーカーに依頼をすることもでき、希望通りの土地が見つけやすいほか、予算通りの家を建てやすいというメリットがあります。仲介手数料がかからないケースもあり、予算を抑えることも可能でしょう。
一方で、地元の不動産会社に比べると、ハウスメーカーは土地情報の数が少ないといったデメリットもあります。またハウスメーカーに依頼する場合は、複数のメーカーに対してではなく、家を建てたいと思えるハウスメーカーにのみ依頼し、建築を断ることにならないようにすることも知っておきましょう。スムーズな土地探しをして、理想的なマイホームを建てられるとよいですね。
